日本史

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 2018
授業科目 日本史
科目番号 0010 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 一般人文科 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 日本史A現代からの歴史(東京書籍)
担当教員 三原 一仁

到達目標

1. 日本の人間、社会、文化の歴史について理解することができる。
2. 国際社会の一員としての自覚と素養を身に付けることができる。
3. 人間活動や科学技術が社会に及ぼす役割と影響を理解することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本の人間、社会、文化の歴史について正しく理解ことができる。日本の人間、社会、文化の歴史について理解することができる。日本の人間、社会、文化の歴史について十分に理解することができない。
評価項目2国際社会の一員としての自覚と素養が十分身に付けることができる。国際社会の一員としての自覚と素養を身に付けることができる。国際社会の一員としての自覚と素養が身に付いていない。
評価項目3人間活動や科学技術が社会に及ぼす役割と影響を正しく理解することができる。人間活動や科学技術が社会に及ぼす役割と影響を理解することができる。人間活動や科学技術が社会に及ぼす役割と影響を理解することができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 一般人文科の教育目標 ③ 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標 ① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
国際社会の中の日本という視点から、主に19世紀世界や幕末以降の政治、経済の推移を扱い、日本の現代社会の成り立ちや今日の国際社会における日本の位置を理解することを目標とする。また、日本文化の特質や日本における地域社会の特質についても理解できるようにする。
授業の進め方・方法:
教科書とプリント等を使用しながら授業を進めていく。授業の内容は近・現代を中心に扱い、北海道史や沖縄の歴史についても触れる。歴史の流れとともに、その背景についても分かり易く説明する。
注意点:
記憶するだけでなく、歴史事象の必然性を理解し、世界的視野から日本を見る目を養い、自ら調べるという習慣を身につけること。試験は主にノートから出題するので、ノートはしっかり取ること。レポート課題はよく調べ、参考文献を明記して提出すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション 日本史の基礎知識を理解することができる
2週 古代の日本(1) 日本史の大きな流れと、8世紀までの日本を東アジアとの関係のなかで理解できる。
3週 古代の日本(2) 13世紀末までの平安時代を理解することができる。
4週 中世の日本(1)
鎌倉時代を理解することができる。
5週 中世の日本(2) 室町時代を理解することができる。
6週 江戸幕府の成立
ヨーロッパ世界との接触と江戸幕府の対外政策について理解できる。
7週 江戸後期の政治と社会 江戸幕府の対外政策と欧米諸国の世界進出について理解できる。
8週 前期中間試験
2ndQ
9週 国際情勢の変化と明治維新 アジア世界の変動と幕末政争の展開について理解する。
10週 明治新政府の諸改革 地租改正と明治初期の外交と内政について理解する。
11週 立憲国家の成立 自由民権運動と松方財政、大日本帝国憲法、初期議会と条約改正について理解する。
12週
日清戦争と近代社会の確立
帝国主義の時代と東アジア、日清戦争と戦後の政治と社会について理解する。
13週
日露戦争と帝国日本の形成
日英同盟と日露戦争、韓国併合と東アジア、産業革命と資本主義の発達、そして社会問題について理解する。
14週 第一次世界大戦と帝国日本
第一次世界大戦、パリ講和会議と東アジアの独立運動、社会の変化と社会運動、大正デモクラシーについて理解する。
15週 政党政治の時代 政党政治と国際協調、関東大震災と社会の統制、護憲三派内閣と協調外交のゆきづまりについて理解できる。
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 軍国日本への道(1) 昭和恐慌と深刻な不況の時代について理解できる。
2週 軍国日本への道(2)
満州事変と満州国について理解できる。
3週 軍国日本への道(3)
軍部の台頭と二・二六事件について理解できる。
4週 軍国日本への道(4)
日中全面戦争の開始と国家総動員の時代について理解できる。
5週 太平洋戦争(1)
第二次世界大戦と太平洋戦争について理解できる。
6週 太平洋戦争(2)
戦時総動員の徹底と矛盾について理解できる。
7週 太平洋戦争(3)
大東亜共栄圏と大日本帝国の崩壊について理解できる。
8週 後期中間試験
4thQ
9週 現代世界の開幕と日本の戦後改革(1)
大戦後の世界と日本、東アジアの再編と人々について理解できる。
10週 現代世界の開幕と日本の戦後改革
(2)
本土占領と戦後改革の開始について理解できる。
11週
現代世界の開幕と日本の戦後改革(3)
日本国憲法の制定と戦後改革の進展について理解できる。
12週 現代世界の開幕と日本の戦後改革
(4)
困難ななかでの解放感、再建と復興への道について理解できる。
13週 高度経済成長の時代(1)
冷戦下の講和、保革の対立と55年体制について理解できる。
14週 高度経済成長の時代(2) 高度経済成長とそのひずみについて理解できる。
15週 現代の世界と日本 転換期をむかえた世界と日本のよりよい未来にむけて考えることができる。
16週 学年末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学社会地理歴史的分野近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。2
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。2
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。2
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。2
現代社会の考察現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。2

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合7010010010100
基礎的能力7010010 010 100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000