到達目標
1. 日本文明の特質について理解する。
2. 日本史における対外関係の影響力の強弱を理解することをつうじて時代の特質を理解する。
3. 移民から見た世界史をめぐる諸問題について考察を深める。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 日本文明の特質について、十分に理解することができる。 | 日本文明の特質について、理解することができる。 | 日本文明の特質についての理解が不十分である。 |
評価項目2 | 世界史上の近世という時代の特質について、考察を深めることができる。 | 世界史上の近世という時代の特質について、考察することができる。 | 日本史上の時代の特質についての理解が不十分である。 |
評価項目3 | 北欧・東欧・ロシアから見た国際関係をめぐる諸問題について、十分考察を深めることができる。 | 北欧・東欧・ロシアから見た国際関係をめぐる諸問題について、理解することができる。 | 北欧・東欧・ロシアから見た国際関係をめぐる諸問題についての理解が不十分である。 |
学科の到達目標項目との関係
学習・教育到達度目標 (応用化学専攻の教育目標)
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学習・教育到達度目標 (専攻科の教育目標)
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教育方法等
概要:
第一に、一文明圏としての日本列島の歴史についての考察を深める。そのさい、文化受容や対外関係に注目しながら、とくに近世という時代の特質についての理解を深める。第二に、北欧、東欧、ロシアからの観点も、大いに取り入れて、考察を深める。第三に、移民問題や宗教問題を考察することをつうじて、ヨーロッパが現在受けている試練の原因とは何か、日本は何を学ぶべきかを考察する。総じて、日本および日本人の目から見た世界史の構築を目指す。
授業の進め方・方法:
1.歴史学の基本課題について解説し、現代の課題を考える。
2.通俗的な見方を排し、事物・事態の背景をつねに考えるように留意する。
3.質問や問題提起は歓迎する。
注意点:
1.みずから調べ、みずから考える姿勢をやしなう。
2.時事問題に関心を寄せ、現代の関心から分析のメスを入れる。
3.歴史はあらゆる分野の手法を用いて考察を深めることができる学問であるから、応用する範囲と用途が広いという点を理解する。
・教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目の割合は,B-1, B-2とする。
・自学自習時間(60時間)は,日常の授業(30時間)のための予習復習時間,課題を行う時間の勉強時間を総合したものとする。
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる.その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること,教育プログラムの学習・教育到達目標を満たしたことが認められる。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
歴史学の課題 |
歴史学の課題について考察を深めることができる。
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2週 |
日本文明の特質 |
日本文明の特質が、ユーラシア大陸と対峙する点に求められることについて、とくに、ユーラシアの両端にある日本とヨーロッパの類似性と異質性ついて理解することができる。とくに、稲作文化とは何か、縄文文明についての知見の変化について理解することができる。
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3週 |
王権の根拠 |
日本の天皇と支那の皇帝について考察を深めることができる。あるいは、各文明の王や皇帝とはどのような存在なのかについて理解することができる。
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4週 |
現代ヨーロッパにおける問題の起源 |
ヨーロッパの東西問題、すなわち西ヨーロッパと東ヨーロッパ、あるいはロシアとの国際関係について、歴史的に理解することができる。
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5週 |
ウクライナ問題 |
とくに現今のウクライナ問題を考察することをつうじて、西欧の、東欧、あるいはトルコおよびロシアとの関係に由来する諸問題、第一次世界大戦の原因を考察し、現代ヨーロッパにおける国際問題の本源をみきわめることができる。
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6週 |
北欧史 |
中世ヨーロッパにおける北欧社会(とくにスウェーデン、デンマークなど)の特質について理解することができる。
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7週 |
世界史の幕開け |
モンゴル帝国から世界史が始まったことの意味について、あるいは黒死病の影響について理解することができる。
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8週 |
地球分割計画 |
十五・十六世紀のヨーロッパの野望について理解することができる。
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2ndQ |
9週 |
信長・秀吉・家康の政策 |
信長・秀吉・家康の政策の真の狙いについて理解することができる。
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10週 |
アーリーモダンとは何か |
近世と訳されるアーリーモダンの意味について、ヨーロッパと日本を対比しながら考察を深めることができる。
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11週 |
ヨーロッパの近世国家論 |
ヨーロッパの近世国家の特質について考察し、とくにスウェーデンやデンマークの国際関係史を理解することができる。
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12週 |
ヨーロッパの近世社会論 |
ヨーロッパの近世社会の特質について、とくに北欧社会と他のヨーロッパの国々の社会と比較考察することができる。
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13週 |
日本の近世社会論 |
江戸時代の社会の特質について、ヨーロッパ諸国における社会との比較考察を深めることができる。
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14週 |
近世以降の貿易の意義について |
世界各地の貿易形態を参照しながら、江戸時代の鎖国論を再考し、ヨーロッパの重商主義やヨーロッパの拡大との関係で、鎖国の意味を理解することができる。
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15週 |
世界史における移民
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世界史における移民の事例、とくにユダヤ人の離散の流れを理解することができる。さらには、宗教問題を考慮に入れながら、ヨーロッパの移民問題についての考察を深めることができる。
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16週 |
まとめ |
以上のことについて考察を深めることができる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 試験 | レポート | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 0 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 80 | 0 | 0 | 0 | 0 | 80 |
専門的能力 | 0 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |
分野横断的能力 | 0 | 10 | 0 | 0 | 0 | 0 | 10 |