インターンシップ

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 インターンシップ
科目番号 0028 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 学修単位: 4
開設学科 応用化学専攻 対象学年 専2
開設期 集中 週時間数
教科書/教材
担当教員 大島 功三,梅田 哲

到達目標

1.企業等における将来にわたるキャリアイメージをもとに,仕事とのマッチングを考えることとができる。
2.キャリアイメージを実現するために必要な自身の能力について考えることができ,それを高めようとする姿勢を取ることができる。
3.企業あるいは技術者・研究者が持つべき仕事への責任を理解できる。
4.日本語を用い,効果的な説明方法や手段を用いて関係者を納得させることができる。
5.社会の一員としての意識を持ち,義務と権利を適正に行使しつつ,社会の発展のために積極的に関与することができる。人間性・教養,モラルなど,社会的・地球的観点から物事を考えることができる。
6.技術者として,技術と自らの現状および将来のあるべき姿を認識し,将来にわたって学習することの意義を理解し,自らのキャリアを計画し,それに向かって継続的な努力ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 (E-3)企業等におけるキャリアイメージをもとに,仕事とのマッチングを正確に考えることがきる。 企業等におけるキャリアイメージをもとに,ほぼ正確に仕事とのマッチングを考えることができる。 企業等におけるキャリアイメージと仕事とのマッチングを考えることができない。
評価項目2 (E-3)キャリアイメージの実現のため,必要な自身の能力について考え,かつ能力を高める努力ができる。 キャリアイメージの実現のため,自身の能力について考え,自身の能力を高める努力がほぼできる。 キャリアイメージの実現のために自身の能力について考えること,さらには能力を高める努力ができない。
評価項目3 (E-3)企業,技術者・研究者が持つべき仕事への責任を正確に理解できる。 企業,技術者・研究者が持つべき仕事への責任をほぼ正確に理解できる。 企業,技術者・研究者が持つべき仕事への責任を理解でない。
評価項目4 (E-3)日本語を用い,効果的な説明方法や手段を用いて関係者を十分に納得させることができる。 日本語を用い,概ね効果的な説明方法や手段を用いて関係者をほぼ納得させることができる。 日本語を用い,効果的な説明方法や手段を用いて関係者を納得させることができない。
評価項目5 (E-3)社会の一員としての意識を持ち,義務と権利を適正に行使しつつ,社会の発展のために積極的に関与することができる。人間性・教養,モラルなど,社会的・地球的観点から積極的に物事を考えることができる。 社会の一員としての意識を持ち,義務と権利を適正に行使しつつ,社会の発展のために関与することがほぼできる。人間性・教養,モラルなど,社会的・地球的観点から物事を考えることがほぼできる。 社会の一員としての意識を持ち,義務と権利を適正に行使しつつ,社会の発展のために関与することができない。人間性・教養,モラルなど,社会的・地球的観点から物事を考えることができない。
評価項目6 (E-3)技術者として,技術と自らの現状および将来のあるべき姿を認識し,将来にわたって学習することの意義を正確に理解し,自らのキャリアを計画し,それに向かって継続的な努力ができる。 技術者として,技術と自らの現状および将来のあるべき姿を認識し,将来にわたって学習することの意義をほぼ正確に理解し,自らのキャリアを計画し,それに向かってほぼ継続的な努力が できる。技術者として,技術と自らの現状および将来のあるべき姿を認識し,将来にわたって学習することの意義を理解できず,自らのキャリアを計画し,それに向かって継続的な努力ができない。

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達度目標 (応用化学専攻の教育目標) 説明 閉じる
学習・教育到達度目標 (専攻科の教育目標) 説明 閉じる
JABEE E-3 説明 閉じる
JABEE基準 (d) 説明 閉じる
JABEE基準 (h) 説明 閉じる

