英語コミュニケーションⅡ

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 英語コミュニケーションⅡ
科目番号 026 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 電気情報工学科(2021年度以降入学者) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 Big Dipper English Communication II(数研出版)
担当教員 櫻井 靖子

到達目標

1. コミュニケーションに関心を持ち、英語で積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を身に付けることができる。
2. 自分に身近な情報や、話し手や書き手の意向などを、的確さ、即応性をもって理解することができる。
3. 自分に身近なことがらや、自分の考えなどについて、的確さ、流暢さ、即応性をもって話したり書いたりすることができる。
4. 言語やその運用についての知識を身に付け、その背景にある文化などを理解することができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1コミュニケーションに関心を持ち、英語で積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を身に付けることができる。コミュニケーションに関心を持ち、英語で積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度をある程度身に付けることができる。コミュニケーションに関心を持ち、英語で積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を身に付けることができない。
評価項目2自分に身近な情報や、話し手や書き手の意向などを、的確さ、即応性をもって理解することができる。自分に身近な情報や、話し手や書き手の意向などを、ある程度の的確さ、即応性をもって理解することができる。自分に身近な情報や、話し手や書き手の意向などを、的確さ、即応性をもって理解することができない。
評価項目3自分の身近なことがらや、自分の考えなどについて、的確さ、流暢さ、即応性をもって話したり書いたりすることができる。自分に身近なことがらや、自分の考えなどについて、ある程度の的確さ、流暢さ、即応性をもって話したり書いたりすることができる。自分に身近なことがらや、自分の考えなどについて、的確さ、流暢さ、即応性をもって話したり書いたりすることができない。
評価項目4言語やその運用についての知識を身に付け、その背景にある文化などを理解することができる。言語やその運用についての知識をほぼ身に付け、その背景にある文化などをある程度理解することができる。言語やその運用についての知識を身に付けたり、その背景にある文化などを理解することができない。

学科の到達目標項目との関係

電気情報工学科の教育目標④ 説明 閉じる
本科の教育目標③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
英語を通じて、積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度を育成するとともに、情報や考えなどを的確に理解したり適切に伝えたりする能力を伸ばす。また、円滑なコミュニケーションを図る上で不可欠となる異文化に対する理解を深めることや、世界的な視野に立って物事を考える姿勢を身に付けることを目標とする。
授業の進め方・方法:
基本的には英語を用いて授業を進め、音読、ペアワーク、グループワークなど、英語を実際に使う活動を取り入れ、英語によるコミュニケーション能力を高めることを目指す。パラフレーズ、要約、英問英答などを通して英文を理解し、自分の考えを簡単な英語で表現することができるようにする。
注意点:
語学学習においては積極性と反復が必要であり、そのために積極的に授業に参加することや予習・復習を怠らないことが重要である。文法項目については、1年次で購入した『ジーニアス総合英語』および『ジーニアス総合英語 English Grammar in 27 Lessons』を適宜参照することが望ましい。毎回の授業に英和辞典を持参すること。分からない語や句は、授業で既習だが忘れてしまっているものも含め、必ず辞書を使って調べること。
英検準2級または準2級プラスの合格、あるいはTOIEC400点以上を取得した者に対しては、学年末の成績に10点を上限に加点する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 《Introduction》
仮定法過去完了とそのほかの仮定法
Lesson 1
Why Don’t You Come to School in Pajamas?
Introduction
・授業の進め方、学習の仕方が分る。
・仮定法過去完了、<as if+S'+仮定法過去>、Without ~の用法について理解し、自己表現に用いることができる。
・世界の学校行事について,聞き取ることができる。
・好きな学校行事について,自分の考えを伝え合うことができる。
2週 Lesson 1
Why Don’t You Come to School in Pajamas?
Part 1 & Part 2
・英文を読んで、海外のユニークな学校行事について理解することができる。
・受動態について理解し、自己表現に用いることができる。
・英文を読んで、パジャマの日が設定されている背景について理解できる。
・不定詞について理解し、自己表現に用いることができる。
3週 Lesson 1
Why Don’t You Come to School in Pajamas?
Part 2 & Part 3

