科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 歴史
科目番号 007 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 電気情報工学科(2021年度以降入学者) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 明解歴史総合(帝国書院)/最新世界史図説タペストリー(帝国書院)
担当教員 根本 聡

到達目標

1.世界の各地域の生活文化や宗教について、地理的歴史的観点から理解することができる。 2.民族問題や国家・文明間の諸問題について、地理的歴史的観点から理解することができる。 3.諸国家と諸文明の相互関係や文化の多様性について、日本との関連をふまえて理解することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1世界の各地域の生活文化や宗教について説明することができる。世界の各地域の生活文化や宗教についての基本用語を理解することができる。世界の各地域の生活文化や宗教についての基本用語を理解することができない。
評価項目2民族問題や国家・文明間の諸問題について説明することができる。民族問題や国家・文明間の諸問題について基本用語を理解することができる。民族問題や国家・文明間の諸問題について基本用語を理解することができない。
評価項目3文化の多様性について説明することができる。文化の多様性について理解することができる。文化の多様性の意味を理解することができない。

学科の到達目標項目との関係

電気情報工学科の教育目標④ 説明 閉じる
本科の教育目標③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
第一に、諸文明の基本性格を把握する。
第二に、現代世界が一体化していく展開に注目し、近現代史の理解を深める。
第三に、科学革命以降の科学技術の親縁と学問思想の系譜をたどることで、科学技術のもつ意義と現代社会がおかれて
いる一を把握する。
第四に、近現代史の国際関係を包括的にとらえて、現代の諸問題に対する歴史的認識力を高める。
第五に、日本史との関係をつねに念頭において考察し、日本人から見た世界史という観点を重視する。
授業の進め方・方法:
第一に、中華文明とヨーロッパ文明の比較を念頭に授業を進める。その際、たえず、世界と日本の状況を対比しながら、考察を深める。
第二に、アメリカとロシアの世界史における意義について、両国が日本に及ぼした影響をふまえて考察する。
第三に、帝国主義の諸問題について理解を深める。その際に、西洋の衝撃、すなわち欧米列強が他の文明に及ぼした影響について考察する。
第四に、二つの世界大戦の原因と結果について理解を深める。以上の主要な四点を相互に関連づけて授業を進める。
注意点:
第一に、こんにち起こっている時事問題がなぜそのような事態になっているか、原因と背景を学ぶことが重要である。
第二に、様々な分野に関心をもつことが望まれる。
第三に、授業で喚起された諸問題を、自ら探求・調査し、自ら考察する姿勢が求められる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 歴史学習の方法と課題 歴史学習の意義、および世界と日本の関係について理解することができる。
2週 世界の宗教の特質(1) 四大宗教の特質について理解することができる。
3週 世界の宗教の特質(2) 現代における宗教問題について理解することができる。
4週 中華文明の特質(1) 農耕民と遊牧民の葛藤と古代帝国の成立過程を理解することができる。
5週 中華文明の特質(2) 中華文明の特質について理解することができる。
6週 中華文明の特質(3) 近現代のアジア史の特質を理解することができる。
7週 アメリカ史の諸問題(1) アメリカ大陸の諸文明とコロンブス以降の歴史を理解することができる。
8週 アメリカ史の諸問題(2) アメリカ合衆国の独立の意味を理解することができる。
2ndQ
9週 ヨーロッパ文明の特質(1) ヨーロッパ文明の成立過程を理解することができる。
10週 ヨーロッパ文明の特質(2) とくにローマ帝国の成立と崩壊の意義について理解することができる。
11週 イスラム文明の特質(1)
12週 イスラム文明の特質(2) イスラム文明とヨーロッパ文明の関係について理解す
ることができる。
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学社会地理歴史的分野民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。3
近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。3
帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。3
第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。3
19世紀後期以降の日本とアジア近隣諸国との関係について、その概要を説明できる。3
工学基礎技術者倫理技術者倫理国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。3

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合10000000100
基礎的能力800000080
専門的能力100000010
分野横断的能力100000010