教育方法等

概要:
企業・研究機関等で4週間の就業体験を通し,企業技術者あるいは研究者の指導のもとで学校では経験しない実際の課題に取り組み,実務体験する。さらに,高専5年間に得られた知識,能力をさらに発展し,問題解決能力を養うことを目的とし,技術者が社会に負っている責任を自覚し,技術者としての心構えについて学習する。
授業の進め方・方法:
本科目は4単位としているが,インターンシップ先の都合で単位が満たせない場合は,他の実習先で単位を補う。実習期間中,参加学生の業務内容や就業の様子について専攻科主任が実習先の対応責任者と連絡を取り合う。インターンシップ終了後,実習証明書,報告書を提出する。さらに,報告・討論会において学んだ成果を発表し,質疑・討論をする。
注意点:
受入企業等の中から,学生の希望,企業等の要望を勘案し,インターンシップ先(民間企業,国,地方公共団体等)を決める。ただし,インターンシップ先については本人の希望を考慮するが,インターンシップ先の都合により希望に沿えない場合もある。課題はインターンシップ先から与えられ,与えられた制約の下で,自主的,積極的に仕事を進める。インターンシップ目的,心構え,社会のルール等について理解し,行動すること。

教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目の割合はE-3(100%)とする。

総時間数180時間(自学自習60時間)

自学自習(60時間)については,インターンシップ(120時間)の事前準備,報告書作成,報告・討論会の発表準備(要旨集,プレゼンテーション資料)のための時間を総合したものとする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 インターンシップ事前準備
インターンシップ先となる企業等: 旭川高専産業技術振興会会員企業を中心とし,その他受け入れ可能な企業,国,地方公共団体,教育委員会,大学等で補う。
課題: インターンシップ先からのテーマを学生と企業等の間で協議し決定する。
2週 インターンシップ期間(1)
与えられたテーマについて問題解決できるよう企画,方策が提案でき,担当者との討論ができる。
3週 インターンシップ期間(2)
作業を進める上でPDCAを考えながら,継続的に実行できる。
4週 インターンシップ期間(3)
グループ内での責任を理解し,自主的な行動ができる。
5週 インターンシップ期間(4)
地域・企業・研究機関との連携を通じて,社会貢献の意義を理解し,行動できる。
6週 インターンシップ後
報告書の作成: 学生はインターンシップ終了時に報告書を作成し,実習先と学校に提出する。 得られた成果を論理的な文章にまとめ,分かりやすい表現ができる。
インターンシップ先からの評価: インターンシップ先から学生の実習状況について,評価書を学校に提出していただく。 報告・討論会: 教職員および旭川高専産業振興会会員企業等が参加し,学んだ成果の報告・討論会を行う。 成果の整理と分かりやすいプレゼンテーション資料が作成できる。 質疑に対して考えをまとめ,適切に答えることができる。
7週
8週
2ndQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力専門的能力の実質化インターンシップインターンシップ企業等における技術者の実務を理解できる。5
企業人としての責任ある仕事の進め方を理解できる。5
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を総合的に判断することの重要性を理解できる。5
企業における社会的責任を理解できる。5
企業活動が国内外で他社(他者)とどのような関係性を持つかを理解できる。5
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを理解できる。5
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができ、それを高めようと努力する姿勢をとることができる。5
コミュニケーション能力や主体性等の「技術者が備えるべき能力」の必要性を理解できる。5
実際の企業人等との仕事を通して自身のキャリアデザインを明確化することができる。5
社会経験をふまえ、企業においても自分が成長していくことが必要であることを認識できる。5
実務体験を企業や職種とのマッチングの場として考えて積極的な行動ができる。5
共同教育共同教育クライアント(企業及び社会)の要求に適合するシステムやプロセスを開発することができる。4
企画立案から実行するまでのプロセスを持続可能性の実現性を配慮して実行することができる。4
品質、コスト、効率、スピード、納期などに対する視点を持つことができる。4
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識・教養が、企業及び社会でどのように活用されているかを理解し、技術・応用サービスの実施ができる。4
地域や企業の現実の問題を踏まえ、その課題を明確化し、解決することができる。4
問題解決のために、最適なチームワーク力、リーダーシップ力、マネジメント力などを身に付けることができる。4
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などの必要性を理解できる。4
技術者として、生きる喜びや誇りを実感し、知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践創造的な活動を楽しむことを理解できる。4
技術者として、社会に対して有益な価値を提供するために存在し、社会の期待に十分応えられてこそ、存在の価値のあることを理解できる。4
企業人としても成長していく自分を意識し、継続的な自己研さんや学習が必要であることを理解できる。4

評価割合

企業の評価学生の報告書報告・討論会インターンシップへの取組み合計
総合評価割合30302020100
基礎的能力00000
専門的能力2020101060
分野横断的能力1010101040