情報処理

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 情報処理
科目番号 0045 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質化学工学科 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 速効!図解 Word & Excel 2016 Windows 10/8.1/7対応 著作者名:東弘子、 木村幸子、配布プリント
担当教員 杉本 敬祐

到達目標

化学・生物の分野で必要とされるコンピュータの基礎知識と操作(文書作成、化学構造式作成、グラフ作成、数値データ処理、プログラミングなど)の基礎を身につける。
1. コンピュータのソフトとハードウェアに関する基礎的な知識を理解し活用できる。
2. インターネットを通して論文などの情報収集をすることができる。
3. Word,Excel,PowerPoin,化学構造作成ソフトを用いて,レポートやプレゼンテーションスライドを作成することができる。
4. 化学に関する数値計算やデータ処理をExcel関数ならびにVBAプログラミングにより行うことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1コンピュータのソフトとハードウェアに関する基礎的な知識を理解し活用できる。コンピュータのソフトとハードウェアに関する基礎的な知識を理解できる.コンピュータのソフトとハードウェアに関する基礎的な知識を理解することができない.
評価項目2インターネットを通して,必要な情報を収集し、更に進んだ知見を得ることができる。インターネットを通して,必要な情報を収集し、活用することができる。インターネットを通して,必要な情報を収集し、活用することができるない。
評価項目3Word,Excel,Powerpoint,化学構造作成ソフトを用いて,分かりやすい・正しく伝わるレポートやスライドを作成することができる。Word,Excel,Powerpoint,化学構造作成ソフトを用いて,レポートやスライドを作成することができる。Word,Excel,Powerpoint,化学構造作成ソフトを用いてレポートやスライドを作成することができない。
評価項目4Excel関数ならびにVBAプログラミングにより、高度な数値処理を行うことができる。Excel関数ならびにVBAプログラミングにより、簡単な数値処理を行うことができる。Excel関数ならびにVBAプログラミングを理解することができない

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 物質化学工学科の教育目標 ④ 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標 ② 説明 閉じる

教育方法等

概要:
前期は、コンピュータとネットワークなどの基本的な仕組みを学ぶ。さらに、Word、Excel、PowerPoint、化学構造式描画ソフトウェアを用いて化学に関するレポート、プレゼンテーションデータを作成する。
後期ではExcelを用いて、化学に関する数値計算やデータ処理を行っていく。さらに、データ処理を行う上で有用であるプログラミングの基礎を理解するためにVBAを学ぶ。
授業の進め方・方法:
講義ではプロジェクターを用いて行う。講義やスクリーンの内容については、各自整理しノートに記録すること。
コンピュータ実習では、課題を期限日までに完成し、指定された方法で提出すること。
単にコンピュータの操作をこなすだけに終始せず、解決しようとしている問題の内容とコンピュータ操作を関連づけて理解するよう、常に心がけること。
注意点:
・情報処理センターのユーザー名、パスワードの管理を行うこと。
・データのバックアップおよび授業時間外の学習のために、各自USBメモリー等の記憶媒体を用意し、必要なファイルを保存しておくことが望ましい。
・授業連絡、課題提出は、以下のサイトで行うので、ブラウザのブックマークに加えておくこと。
http://asahikawachem.sakura.ne.jp/netcom/html/htdocs/
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる.

