科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 文学
科目番号 0034 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 人文理数総合科(人文系) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 『萬葉集 本文篇』(塙書房)、プリント、古語辞典、漢和辞典
担当教員 倉持 しのぶ

到達目標

1. 文学的な文章を多角的に鑑賞することができる。
2. 日本文化への理解を深めるとことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1文学的な文章を多角的に鑑賞することができる。 文学的な文章を鑑賞することができる。 文学的な文章を鑑賞することができない。
評価項目2日本文化への理解を十分に深めることができる。 日本文化への理解を深めることができる。 日本文化への理解を深めることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 人文理数総合科(人文系)の教育目標 ① 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標 ① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日本最古の歌集である万葉集について学ぶ。全て漢字で表記された万葉集を、本文を確定し、読み、解釈し、鑑賞するという一連の作業を通じて、訓詁・注釈の歴史を学び、漢字を用いて和歌を表記するために行われた様々な工夫を知り、万葉集に独自な表現を味わうことを目指す。
授業の進め方・方法:
万葉集を読むために必要な訓詁注釈の基礎について、実際に作業を行いながら必要な知識を習得する。その後、実際に個々の作品を読み、解釈し、鑑賞する。
注意点:
講義ではただ内容を聴いてノートを取るだけでなく、自ら積極的に考えて作品と向き合うように心がけてほしい。
・自学自習時間(15時間)は、日常の授業(30時間)に対する予習復習、レポート課題の解答作成時間,試験のための学習時間を総合したものとする。
・評価については、合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合、各到達目標項目の到達レベルが標準以上であることが認められる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
万葉集についての基礎知識
授業の概要と授業への取り組み方がわかる。万葉集を学ぶ上で必要な歴史的知識や萬葉集の研究史の概要を理解できる。
2週 万葉集の表記(1) 万葉集の表記の特徴について理解することができる。
3週 万葉集の表記(2) 万葉集の表記をひらがなに直すことができる。
4週 本文校訂(1) 万葉集の諸本について理解することができる。
5週 本文校訂(2) 諸本に基づいて万葉集の本文を校訂することができる。
6週 訓読(1) 万葉集の本文を訓読の仕組みを理解することができる。
7週 前半のまとめ 
万葉集についての基本的な知識を確認し、表記や諸本について理解することができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 訓読(2) 万葉集の本文を訓読することができる。
10週 解釈(1) 訓読した本文をもとに、万葉集の作品を解釈する方法を理解することができる。
11週 解釈(2) 訓読した本文をもとに、万葉集の作品を解釈することができる。
12週 作品読解(1) 万葉集の個別の歌を読解する方法を理解することができる。
13週 作品読解(2) 万葉集の個別の歌を読解することができる。
14週 作品鑑賞 万葉集の個別の歌を鑑賞することができる。
15週 後半のまとめ 万葉集の本文を訓読し、解釈したうえで作品として読解し、鑑賞することができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3前12,前13,前14,前15
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力502070
専門的能力000
分野横断的能力201030