英語総合演習A

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 英語総合演習A
科目番号 0001 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 応用化学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 仲谷都・吉原学・Ruth Fallon (著) Smart Writing: Active Approach to Paragraph Writing(成美堂)
担当教員 鈴木 智己

到達目標

1. 目的に応じて使い分けられるさまざまなパラグラフの種類(Patterns of Organization)の特徴を理解し、その目的に合った語彙や表現を身につけ正しく使うことができる。
2. 読み手を意識しながら、与えられたテーマとその目的に応じて200語程度のまとまりのあるパラグラフを書くことができる
3. 自分の身近にある事柄について、グループ内で協力しながら模擬研究のテーマを決定し、課題に取り組むことができる。
4. 設定したテーマについて、論文形式で概要(アブストラクト)を書くことができる。
5. 設定したテーマについて、スライドを用いてグループで口頭発表ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1パラグラフの種類の特徴を理解して、その目的にあった語彙や表現を正しく使うことができる。パラグラフの種類の特徴を概ね理解して、その目的にあった語彙や表現を使うことができる。パラグラフの種類の特徴をあまり理解しておらず、その目的にあった語彙や表現を使うことができていない。
評価項目2与えられたテーマについて,読み手を意識しながら論理的でまとまりのある文章を書くことができる。 与えられたテーマについて,読み手を意識しながらある程度論理的でまとまりのある文章を書くことができる。与えられたテーマについて,読み手を意識してわかりやすく論理的な文章を書くことができない。
評価項目3自分の身近にある事柄について、グループ内でリーダーシップを発揮して模擬研究のテーマを決定し、課題に取り組むことができる。自分の身近にある事柄について、グループのメンバーと一緒に模擬研究のテーマを決定し、課題に取り組むことができる。自分の身近にある事柄について、グループ内で協力して模擬研究のテーマを決定したり、課題に取り組むことができない。
評価項目4設定したテーマについて、独力で論文形式の概要(アブストラクト)を書いたり、スライドを作成することができる。設定したテーマについて、他に助けてもらえれば、論文形式の概要(アブストラクト)を書いたり、スライドを作成することができる。設定したテーマについて、他に助けてもらっても、論文形式の概要(アブストラクト)を書いたり、スライドを作成することができない。
評価項目5設定したテーマについて、独力でスライドを用いてグループで口頭発表ができる。設定したテーマについて、他に助けてもらえれば、スライドを用いてグループで口頭発表ができる。設定したテーマについて、独力でスライドを用いてグループで口頭発表ができる。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (応用化学専攻の教育目標) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (専攻科の教育目標) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
得られた情報や自分の考えについて、文章あるいは口頭で発表できる基礎的な英語力を身に付ける。特に場面や目的、読み手・聞き手を意識しながら論理的に表現することを目指す。
授業の進め方・方法:
英語によるライティング能力の向上を目指して、本科の「英語演習」で学習してきた内容を発展させ、目的に応じて複数のパラグラフで文章を書くことができるようになることを目指す。また、ライティング能力だけではなく、学期の後半ではグループ・プロジェクトとして簡単な模擬調査を行い、調査の結果や考察を英語でプレゼンテーションすることにも取り組む。授業あるいはWeb上で提示される事前課題に取り組み、授業に臨んでもらう。
注意点:
・教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目の割合は,C-2とする。
・自学自習時間(60時間)は,日常の授業(30時間)のための予習復習時間,課題を行う時間,定期試験の準備のための学習時間,グループ・プロジェクトの準備に充てる時間を合わせたものとする。
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる.その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること,教育プログラムの学習・教育到達目標を満たすことが求められる。
・本科目開講期にTOEIC400点以上を取得した場合には、10点を上限に最終成績に加点する。すでに400点以上を取得している学生は、当該期に50点以上の得点の伸びがあった場合に、10点を上限に加点する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
Getting Started
・授業の進め方、学習の仕方がわかる。
・ライティングの各プロセス(pre-writing, writing, revising, editing)で重要な要素について理解できる。
・パラグラフの基本構造と良いパラグラフを書くためのポイントを理解できる。
2週 Chapter 1
What Is a Paragraph?
・統一性(Unitiy)、首尾一貫性(Coherence)、結束生(Cohesion)について理解できる。
・Transition Words(つなぎ言葉)の重要性を理解できる。
3週 Chapter 2
Narration

Chapter 3
Process
・時系列(chronological order)の文章の書き方で重要な点を理解できる。
・ある一連の行為や作業の手順を説明する文章の書き方について理解できる。
4週 Chapter 3
Process
与えられたトピックについて200語程度のプロセスを表すパラグラフを書くことができる[課題①]。
5週 Chapter 5
Description of People

Chapter 6
Description of Places & Locations
・人物の外見、性格、気質、また場所や場面の特徴をわかりやすく描写するための語彙を身につけるとともに、修飾語句の働きを理解できる。
・さまざまな事柄をわかりやすく描写することができる。
6週 Chapter 7
Definition
・英語で具体的あるいは抽象的な物事や概念を定義する方法を理解し実際に定義することができる。
・関係詞(関係代名詞、関係副詞)や分詞(前置修飾、後置修飾)などさまざまな修飾の方法を使って定義することができる。
7週 Chapter 8
Comparison & Contrast
・2つの人やものごとの類似点(similarity)と相違点(difference)を整理して説明するのに用いる語彙や表現を理解できる。
・そうした語彙や表現を用いて類似点や相違点を説明するパラグラフを書くことができる。
8週 Chapter 9
Cause & Effect
・さまざまな因果関係を表す語彙や表現を理解できる。
・因果関係を表す語彙や表現を使い、論理的に説明することができる。
2ndQ
9週 Chapter 10
Problems & Solutions
・問題を指摘したり、その解決策を説明する表現を理解できる。
・与えられたテーマについて問題点とその解決策を説明する200語程度のエッセイを書くことができる[課題②]。
10週 Peer review

Summary Writing
・学習者同士でお互いのライティングに対してコメントし合うPeer reviewの仕方を理解し、実際に他の学生が書いたライティング[課題②]について適切なコメントをすることができる。
・英語による効果的な要約文の書き方を理解でき、実際に要約文を書くことができる。
11週 Chapter 10 & 11
Your Opinion: Agree & Disagree




・論理的で説得力のある論証文(Argumentation)で自分の賛成や反対の意見を述べる方法を理解できる。
・実際に身近な事柄についての論証文を書くことができる
12週
Group Project Planning
Chapter 13 Data Analysis
・Final projectとして取り組む課題のテーマについてグループで意思決定をすることができる。
・アンケートなどの調査結果をグラフや表で表したものを英語で表現することができる。
13週 期末試験(60分)
Effective Presentation
・英語のプレゼンテーションで使う表現を使うことができる。
・PowerPointなどのVisual Aidsの効果的な使用方法について理解できる。
14週 Group Project
準備①
・自分の身近にある事柄について簡単な調査(アンケート)を行い、グループで役割を決めて発表を行う準備をすることができる。
15週 Group Project
準備②
・わかりやすい発表原稿を作ることができる。
・発表内容の要約(Abstract)を作成することができる[課題③]。
16週 Group Project
発表
・協力してプレゼンテーションをすることができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。4
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。4
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。4
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。4
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。4
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。4

評価割合

試験小テストライティング課題グループ・プロジェクト発言・積極性合計
総合評価割合501015205100
基礎的能力45101010580
専門的能力000000
分野横断的能力50510020