概要:
第一に、現代社会の基本性格について、理解する。
第二に、現代社会における四つの主要な問題、すなわち環境問題、経済問題、政治問題、国際問題について、理解を深める。その際に、国際社会における日本の役割について、問題の背景にある原因や、世界の様々な宗教や思想をふまえたうえで、多面的に考察することを目指す。
第三に、118歳成年を踏まえて,法の意義と司法参加について学ぶ。
授業の進め方・方法:
第一に、現代社会の基本問題にどのような視点をもつべきか、問題の所在を検討する。
第二に、概要にあげた現代社会における四つの主要な問題に、順番にしかも多面的に接近する。その際、これらの四つの諸問題に対する、国際社会における日本の役割についても、考察を深める。
第三に、総じて、世界における文化の多様性についての理解を深めることを目指す。
注意点:
第一に、身のまわりの問題から出発して、何が問題であるか、問題を提起することが重要である。
第二に、情報の出所や問題の背景を理解しようとする姿勢が重要である。
第三に、自ら調べ、自ら考える姿勢が望まれる。
※授業の担当について:前期は箱山、後期は谷口が担当する。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
オリエンテーション 私たちの生きる現代社会について |
わたくしたちの生きる社会についての基本的諸問題について理解することができる。
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2週 |
青年期と悩むことについて考えよう 社会参加とキャリアについて考えよう |
青年期特有の心のありようについて理解できる。
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3週 |
宗教について考えよう 日本の思想・伝統・文化について考えよう |
宗教や日本の伝統文化について、基本的なことを理解することができる。
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4週 |
公共空間について考えよう |
公共的な個人や社会や、また個人の考え方や社会の基本的な原理について理解できる。
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5週 |
倫理的な見方・考え方 古代ギリシャや古代中国の思想 近代西洋と現代の思想
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現代の人々に大きな影響を与えている古代思想やその影響を受けている現代の思想について理解できる
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6週 |
経済とその考え方 市場のメリットとその限界
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市場機構やその分業のあり方を理解して、市場経済の内容を分かりやすく表現できる。
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7週 |
企業の目的と役割 金融の役割
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企業活動に関する基本的な内容を理解し、企業の社会的責任について説明できる。
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8週 |
中間試験 |
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2ndQ |
9週 |
人生設計 必要なお金は? |
生活に根ざした経済社会とは何か、消費者の視点をふまえて理解することができる。
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10週 |
政府の役割と財政の機能 日本の財政の課題 |
市場経済における政府の役割を理解し、日本政府の財政上の諸問題ついて説明できる。
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11週 |
経済の変動 GDPの見方・考え方・使い方 |
経済を測る指標の資料を活用しGDPと国富に関する基本的な事項を理解できる。また景気変動と変動から生じる現象について必要な知識を身に付けている。
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12週 |
産業構造の変化と職業選択 中小企業と農業 |
産業構造の変化が人々の職業選択に大きな影響を与えることが理解できる。また日本の中小企業と農業が抱える諸課題を説明できる。
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13週 |
労働者の権利 雇用と労働に関する課題 |
現代の労働・雇用問題について理解し、考察を深めることができる。
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14週 |
社会保障の役割と意義 社会保障制度の課題 |
世論と政治参加をめぐる諸問題について、世界の動向をふまえて理解することができる。
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15週 |
現代の諸課題 働き方と公的年金制度改革 |
急速な少子高齢化により、高齢者を支える労働人口が激減し、働き方や年金制度の改革が急務となっている日本の現状を説明できる。
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16週 |
前期末試験 |
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後期 |
3rdQ |
1週 |
社会の基本原理と憲法の考え方 近代立憲主義の原理とその広がり 成年年齢について
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法治社会の本質について、世界の水準をふまえて理解することができる。
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2週 |
日本国憲法 平等権・自由権・社会権 |
憲法の原理と日本国憲法の特質について理解することができる。
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3週 |
人権保障の国際化~広がる人権の考え方 囚人のジレンマと協働
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市場経済のしくみを理解することができる。
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4週 |
社会規範と法 私たちの生活と法 交通事故を起こしたら? |
日常生活の大部分に法律が関係していることを理解できる。
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5週 |
契約の考え方~消費者の権利と責任 私法の役割~刑事裁判と裁判員制度 |
経済領域に対する政府の役割と財政について理解することができる。
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6週 |
民主社会と政治参加~主権者として 国政と地方自治の役割 |
民主政治の原理と基本的人権について理解し、考察を深めることができる。
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7週 |
国家と国際法 日本の主権と領土 |
国際法の基本と、国家の三要素や国家の領域について説明できる。
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8週 |
中間試験 |
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4thQ |
9週 |
平和主義と日本の防衛政策 これからの日本の安全保障 |
憲法の平和主義に基づき、日本の防衛政策の変遷を政界情勢との関りで説明できる。
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10週 |
国際連合の役割と活動 国際協力と日本の役割 |
国連の組織と活動内容を理解できる。
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11週 |
SDGsについて |
SDGsと国際社会における日本の役割について主体的に理解できる。
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12週 |
国際経済の枠組みと地域経済統合 グローバル化と自由貿易協定 |
国際経済の枠組みや貿易と国際分業について理解することができる。国際為替のしくみや経済のグローバル化について理解することができる。
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13週 |
国際取引と知的財産
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特許権や著作権の基本的な事項を理解できる。
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14週 |
国際経済の変化と課題 経済格差の是正 |
国際社会における経済格差と貧困の問題に関わる基本的事項を理解できる。
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15週 |
課題探究学習 ①増加する医療費②パリ協定の実効性確保 |
世界における戦争と平和について考察を深め、日本を役割を提案することができる。
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16週 |
学年末試験
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