概要:
19 世紀から20 世紀初頭にかけての時期を代表するアメリカ作家による作品を鑑賞する。その際に重要な語彙，熟語，文法を正確に理解しながら英文を深く読み込む訓練を行うことにより，英語力も養成する。と同時に作家の経歴や作品の背景を成すアメリカ文化についての理解を深める。
授業の進め方・方法:
作品の背景となる作家の経歴や歴史的背景を踏まえながら、テクストに収録された作品の一部を丁寧に読む。その際に、物語全体の内容やそれぞれの作品にどのような分析や評価が行われてきたかについても注目する。また各章に用意されたExercises を解くことにより、内容の詳細な部分について理解を深める。
注意点:
・教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目の割合は、B-1(40%)、B-2(30%)、C-3(30%)とする。
・総時間数45時間（自学自習15時間）
・自学自習時間（15時間）は、日常の授業(30時間）に対する予習復習、レポート課題の解答作成時間、試験のための学習時間を総合したものとする。
・評価については、合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合、各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること、教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目を満たしたことが認められる。
・テクストに掲載されている英文は，難解な文も含まれているが，あらかじめ読んでおき，Exercises にもできる限り挑戦してみること。また未知語については英英辞書を引いて意味を調べることを薦める。
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
| 後期 |
| 3rdQ |
| 1週 |
イントロダクション |
アメリカ文学とアメリカ文学研究の概要について理解することができる。
|
| 2週 |
Chapter 1. Louisa May Alcott, Little Women |
ルイザ・メイ・オールコットの経歴と『若草物語』の粗筋および時代背景を踏まえた上で，母親に送るクリスマスプレゼントを巡って子どもたちが意見を出し合う場面を読み，南北戦争を背景として描き出されるアメリカの家庭像や家庭生活について考えることができる。
|
| 3週 |
Chapter 1. Louisa May Alcott, Little Women の続きと Chapter 2. Sherwood Anderson, "Paper Pills" |
『若草物語』の続きを読み、第2週目で提示したテーマについて考えることができるとともに、シャーウッド・アンダーソンの経歴と作品の特徴および「紙玉」の粗筋を踏まえた上で，リーフィー医師と少女が出会った後の場面を読み，見た目だけでは分からない人間の本質について考えることができる。
|
| 4週 |
Chapter 2. Sherwood Anderson "Paper Pills" の続き |
「紙玉」の続きを読み、第3週で提示したテーマについて考えることができる。
|
| 5週 |
Chapter 3. Henry James, The Daisy Miller |
ヘンリー・ジェイムズの経歴と作品の特徴および『デイジー・ミラー』の粗筋を踏まえた上で，ウィンターボーンがデイジーと出会い，彼女に興味を持つ場面を読み，当時のヨーロッパとアメリカの文化的な差異について考えることができる。
|
| 6週 |
Chapter 3. Henry James, The Daisy Miller の続きとChapter 4. Charlotte Perkins Gilman,
“The Yellow Wallpaper” |
『デイジー・ミラー』の続きを読み、第5週で提示したテーマについて考えることができる。
|
| 7週 |
Chapter 4. Charlotte Perkins Gilman,
“The Yellow Wallpaper”
次週、中間試験を実施する。 |
シャーロット・パーキンズ・ギルマンの経歴と
「黄色い壁紙」の粗筋および時代背景を踏まえた上で，女性が療養のために部屋に閉じ込められた後，壁紙の模様の中にはい回っている女性の姿を発見する場面を読み，女性に対して歴史的に付与されてきた意味について考えることができる。
|
| 8週 |
中間試験の解答確認
Chapter 5. O. Henry, "After Twenty Years" (I) |
中間試験で間違った問題の正答を求めることができる。
オー・ヘンリーの経歴と作品の特徴について踏まえた上で，ボブとジミーふたりの男性を描くこの短編を精読することにより，物語のテーマについて深く考えることができる。
|
| 4thQ |
| 9週 |
Chapter 5. O. Henry, "After Twenty Years" (I) の続き
|
「二十年後」の続きを読み、第8週で提示したテーマについて考えることができる。
|
| 10週 |
Chapter 6. O. Henry, "After Twenty Years" (II) |
「二十年後」の続きを読み、第8週で提示したテーマについて考えることができる。
|
| 11週 |
Chapter 6. O. Henry, "After Twenty Years" (II) の続き |
「二十年後」の続きを読み、第8週で提示したテーマについて考えることができる。
|
| 12週 |
Chapter 7. Kate Chopin, The Awakening |
ケイト・ショパンの経歴と『目覚め』の粗筋および歴史的背景を踏まえた上で，エドナの自立への気持ちが強まる場面を読み，当時の女性が抱いていた不満や苦悩について考えることができる。
|
| 13週 |
Chapter 7. Kate Chopin, The Awakening の続き |
ケイト・ショパンの経歴と『目覚め』の粗筋および歴史的背景を踏まえた上で，エドナの自立への気持ちが強まる場面を読み，当時の女性が抱いていた不満や苦悩について考えることができる。
|
| 14週 |
Chapter 8. F. Scott Fitzgerald,
The Great Gatsby (I) |
F. スコット・フィッツジェラルドの経歴と『グレート・ギャッツビー』の粗筋および作品の特徴を踏まえた上で，ニックがイーストエッグにあるトムとデイジーの家を訪れた時の場面を読み、この作品のテーマについて考えることができる。
|
| 15週 |
Chapter 8. F. Scott Fitzgerald,
The Great Gatsby (I) |
F. スコット・フィッツジェラルドの経歴と『グレート・ギャッツビー』の粗筋および作品の特徴を踏まえた上で，ニックがイーストエッグにあるトムとデイジーの家を訪れた時の場面を読み、この作品のテーマについて考えることができる。
|
| 16週 |
学年末試験 |
|