歴史と文化

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 歴史と文化
科目番号 0004 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 生産システム工学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 特になし
担当教員 根本 聡

到達目標

1. 日本文明の特質について理解する。
2. 日本史における対外関係の影響力の強弱を理解することをつうじて時代の特質を理解する。
3. 移民から見た世界史をめぐる諸問題について考察を深める。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1日本文明の特質について十分に理解することができる。日本文明の特質について理解することができる。日本文明の特質についての理解が不十分である。
評価項目2日本史上の時代の特質について考察を深めることができる。日本史上の時代の特質について考察することができる。日本史上の時代の特質についての理解が不十分である。
評価項目3移民から見た世界史をめぐる諸問題につついて考察を深めることができる。移民から見た世界史をめぐる諸問題について理解することができる。移民から見た世界史をめぐる諸問題についての理解が不十分である。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (生産システム工学専攻の教育目標) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (専攻科の教育目標) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
一文明圏としての日本列島の歴史についての考察を深める。とくに文化受容と対外関係に注目しながら、時代の特質についての理解を深め、日本および日本人の目から見た世界史の構築を目指す。なお、移民問題や宗教問題を考察することをつうじて、ヨーロッパが現在受けている試練の原因とは何か、日本は何を学ぶべきかを考察する。
授業の進め方・方法:
1.歴史学の基本課題について解説し、現代の課題を考える。
2.通俗的な見方を排し、事物・事態の背景をつねに考えるように留意する。
3.質問や問題提起は歓迎する。
注意点:
1.みずから調べ、みずから考える姿勢をやしなう。
2.時事問題に関心を寄せ、現代の関心から分析のメスを入れる。
3.歴史はあらゆる分野の手法を用いて考察を深めることができる学問であるから、応用する範囲と用途が広いという点を理解する。

・教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目の割合は,B-1,B-2とする。
・自学自習時間(60時間)は,日常の授業(30時間)のための予習復習時間,課題を行う時間の勉強時間を総合したものとする。
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる.その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること,教育プログラムの学習・教育到達目標を満たしたことが認められる。


授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 歴史学の課題 歴史学の課題について考察を深めることができる。
2週 日本文明の特質その1 日本文明の特質が、ユーラシア大陸と対峙する点に求められることについて理解することができる。
3週 日本文明の特質その2 ユーラシアの両端にある日本とヨーロッパの類似性と異質性ついて理解することができる。
4週 稲作文化とは何か 縄文文明についての知見の変化について理解することができる。
5週 王権の根拠 日本の天皇の中国の皇帝について考察を深めることができる。
6週 遣唐使廃止の意義とその後 遣唐使廃止の意義とその後の国風文化について理解することができる。
7週 世界史の幕開け モンゴル帝国から世界史が始まったことの意味について理解することができる。
8週 地球分割計画 十五・十六世紀のヨーロッパの野望について理解することができる。
2ndQ
9週 信長・秀吉・家康の政策 信長・秀吉・家康の政策の真の狙いについて理解することができる。
10週 江戸時代論その1 江戸時代の先進性について理解することができる。
11週 江戸時代論その2 江戸時代の文化について考察を深めることができる。
12週 鎖国とは何か 鎖国論が再考されているが、ヨーロッパとの対外関係から鎖国の意味を理解することができる。
13週 アーリーモダンとは何か 近世と訳されるアーリーモダンの意味について、ヨーロッパと日本を対比しながら考察を深めることができる。
14週 移民問題その1 ヨーロッパの移民問題について宗教問題を考慮に入れながら、考察を深めることができる。
15週 移民問題その2
移民から見た世界史をめぐる諸問題について、宗教問題を考慮に入れながら、考察を深めることができる。
16週 まとめ 以上のことについて考察を深めることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合01000000100
基礎的能力080000080
専門的能力010000010
分野横断的能力010000010