英語ⅣA

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 英語ⅣA
科目番号 0025 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 一般人文科 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:4
教科書/教材 教科書:奥村信彦,奥山慶洋他 Exploring SciTech English (開隆堂)
担当教員 櫻井 靖子,森永 治之介

到達目標

1. 科学技術分野について書かれた英文をさまざまな方法で素早く読み取り、概要を把握する。
2. 科学技術分野について英語で述べられた内容を理解し、自らも英語を用いて意見を述べたり情報を伝える。
3. 中学既習および高等学校学習指導要領で示されたレベルで学習する語を、日本語での意味および英語での定義で理解する。
4. 科学技術分野で必要となる英語専門用語を習得する。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 (C-2, C-3)科学技術分野について書かれた英文をさまざまな方法で素早く読み取り、概要を把握することができる。科学技術分野について書かれた英文をいくつかの方法で読み取り、概要を把握することができる。科学技術分野について書かれた英文の読み取りや概要把握ができない。
評価項目2 (B-2, C-2, C-3)科学技術分野について英語で述べられた内容を理解し、自らも英語を用いて意見を述べたり情報を伝えることができる。科学技術分野について英語で述べられた内容をおおむね理解し、自らも英語を用いてある程度意見を述べたり情報を伝えることができる。科学技術分野について英語で述べられた内容を理解できず、自ら英語を用いてある程度意見を述べたり情報を伝えることができない。
評価項目3 (C-2)中学既習および高等学校学習指導要領で示されたレベルで学習する語を、日本語での意味および英語での定義で十分に理解することができる。中学既習および高等学校学習指導要領で示されたレベルで学習する語を、日本語での意味および英語での定義でおおむね理解することができる。中学既習および高等学校学習指導要領で示されたレベルで学習する語を、日本語での意味および英語での定義で理解することができない。
評価項目4 (C-2)科学技術分野で必要となる英語専門用語を十分に習得できる。科学技術分野で必要となる英語専門用語をおおむね習得できる。科学技術分野で必要となる英語専門用語を習得できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 一般人文科の教育目標 ① 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標 ① 説明 閉じる
JABEE B-2 説明 閉じる
JABEE C-2 説明 閉じる
JABEE C-3 説明 閉じる
JABEE基準 a 説明 閉じる
JABEE基準 f 説明 閉じる

