環境マネジメント

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 平成30年度 (2018年度)
授業科目 環境マネジメント
科目番号 0005 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 応用化学専攻 対象学年 専1
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材
担当教員 井口 傑

到達目標

1. 集団において、合意形成のための基礎的技術を理解し、問題解決、アイディア創造等の活動ができる。
2. 技術者を目指す者として、環境問題について配慮することができる。
3. 技術者を目指す者として持続可能な開発を通じて多くの人々が安心して暮らせる未来を実現するために配慮することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1(A-1)目的達成のために、考えられる提案の中からベターなものを選び合意形成の上で実現していくことができ、さらに、合意形成のための支援ができる。集団において、集団の意見を聞き、自分の意見も述べ、目的のために合意形成ができる。集団において、集団の意見を聞き、自分の意見も述べ、目的のために合意形成ができない。
評価項目2(A-1, B-2)技術者を目指す者として、環境問題について,関係する分野の知識を用いて配慮できる。技術者を目指す者として、環境問題について,自らの工学の分野の知識を用いて配慮できる。技術者を目指す者として、環境問題について,自らの工学の分野の知識を用いて配慮できない。
評価項目3(A-1, B-2)技術者を目指す者として持続可能な開発を通じて全ての人々が安心して暮らせる未来を実現するために関係する分野の知識を用いて配慮できる。技術者を目指す者として持続可能な開発を通じて全ての人々が安心して暮らせる未来を実現するために自らの工学の分野の知識を用いて配慮できる。技術者を目指す者として持続可能な開発を通じて全ての人々が安心して暮らせる未来を実現するために自らの工学の分野の知識を用いて配慮できない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (応用化学専攻の教育目標) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (専攻科の教育目標) 説明 閉じる
JABEE A-1 説明 閉じる
JABEE B-2 説明 閉じる
JABEE基準 (a) 説明 閉じる
JABEE基準 (c) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
日本および世界各国のエネルギー問題および地球環境問題を理解し,工学分野からの実際の対応について学ぶ.エネルギー問題および地球環境問題の解決策として,電気エネルギー関連技術を切り口とし,省エネルギー・省資源,環境保全などの他の工学知識と関連技術について学習し,工学と環境との調和について学習する.
授業の進め方・方法:
社会的役割について考え,エネルギー問題および環境問題への関心を広げることが強く求められていることを常に意識すること.従って,日頃からニュース,新聞,専門分野に関連する書籍等から情報を収集し,自分の意見を構築することが重要である.
授業において、少人数グループを構成し、協同学習を実施するため、主体的に議論に参加し、他者の意見を聞き、合意形成を図ること.また、テーマに関する現状と目的を把握し、その乖離の中に課題を見つけ、課題の因果関係や優先度を理解し、そこから主要な原因を見つけ出し、解決行動を提案できることが重要である.
注意点:
・教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目の割合は,A-1(50%),B-2(50%)とする。
・総時間数90時間(自学自習60時間)
・自学自習時間(60時間)は,日常の授業(30時間)に対する予習復習,グループワークのための学習時間を総合したものとする。
・評価について,合計点数が60点以上で単位修得する。その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること,教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目を満たしたことが認められる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 グループディスカッション ブレーンストーミング形式、ワークショップ形式の議論することができ、グループの合意形成ができ、プレゼンテーションすることができる.
2週 世界および日本のエネルギー情勢 世界各国及び日本におけるエネルギー情勢について説明できる.
3週 日本および世界のエネルギー情勢に関する議論、発表(1) グループディスカッションを通して,日本・世界のエネルギー情勢の問題点を整理し,解決策について議論できる.
4週 日本および世界のエネルギー情勢に関する議論、発表(2) グループディスカッションを通して,日本・世界のエネルギー情勢の問題点を整理し,解決策について議論できる.
5週 日本および世界のエネルギー情勢に関する議論、発表(3) グループディスカッションを通して,日本・世界のエネルギー情勢の問題点を整理し,解決策について議論できる.
6週 地球規模の環境問題 地球規模の環境問題である温暖化問題に対してCO2排出が地球環境に与える影響について,説明できる.
7週 地球規模の環境問題に関する議論、発表(1) グループディスカッションを通して,地球規模の環境問題の問題点を設定し,解決策について議論できる.
8週 地球規模の環境問題に関する議論、発表(2) グループディスカッションを通して,地球規模の環境問題の問題点を設定し,解決策について議論できる.
2ndQ
9週 地球規模の環境問題に関する議論、発表(3) グループディスカッションを通して,地球規模の環境問題の問題点を設定し,解決策について議論できる.
10週 新エネルギー,再生可能エネルギーの利用 新エネルギー,再生可能を用いた発電および新しい電力利用技術の原理について,説明できる.
11週 新エネルギー,再生可能エネルギーの利用に関する議論、発表(1) グループディスカッションを通して,新エネルギー利用および再生可能エネルギーについて,問題点を設定し,解決策を議論できる.
12週 新エネルギー,再生可能エネルギーの利用に関する議論、発表(2) グループディスカッションを通して,新エネルギー利用および再生可能エネルギーについて,問題点を設定し,解決策を議論できる.
13週 新エネルギー,再生可能エネルギーの利用に関する議論、発表(3) グループディスカッションを通して,新エネルギー利用および再生可能エネルギーについて,問題点を設定し,解決策を議論できる.
14週 エネルギー問題に関する外部専門家による特別講演 エネルギー問題に関して、持続可能な開発の視点から、工学的な知識から要点を整理し適用できる.
15週 環境問題に関する外部専門家による特別講演 環境問題に関して、工学的な知識から要点を整理し適用できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。4前2,前3
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。4前2,前3
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。4前2,前3
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。4前2,前3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能他者の意見を聞き合意形成することができる。3前1,前3
合意形成のために会話を成立させることができる。3前1,前3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3前1,前3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3前3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3前3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3前3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3前3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3前3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3前3
特性要因図、樹形図、ロジックツリーなど課題発見・現状分析のために効果的な図や表を用いることができる。3前3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3前3
グループワーク、ワークショップ等による課題解決への論理的・合理的な思考方法としてブレインストーミングやKJ法、PCM法等の発想法、計画立案手法など任意の方法を用いることができる。3前3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3前3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3前3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3前3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3前3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。3
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。3
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている3

評価割合

レポート発表合計
総合評価割合7030100
基礎的能力402060
専門的能力000
分野横断的能力301040