・英文を読んで、パジャマの日が設定されている背景について理解できる。
・不定詞について理解し、自己表現に用いることができる。
・アメリカの学校行事のポスターから情報を正しく読み取り、内容を理解することができる。
・〈助動詞+be+過去分詞〉について理解し、自己表現に用いることができる。
4週 Lesson 1
Part 3 & 章末問題
Lesson 2
Is Seeing Believing?
Introduction & Part 1
・章末問題に取り組むことによって、本文の内容に関する理解を深めることができる。
・本文の内容に関するユキエの感想について聞き取ることができ、その内容について話し合い、書き、発表することができる。
・だまし絵に関する英文を聞き、その内容を理解することができる。
・英文を読んで、歌川国芳のだまし絵について理解することができる。
・関係代名詞の限定用法と継続用法について理解し、自己表現に用いることができる。
5週 Lesson 2
Is Seeing Believing?
Part 2
・英文を読んで、エッシャーのだまし絵について理解することができる。
・SVO (O=wh-節)について理解し、自己表現に用いることができる。
6週 Lesson 2
Is Seeing Believing?
Part 3
・豊中市の取り組みに関する新聞記事を読み、だまし絵をどのように活用したかを理解できる。
・現在完了、過去完了について理解し、自己表現に用いることができる。
7週 Lesson 2
Is Seeing Believing?
Part 3 & 章末問題
Grammar for Expression 1
次週、中間試験を実施する
・豊中市の取り組みに関する新聞記事を読み、だまし絵をどのように活用したかを理解できる。
・章末問題に取り組むことによって、本文の内容に関する理解を深めることができる。
・Lesson 1 & 2 において学習した文法項目について理解を深めて、応用することができる。
8週 試験返却
Lesson 3
Do You Get Enough Sleep? 
Introduction & Part 1
・睡眠へ移行する方法について、聞き取ることができる。
・睡眠時間について、自分の考えを伝え合うことができる。
・英文を読んで、睡眠の重要性について理解することができる。
・仮定法過去について理解し、自己表現に用いることができる。
2ndQ
9週 Lesson 3
Do You Get Enough Sleep? 
Part 2
・英文を読んで、良い睡眠をとる方法について理解することができる。
・関係代名詞whatについて理解し、自己表現に用いることができる。
10週 Lesson 3
Do you Get Enough Sleep?
Part 3
・インターネットの商品購入画面を読み、各睡眠関連商品について理解することができる。
・関係副詞whenとwhereについて理解し、自己表現に用いることができる。
11週 Lesson 3
Do You Get Enough Sleep?
Part 3 & 章末問題
・インターネットの商品購入画面を読み、各睡眠関連商品について理解することができる。
・章末問題に取り組むことによって、本文の内容に関する理解を深めることができる。
・日本の小・中・高校生の睡眠時間について聞き取ることができ、その内容について話し合い、書き、発表することができる。
12週 Lesson 4
Do You Want to Speak English like a Native Speaker? 
Introduction & Part 1
・英語を話すための学習方法について、聞き取ることができる。
・英語の学習方法について、自分の考えを伝え合うことができる。
・英文を読んで、エミの英会話に関する主張を理解することができる。
・関係代名詞whichの継続用法について理解し、自己表現に用いることができる。
13週 Lesson 4
Do You Want to Speak English like a Native Speaker?
Part 2
・英文を読んで、Kietの英会話に関する主張を理解することができる。
・関係副詞whyについて理解し、自己表現に用いることができる。
14週 Lesson 4
Do You Want to Speak like a Native Speaker?
Part 3
・インターネットの記事を読み、ELFという概念を理解することができる。
・SVO1O2 (O2 = that節)について理解し、自己表現に用いることができる。
15週 Lesson 4
Do You Want to Speak like a Native Spealer?
Part 3 & 章末問題
Grammar for Expression 2
・インターネットの記事を読み、ELFという概念を理解することができる。
・章末問題に取り組むことによって、本文の内容に関する理解を深めることができる。
・日本企業のとりくみについて聞き取ることができ,その内容について話し合い,書き,発表することができる。
・Lesson 3 & 4 において学習した文法項目について理解を深めて、応用することができる。
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 試験返却
Lesson 5
Universal Design: Convenient for All
Introduction & Part 1
・ユニバーサルデザインの商品や標識などについて、聞き取ることができる。
・ユニバーサルデザインの商品や標識などについて、自分の考えを伝え合うことができる。
・英文を読んで、ユニバーサルデザインの照明スイッチについて理解することができる。
・分詞構文について理解し、自己表現に用いることができる。
2週 Lesson 5
Universal Design: Convenient for All
Part 2
・英文を読んで、ユニバーサルデザインがどのようなものかについて理解することができる。
・進行形の受動態について理解し、自己表現に用いることができる。
3週 Lesson 5
Universal Design: Convenient for All
Part 3
・英文を読んで、ピクトグラムについて理解することができる。
・関係副詞whereの継続用法について理解し、自己表現に用いることができる。
4週 Lesson 5
Universal Design: Convenient for All
Part 4
・ミクの発表内容を読み、ミクの主張内容を理解することができる。
・形式目的語itについて理解し、自己表現に用いることができる。
5週 Lesson 5
Universal Design: Convenient for All
Part 4 & 章末問題
・ミクの発表内容を読み、ミクの主張内容を理解することができる。
・章末問題に取り組むことによって、本文の内容に関する理解を深めることができる。
