日本文化論

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 日本文化論
科目番号 0126 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 一般人文科 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 後期:2
教科書/教材 国語便覧、プリント等
担当教員 石本 裕之,倉持 しのぶ

到達目標

1. 代表的な日本人のものの見方・考え方を理解し、自己のものの見方・考え方を深めることができる。
2. 日本文化への理解を深めるとことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 (B-1, C-1)日本文化への理解を十分に深め ることができる。 日本文化への理解を深めるこ とができる。 日本文化への理解を深めること ができない。
評価項目2 (B-1, C-1)文学的な文章を多角的に鑑賞す ることができる。 文学的な文章を鑑賞すること ができる。 文学的な文章を鑑賞することが できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 一般人文科の教育目標 ① 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標 ① 説明 閉じる
JABEE B-1 説明 閉じる
JABEE C-1 説明 閉じる
JABEE基準 a 説明 閉じる
JABEE基準 d 説明 閉じる
JABEE基準 f 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日本で培われてきた思想・歴史・言語・文学に関する基本的な知識を学びながら、日本文化がどのように成り立ち、どのような特徴をもって進展してきたかを考察し理解していく。
授業の進め方・方法:
〈思想主分野〉と〈文学主分野〉の二本の柱を立てて授業展開する。思想主分野では、具体的人物の言行を確認し、松下幸之助『指導者の条件』(PHP文庫)を中心に、和辻哲郎『風土 人間学的考察』等を参照しながら日本文化ついて考究する。加えて、日本国憲法(前文)も試験範囲とする。文学主分野では日本の古典文学をジャンル別に学ぶことを通して、日本文化の背景について理解を深める。中間試験を挟んで前半・後半に分け、それぞれ〈思想主分野〉(石本担当)、(文学主分野)(倉持担当)の授業を行う。

注意点:
思想主分野の授業では「聴写」が重要である。聴写ノートの回収点検を行うので、指示に従うこと。
・教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目の割合はB-1(10%)、C-1(90%)とする。
・総時間数45時間(自学自習15時間)
・自学自習時間(15時間)は、日常の授業(30時間)に対する予習復習、レポート課題の解答作成時間,試験のための学習時間を総合したものとす る。
・評価については、合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合、各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること、教育プログラムの学習・ 教育到達目標の各項目を満たしたことが認められる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 【思想主分野】
ガイダンス
01 一視同仁    
・学習の取り組み方や意義・評価法等がわかる。
2週  02 大所高所に立つ
 03 調和共栄
「指導者のものの考え方」章を理解することができる。
3週  04 誠実である
 05 とらわれない 06 辛抱する
「自分をたかめるために」「事に成功するために」章を理解することができる。
4週  07 広い視野 
和辻哲郎『風土』
「あやまちをすくなくするために」章及び日本の風土について理解することができる。
5週  08 なすべきをなす 
 09 人をきたえる
「指導者の責任」章を理解することができる。
6週  10 人を育てる
 11 ほめる
「人を生かすために」章を理解することができる。
7週  12 命をかける
 13 訴える
 14 落ち着き
「事をやりぬくために」章を理解することができる。「難局に対処するために」章を理解することができる。
8週  【文学主分野】
ガイダンス
1. 史書・歴史物語
・学習の取り組み方や意義・評価法等がわかる。
・史書や歴史物語の特徴を理解することができる。
4thQ
9週 2. 説話 ・代表的な説話文学を読み、その特徴を理解することができる。
10週 3. 和歌
・和歌の修辞技法と時代ごとの和歌の特徴を理解することができる。
11週 4. 物語
・古典物語のジャンルとその展開を理解することができる。
12週 4. 物語 ・古典物語のジャンルとその展開を理解することができる。
13週 5. 日記・随筆
・文学としての日記や随筆の歴史や特色を理解することができる。
14週 6. 国学 ・代表的な国学者の仕事を知り、国学の果たした役割を理解することができる。
15週 7. 古典芸能

・様々な古典芸能に触れ、その独自の世界を味わうことができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合70300000100
基礎的能力5020000070
専門的能力2010000030