教育方法等

概要:
科学技術分野について書かれた英文を読み、素早く大意を把握することに努めていく。また、さまざまな方法で述べられた英語による内容を理解し、かつ必要な情報を英語で表現できるようにする。そのためには、中学既習および高等学校学習指導要領で示されたレベルで学習する基本的な語については英語による定義での理解も深め、加えて科学技術分野で必要となる英語専門用語を習得していく。
授業の進め方・方法:
科学技術に関するテキストの講読と演習を通して、 専門分野に関する英語力を養成することを目的とする。授業内で扱う重要表現や各ユニットのトピックに関連する資料などをもとに、自己表現活動を適宜行う。また、語彙増強のために、教科書で扱う語については随時小テストを実施し、『NetAcademy 2』 を利用したe-learning による学習も取り入れ、確認テストを実施する。
注意点:
・教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目の割合は、B-2(10%)、C-2(70%)、C-3(20%) とする。
・総時間数90時間(自学自習30時間)
・自学自習時間(30時間)は、日常の授業(60時間)に対する予習復習、レポート課題の解答作成時間、試験のための学習時間を総合したものとする。
・評価については、合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合、各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること、教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目を満たしたことが認められる。
・開講期に英検準2級に合格した場合、およびTOEIC で400 点以上を取得した場合には、当該期の成績において10 点を上限に加点する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
Unit 4 "Can Robots Be Good Companions?" (Part 1)
・学習の仕方、授業の進み方がわかる。
・ヒト型ロボットと人間との違いについての説明を読み、内容を理解することができる。
・日常生活にロボットを取り入れることの長所と短所を考え、英語で意見を述べることができる。
2週 Unit 4 "Can Robots Be Good Companions?" (Part 2) ・ソーシャルロボットについての概要やソーシャルロボットに必要な能力についての説明を読み、内容を理解することができる。
・日常生活でロボットと会話する場面を想像し、やり取りを書き表すことができる。
3週 Unit 4 "Can Robots Be Good Companions?" (Part 3) ・人を慰める場合の例について説明を読み、人間は相手の状況や相手と自分の立場によってさまざまなコミュニケーションの取り方を持っていることを理解できる。
・人間のコミュニケーションの取り方をロボットにどう適用させるか、自分で考え表現することができる。
4週 Unit 4 まとめ
Basic Terms for Science (Mathematics 3, Chemistry)
・Unit 4の章末問題に取り組み、本文の概要や学習した語彙・文法事項・重要表現を復習することができる。
・英語による数式の読み方がわかる
・英語による元素名、分子構造、実験器具の名称を理解できる。英語で化学反応を表すことができる。
5週 Unit 6 "The Challenger Disaster: Why Did It Happen?" (Part 1) ・スペースシャトル「チャレンジャー号」爆発事故について、時系列に沿った説明や事故の一因を理解することができる。
6週 Unit 6 "The Challenger Disaster: Why Did It Happen?" (Part 1, Part 2) ・チャレンジャー号爆発事故の概要を書きまとめることができる。
・爆発事故につながった2つの人的要因についての説明を読み、理解できる。
7週 Unit 6 "The Challenger Disaster: Why Did It Happen?" (Part 2)
次週、中間試験を実施する。
・爆発事故につながった2つの人的要因についての説明を読み、理解できる。
・技術者として「リスク」をどう認識するべきか、考えを表すことができる。
8週 中間試験答案返却、解答解説
Unit 6 "The Challenger Disaster: Why Did It Happen?" (Part 3)
e-Learning
・爆発事故につながったもう一つの人的要因や、技術者としての責任についての説明を読み、理解することができる。
・e-Learningに取り組み、語彙力等の増強を図ることができる。
2ndQ
9週 Unit 6 "The Challenger Disaster: Why Did It Happen?" (Part 3)
Unit 6 まとめ
e-Learning
・「技術者倫理」についての認識を深めることができる。
・Unit 6の章末問題に取り組み、本文の概要や学習した語彙・文法事項・重要表現を復習することができる。
・e-Learningに取り組み、語彙力等の増強を図ることができる。
10週 Basic Terms for Science (Physics 1, 2)
Unit 7 "Lucky Number 113" (Part 1)
e-Learning
・物理学における用語を英語で理解し、さまざまな物理的作用を英語で説明することができる。
・回路記号の英語名称を理解し、直列回路および並列回路のいくつかの例を英語で説明することができる。
・元素についての基本的な知識、および日本人研究グループが113番元素を発見するまでの過程を読み、理解することができる。
・e-Learningに取り組み、語彙力等の増強を図ることができる。
11週 Unit 7 "Lucky Number 113" (Part 1)
e-Learning確認テスト
・元素についての基本的な知識、および日本人研究グループが113番元素を発見するまでの過程を読み、理解することができる。
・e-Learningで取り組んできた語彙力の定着度を測ることができる。
12週 Unit 7 "Lucky Number 113" (Part 1, Part 2)
e-Learning
・自分自身が仲間と長期間かけて何かを達成した経験について表すことができる。
・日本人研究グループが113番元素を発見するまでの過程を読み、その元素が「ニホニウム」と正式に命名されてからの研究者たちの気持ちを読み取ることができる。
・e-Learningに取り組み、語彙力等の増強を図ることができる。
13週 Unit 7 "Lucky Number 113" (Part 2)
e-Learning
・日本人研究グループが113番元素を発見するまでの過程を読み、その元素が「ニホニウム」と正式に命名されてからの研究者たちの気持ちを読み取ることができる。
・自分自身が長時間かけて何かを達成した時の気持ちを英文で表すことができる。
・e-Learningに取り組み、語彙力等の増強を図ることができる。
14週 Unit 7 "Lucky Number 113" (Part 2)
Unit 7 まとめ
e-Learming
・日本の履歴書とは書き方に違いがある英語の履歴書の形式を理解することができる。また英語の履歴書のサンプルを見ながら、英語の履歴書の書き方が理解できる。
・Unit 7の章末問題に取り組み、本文の概要や学習した語彙・文法事項・重要表現を復習することができる。
・e-Learningに取り組み、語彙力等の増強を図ることができる。
15週 「理系論文を読むために」② 統計の読み取り方
e-Learning
・グラフを説明する際のアウトラインやよく使う語・表現を理解することができる。
・英語を用いてグラフの説明ができる。
・e-Learningで取り組んできた語彙力の定着度を測ることができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。2
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。1
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。1
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。2
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。1
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。1
実際の場面や目的に応じて、効果的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト、代用表現、聞き返しなど)を適切に用いることができる。2
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3

評価割合

試験小テスト課題積極性合計
総合評価割合6020155100
基礎的能力602015095
専門的能力00000
分野横断的能力00055