・ピクトグラムについて聞き取ることができ,その内容について話し合い,書き,発表することができる。
6週 Lesson 6
Wakamiya Masako: The World's Oldest Game App Developer
Introduction & Part 1
・ 4名の高齢者の活躍について、聞き取ることができる。
・80歳になったときの人生プランについて、自分の考えを伝え合うことができる。
・英文を読んで、若宮さんがコンピュータに興味をもった経緯を理解することができる。
・SVC (C=現在分詞/過去分詞)を理解し、自己表現に用いることができる。
7週 Lesson 6
Wakamiya Masako: The World's Oldest Game App Developer
Part 2
次週、中間試験を実施する
・英文を読んで、若宮さんの活動を理解することができる。
・受動態の分詞構文について理解し、自己表現に用いることができる。
8週 試験返却
Lesson 6
Wakamiya Masako: The World's Oldest Game App Developer
Part 3
・英文を読んで、若宮さんが作ったゲームアプリについて理解することができる。
・〈助動詞+have+過去分詞〉について理解し、自己表現に用いることができる。
4thQ
9週 Lesson 6
Wakamiya Masako: The World's Oldest Game App Developer
Part 4
・ヒロキの発表内容を読み、若宮さんの主張を理解する。
・SVOC(C=過去分詞)について理解し、自己表現に用いることができる。
10週 Lesson 6
Wakamiya Masako: The World's Oldest Game App Developer
Part 4 & 章末問題
Grammar for Expression 3
・ヒロキの発表内容を読み、若宮さんの主張を理解する。
・章末問題に取り組むことによって、本文の内容に関する理解を深めることができる。
・若宮さんの勉強方法について聞き取ることができ、その内容について話し合い、書き、発表することができる。
・Lesson 5 & 6 において学習した文法項目について理解を深めて、応用することができる。
11週 Lesson 7
Learning from Nature
Introduction & Part 1
・バイオミメティクスの4つの例について、聞き取ることができる。
・バイオミメティクスの4つの例について、自分の考えを伝え合うことができる。
・英文を読んで、大塚氏がどのように製品部品を開発したのかを理解することができる。
・省略について理解し、自己表現に用いることができる。
12週 Lesson 7
Learning from Nature
Part 2
・英文を読んで、生物をヒントにして開発された電化製品について理解することができる。
・動名詞の意味上の主語について理解し、自己表現に用いることができる。
13週 Lesson 7
Learning from Nature
Part 3
・英文を読んで、生物をヒントにして開発された電化製品について理解することができる。
・未来進行形について理解し、自己表現に用いることができる。
14週 Lesson 7
Learning from Nature
Part 4
・ナナの発表内容を読み、飛行機が何を参考に考案されたのかを理解することができる。
・完了形の不定詞について理解し、自己表現に用いることができる。
15週 Lesson 7
Learning from Nature
Part 4 & 章末問題
・ナナの発表内容を読み、飛行機が何を参考に考案されたのかを理解することができる。
・章末問題に取り組むことによって、本文の内容に関する理解を深めることができる。
・本文に関する会話について聞き取ることができ、その内容について話し合い、書き、発表することができる。
16週 学年末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学英語英語聞き手に正しく伝わるよう、語・句・文における強勢、文におけるリズム・イントネーション、音のつながり・区切りを意識しながら明瞭に音読あるいは発話できる。3
中学校までに学習した語彙の定着を図り、高等学校指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる語彙を習得して適切に運用できる。2
中学校までに学習した文構造及び文法事項に加え、高等学校学習指導要領に準じた文構造及び文法事項について習得して適切に運用できる。2
日常的な話題や社会的な話題について、はっきりとした発音で、調整された速さで話された内容から、必要な情報を聞き取り、話し手の意図を把握できる。2
日常的な話題や社会的な話題について、基本的な表現を用いて、情報や考え、気持ちなどを話すことができる。2
日常的な話題や社会的な話題について平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握して必要な情報を読み取り、書き手の意図、概要や要点を把握できる。2
日常的な話題や社会的な話題について、自分の意見や感想を整理し、情報や考え、気持ちなどを伝える文章を書くことができる。2
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢を持ち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。2
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。2
自分の専門分野などの予備知識のある事柄や関心のあるトピックについて、話の展開や話者の意図に注意しながら必要な情報を聞き取り、概要や要点を把握できる。2
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、意見や主張、課題の解決策などをやり取りできる。2
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。2
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。2
関心のあるトピックについて、意見や主張を適切な理由や根拠とともに伝える複数の段落を書くことができる。1
自分の専門分野に関する口頭発表などを念頭に置き、関心のあるトピックについて、平易な英語でのプレゼンテーションや内容に関する簡単な質疑応答のやりとりができる。2
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。1
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。1

評価割合

試験小テスト課題等音読積極性合計
総合評価割合60141655100
基礎的能力60141655100
専門的能力000000
分野横断的能力000000