科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 文学
科目番号 0035 科目区分 一般 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 人文理数総合科(人文系) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 前期:2
教科書/教材 『古事記』(岩波文庫)、プリント、古語辞典
担当教員 倉持 しのぶ

到達目標

1. 文学的な文章を多角的に鑑賞することができる。
2. 日本文化への理解を深めるとことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 (B-1, B-2, C-1)文学的な文章を多角的に鑑賞することができる。 文学的な文章を鑑賞することができる。 文学的な文章を鑑賞することができない。
評価項目2 (B-1, B-2, C-1)日本文化への理解を十分に深めることができる。 日本文化への理解を深めることができる。 日本文化への理解を深めることができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 人文理数総合科(人文系)の教育目標 ① 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 本科の教育目標 ① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
現存最古の史書である「古事記」について学ぶ。「古事記」に描かれた神話や歴史を読み、その背景にある古代日本人の世界観や宗教観を知ることで、現代に通じる日本文化の特色について考えること目指す。また、漢字を用いて和文を記すために行われた工夫や、登場する人物の描かれ方、「古事記」に多く含まれる歌謡の果たした役割などを考察することで、「古事記」の世界にいろいろな角度から迫る。

授業の進め方・方法:
「古事記」の基本的な性質を文学史的に解説し、理解を深めると同時に、「古事記」において重要な場面を上巻から順に取り上げて読み進めていく。
注意点:
講義ではただ内容を聴いてノートを取るだけでなく、自ら積極的に考えて作品と向き合うように心がけてほしい。
・教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目の割合はB-1(10%)、B-2(20%)、C-1(70%)とする。
・総時間数45時間(自学自習15時間)
・自学自習時間(15時間)は、日常の授業(30時間)に対する予習復習、レポート課題の解答作成時間,試験のための学習時間を総合したものとする。
・評価については、合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合、各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること、教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目を満たしたことが認められる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
古事記についての基礎知識
授業の概要と授業への取り組み方がわかる。古事記を学ぶ上で必要な歴史的知識や古事記の研究史の概要を理解できる。
2週 上巻
・イザナキとイザナミ
創世神話や国生みを理解できる。
3週 ・アマテラスとスサノヲ アマテラスとスサノヲの属性と古事記における役割を理解できる。
4週 ・オホクニヌシ
オホクニヌシの物語の特徴と、スサノヲの系譜を理解することができる。
5週 ・天孫降臨と国譲り
天孫降臨と国譲りの物語が古事記において果たした役割を理解することができる。
6週 ・海幸と山幸 海幸と山幸の物語が天皇の系譜とどのように関わるのかを理解することができる
7週 前半のまとめ 
古事記の基礎知識を確かなものとし、上巻に描かれる内容を理解することができる。
8週 中間試験
2ndQ
9週 中巻
・神武東征
神武東征における様々な物語を理解することができる。
10週 ・サホビコとサホビメ 会話によって場面が展開する物語を読み、その特徴を理解することができる。
11週 ・ヤマトタケル ヤマトタケルの東征・西征の物語を読み、古事記における役割を理解することができる。
12週 下巻
・仁徳天皇とイハノヒメ大后
仁徳天皇の仁政とイハノヒメの嫉妬の物語を読み、その特徴を理解することができる。
13週 ・軽太子と軽大嬢 歌謡によって場面が展開する物語を読み、その特徴を理解することができる。
14週 ・雄略天皇 雄略天皇の求婚譚などの物語を読み、その人物像の特徴を理解することができる。
15週 後半のまとめ 古事記中・下巻に描かれる内容を理解することができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合7030100
基礎的能力502070
専門的能力000
分野横断的能力201030