現代社会

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 現代社会
科目番号 0002 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般人文科 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 現代社会(東京書籍)
担当教員 根本 聡

到達目標

1.現代社会の特質について、多面的に理解することができる。
2.現代社会における四つの主要な問題、すなわち環境問題、経済問題、政治問題、国際問題について、理解することができる。
3.国際社会における宗教や科学をめぐる問題と日本の役割について、考察を深めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1現代世界の特質について説明することができる。現代世界の特質について理解することができる。現代社会の特質について理解することができない。
評価項目2現代社会の主要な諸問題について説明することができる。現代世界の主要な諸問題を理解することができる。現代社会の主要な諸問題について理解することができない。
評価項目3文化の多様性について説明することができる。文化の多様性について理解することができる。文化の多様性について理解することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 一般人文科の教育目標 ② 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標 ① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第一に、現代社会の基本性格について、理解する。
第二に、現代社会における四つの主要な問題、すなわち環境問題、経済問題、政治問題、国際問題について、理解を深める。その際に、国際社会における日本の役割について、問題の背景にある原因や、世界の様々な宗教や思想をふまえたうえで、多面的に考察することを目指す。
第三に、総じて、世界における文化の多様性について、理解を深める。
授業の進め方・方法:
第一に、現代社会の基本問題にどのような視点をもつべきか、問題の所在を検討する。
第二に、概要にあげた現代社会における四つの主要な問題に、順番にしかも多面的に接近する。その際、これらの四つの諸問題に対する、国際社会における日本の役割についても、考察を深める。
第三に、総じて、世界における文化の多様性についての理解を深めることを目指す。
注意点:
第一に、身のまわりの問題から出発して、何が問題であるか、問題を提起することが重要である。
第二に、情報の出所や問題の背景を理解しようとする姿勢が重要である。
第三に、自ら調べ、自ら考える姿勢が望まれる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 現代社会の諸問題について わたくしたちの生きる社会についての基本的諸問題について理解することができる。
2週 環境問題について(1) 環境問題について理解することができる。
3週 環境問題について(2) 環境問題の問題点について考察を深めることができる。
4週 資源・エネルギー問題について(1) 資源問題について理解し、考察を深めることができる。
5週 資源・エネルギー問題について(2) エネルギー問題について理解し、考察を深めることができる。
6週 科学技術の問題について 科学技術の発達と生命の問題について理解し、考察を深めることができる。
7週 情報化社会の問題について 情報化社会の問題点について理解し、考察を深めることができる。
8週 哲学について 公共性の哲学について理解することができる。
2ndQ
9週 宗教について 文明と宗教についての基本事項を理解することができる。
10週 民主政治について 民主政治の原理と基本的人権について理解し、考察を深めることができる。
11週 日本国憲法について 憲法の原理と日本国憲法の特質について理解することができる。
12週 日本の政治機構について 日本の政治機構の特質および三権分立について理解し、考察を深めることができる。
13週 現代政治の特質について 地方自治および選挙について理解し、考察を深めることができる。
14週 現代政治の特質について 世論と政治参加をめぐる諸問題について、世界の動向をふまえて理解することができる。
15週 前期末試験
16週 答案返却と解説
法の支配について
法治社会の本質について、世界の水準をふまえて理解することができる。
後期
3rdQ
1週 経済とは何か 産業革命以降の経済社会の成立について、理解することができる。
2週 経済のしくみ 需要と供給の理論について理解することができる。
3週 市場経済について 市場経済のしくみを理解することができる。
4週 銀行について 中央銀行の役割について理解することができる。
5週 財政について 経済領域に対する政府の役割と財政について理解することができる。
6週 日本経済について(1) 戦後の日本経済の特質について、その概略を説明することができる。
7週 日本経済について(2) 過去二十年間の日本経済の現状について、説明することができる。
8週 豊かな生活について(1) 生活に根ざした経済社会とは何か、消費者の視点をふまえて理解することができる。
4thQ
9週 豊かな生活について(2) 現代の労働・雇用問題について理解し、考察を深めることができる。
10週 国際経済について(1) 貿易と国際分業について理解することができる。
11週 国際経済について(2) 国際為替のしくみや経済のグローバル化について理解することができる。
12週 国際政治について(1) 国際紛争に対処するための方法を考察することができる。
13週 国際政治について(2) 核兵器や軍縮への取り組みについて理解することができる。
14週 民族問題について 民族問題の背景を理解することができる。
15週 学年末試験
16週 答案返却と解説
戦争と平和について
世界における戦争と平和について考察を深め、日本を役割を提案することができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会公民哲学者の思想に触れ、人間とはどのような存在と考えられてきたかについて理解できる。1前8,前9
諸思想や諸宗教において、自分が人としていかに生きるべきと考えられてきたかについて理解できる。1前8,前9
諸思想や諸宗教において、好ましい社会と人間のかかわり方についてどのように考えられてきたかを理解できる。1前8,前9
民主政治の基本的原理、日本国憲法の成り立ちやその特性について理解できる。1前10,前11,前12,前13,前16
資本主義経済の特質や財政・金融などの機能、経済面での政府の役割について理解できる。1前7,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11
現代社会の政治的・経済的諸課題、および公正な社会の実現に向けた現在までの取り組みについて理解できる。1前1,前4,前7,前10,前11,前12,前13,前14,前16,後1,後2,後3,後4,後5,後6,後7,後8,後9,後10,後11,後13,後14
地歴・公民現代科学の考え方や科学技術の特質、科学技術が社会や自然環境に与える影響について理解できる。1前6,前7,後13
社会や自然環境に調和し、人類にとって必要な科学技術のあり方についての様々な考え方について理解できる。1前1,前4,前6,前7,後13
今日の国際的な政治・経済の仕組みや、国家間の結びつきの現状とそのさまざまな背景について理解できる。1後10,後11,後12,後13,後16
環境問題、資源・エネルギー問題、南北問題、人口・食糧問題といった地球的諸課題とその背景について理解できる。1前1,前2,前3,前4,前6,後12,後13,後16
国際平和・国際協力の推進、地球的諸課題の解決に向けた現在までの取り組みついて理解できる。1前2,前3,前4,後12,後13,後16
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を理解し、社会における技術者の役割と責任を説明できる。1
説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。1
技術者を目指す者として、社会での行動規範としての技術者倫理を理解し、問題への適切な対応力(どうのように問題を捉え、考え、行動するか)を身に付けて、課題解決のプロセスを実践できる。1
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。1前6,前7
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。1
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。1前2,前3,前4
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。1前4,前7
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。1
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。1
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。1
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。1
社会性、社会的責任、コンプライアンスが強く求められている時代の変化の中で、技術者として信用失墜の禁止と公益の確保が考慮することができる。1
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。1
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。1
技術史技術史歴史の大きな流れの中で、科学技術が社会に与えた影響を理解し、自らの果たしていく役割や責任を理解できる。1前6,前7
グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解世界の歴史、交通・通信の発達から生じる地域間の経済、文化、政治、社会問題を理解し、技術者として、それぞれの国や地域の持続的発展を視野においた、経済的、社会的、環境的な進歩に貢献する資質を持ち、将来技術者の役割、責任と行動について考えることができる。1前2,前3,前4,前7,後11,後12,後13,後14,後16

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力800000080
態度・志向性(人間力)100000010
総合的な学習経験と創造的思考力100000010