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 コンピュータの仕組み1 コンピュータのソフトとハードウェアに関する基礎的な知識を理解し活用できる。
2週 コンピュータの仕組み2 コンピュータのソフトとハードウェアに関する基礎的な知識を理解し活用できる。
3週 OSのインストールとその設定について OSについて理解し、windowsやlinuxのインストールや設定がどのように行われているのかを理解することができる。
4週 情報処理センターの利用についての説明と注意
CMSを利用した課題提出
電子ジャーナル検索・学術データベースの利用
・情報処理センターでの決まり、コンピュータ端末の利用方法などを理解し、活用することができる。
・本講義での課題は、CMSを利用して提出する。よって本システムの概要を理解することで、課題を提出することができる。
・学術文献サービスを利用し、論文を検索することができる。
5週 ネットワークの仕組み1 ・ネットワーク上でのコンピュータ同士の接続について理解することができる。
6週 ネットワークの仕組み2
IPアドレス、DNS、プロキシ、DHCP、IPマスカレードの働きを理解し、コンピューターのネットワーク設定を行うことができる。
7週 情報処理センターのコンピュータ利用のガイダンス
次週、中間試験を実施する。
・情報処理センター利用での決まりを理解することができる。
・OFFICE365などのクラウドシステムを利用する。
8週 中間試験の解説
wordによる演習1
・文字の入力・修飾(スタイル・書式など)することができる。
・文章のレイアウトを整えることができる。
2ndQ
9週 wordによる演習2 ・タブ、ルーラーを活用できる。
・段組など高度なレイアウトを整えることができる。
10週 wordによる演習3 ・化学構造図を作成することできる。
・地図や実験装置など簡単な図を作成し、wordに貼り付け、見栄え良くすることができる。
11週 wordによる演習4 word文章において、表を利用し、履歴書などの複雑な文章を作成することができる。
12週 Excelの導入 ・Excelの使用目的などを理解することができる。
・簡単なExcel操作を行うことができる。
13週 Excel 数式、関数の利用 数式、関数を用いて、簡単な数値計算を行うことができる。
14週 Excel グラフの作成&表の作成
次週、実技試験を実施する。
・適切なグラフ形式を選び、グラフを作成することができる。
・表の体裁を整えることができる。
15週 PowerPointの導入 PowerPointの活用することができる。
16週 実技試験 これまでに習得した範囲で実技試験を行い、各自の技能レベルを確認する。
後期
3rdQ
1週 Excelの復習 これまで習得したExcel技術を確認し、数式・関数を用いた数値計算を行うことができる。
2週 Excel 数式・関数を用いた化学計算 簡単な化学現象を数式・関数を用いて計算することができる。
3週 Excel グラフの応用1 ・2つの縦軸を表示したグラフを作成することができる。
・グラフ上に誤差を表示させることができる。
4週 Excel グラフの応用2 最小二乗法を用いて、データ間における数学的相関を明らかにすることができる。
5週 Excel グラフの応用3 数値データに合わせた対数グラフを選択し、作成することができる。
6週 Excel 行列の計算 行列の計算を行い、連立方程式の解を求めることができる。
7週 Excel 計算ツールによる数値解析 ソルバー、ゴールシークを用いて、簡単な化学現象の解を求めることができる。
8週 中間実技試験 これまでに習得した範囲で実技試験を行い、各自の技能レベルを確認する。
4thQ
9週 マクロの導入 マクロ記録を用いて、マクロの利用目的を理解することができる。
10週 マクロの基礎知識 ・Visula Basic Editorを用いて、MsgBoxなどの簡単な関数と引数の使い方を理解する。
・作成したマクロを図に登録することができる。
・変数を理解することができる。
・簡単な化学計算プログラム(四則計算)を作成することができる。
11週 VBAによる化学計算1 VBAにより対数などを含む化学計算を行うことができる。
12週 VBAによる化学計算2 ・変数の型宣言、定数の宣言
・セルからの数値・式の取得、出力
・簡単なIF文
などを用いて化学計算プログラムを作成することができる。
13週 VBAによる化学計算3 複雑なIF文をプログラミングすることができる。
また、理論演算子を用いてプログラムを修正することができる。
14週 VBAによる化学計算4
次週、実技試験を実施する。
For文を理解し、今まで習得したことをあわせて、複雑な化学計算プログラミングを作成することができる。
15週 実技試験 これまでに習得した範囲で実技試験を行い、各自の技能レベルを確認する。
16週 総復習 ・実技試験の解答説明を聞き、自分の理解度を把握することができる。
・自ら課題を考え、それを解決するプログラムを作成することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎情報リテラシー情報リテラシー情報を適切に収集・処理・発信するための基礎的な知識を活用できる。3前4
論理演算と進数変換の仕組みを用いて基本的な演算ができる。3前2
コンピュータのハードウェアに関する基礎的な知識を活用できる。3前1,前2
情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。3前5
インターネットの仕組みを理解し、実践的に使用できる。3前4,前5,前6
数値計算の基礎が理解できる3前13,後10,後11,後12,後13,後14,後16
コンピュータにおける初歩的な演算の仕組みを理解できる。3前13,後10,後11,後12,後13,後14,後16

評価割合

試験実技試験課題合計
総合評価割合103060100
基礎的能力10102545
専門的能力0203050
分野横断的能力0055