到達目標
1.主なネットワーク技術について説明することができる。
2.ネットワークの利用における主な攻撃手法とその防御手法について説明することができる。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 最新のネットワーク技術に関心を持ち,自ら調べ,その特徴を説明することができる。 | ネットワーク技術に関して,授業にて説明した事項あるいは教科書や教材に記載の事項について理解し,自分で説明することができる。 | ネットワーク技術に関して,授業にて説明した事項あるいは教科書や教材に記載の事項について説明することができない。 |
評価項目2 | ネットワークにおける攻撃手法や防御手法について,自ら調べ,その特徴を説明することができる。 | ネットワークにおける攻撃手法や防御手法について,授業にて説明した事項あるいは教科書や教材に記載の事項について理解し,自分で説明することができる。 | ネットワークにおける攻撃手法や防御手法について,授業にて説明した事項あるいは教科書や教材に記載の事項について説明することができない。 |
学科の到達目標項目との関係
電気情報工学科の教育目標②
説明
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本科の教育目標①
説明
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教育方法等
概要:
インターネットの利用がこれほどまでに拡大した現代社会において,「サイバーセキュリティ」は必須の知識のひとつと考えられる。情報資産を守るためには単にセキュリティソフトウェアをインストールするだけではなく,様々な点に注意を払い利用しなくてはならない。このため,本講義では攻撃者側の視点からもサイバーセキュリティについて考える。つまり,攻撃手法について知ることによりその防御を一層固めるという考え方である。
授業の進め方・方法:
本科目では,単に教科書を読み知識を暗記するだけではなく,知識の定着を確認するために関連内容の演習も行う予定である。
さらには,最新の技術動向を知るために,実際に活躍されているネットワーク関係の技術者の方をお招きし,講義あるいは演習を実施する予定である。
注意点:
・総時間数90時間(自学自習60時間)
・自学自習時間(60時間)は,日常の授業(30時間)に対する予習復習,レポート課題の課題作成時間,試験のための学習時間を総合したものとする。
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であること,教育プログラムの学習・教育到達目標の各項目をみたしたことが認められる。
・教科書,与えられた教材や参考書を読むだけでは知識が不足する。そこで,学術書やインターネット等を有効に活用し,自ら最新の情報を入手するという能動的な学習姿勢が必要不可欠なことと思われる。
・「サイバーセキュリティ人材育成事業(K-SEC)」により作成された教育コンテンツ(K-SEC教材)を使用する。
・「サイバーセキュリティ人材育成事業(K-SEC)」により設置されたサイバーセキュリティ演習室の設備等を使用する。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
サイバーセキュリティとは |
現代社会において「サイバーセキュリティ」が必要とされていることを理解し,説明することができる。
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2週 |
ハッカーを理解する |
「ハッカー」の存在について理解し,説明することができる。
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3週 |
外部攻撃 |
「マルウェア」について理解し,「トロイの木馬」などの代表的なものの動作を説明することができる。
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4週 |
ソーシャルエンジニアリング |
「ソーシャルエンジニアリング」の危険性について理解し,説明することができる。
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5週 |
内部攻撃 |
組織内でのセキュリティの危険性について理解し,説明することができる。
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6週 |
ダークウェブ |
ダークウェブの概要やその動向について説明することができる。
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7週 |
リスクの理解 |
サイバーセキュリティのリスクについて理解し,代表的なリスクを測るモデルについて説明することができる。
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8週 |
システムのテスト |
脆弱性管理について説明することができる。ペネトレーションテストについて理解し,説明することができる。
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2ndQ |
9週 |
セキュリティオペレーションセンター 人々を守る |
ネットワークの監視の重要性について理解し,代表的な方法を説明することができる。
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10週 |
ハッキングされたら |
サイバーセキュリティにおいて被害を受けた際の対応方法について理解し,説明することができる。
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11週 |
演習(1) |
ネットワークに関する攻撃と防御に関する演習を通して,その知識を確認することができる。
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12週 |
演習(2) |
ネットワークに関する攻撃と防御に関する演習を通して,その知識を確認することができる。
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13週 |
演習(3) |
ネットワーク技術者の方の講演を聴講し,内容を説明することができる。
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14週 |
演習(4) |
ネットワーク技術者の方の講演に関連する演習を通して,その知識を確認することができる。
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15週 |
期末試験 |
これまで学んだことを確認することができる。
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16週 |
演習(5) |
演習を通して,これまで学んできた知識を確認することができる。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 情報リテラシー | 情報リテラシー | 情報伝達システムやインターネットの基本的な仕組みを把握している。 | 4 | |
情報セキュリティの必要性および守るべき情報を認識している。 | 4 | |
個人情報とプライバシー保護の考え方についての基本的な配慮ができる。 | 4 | |
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威を認識している | 4 | |
インターネット(SNSを含む)やコンピュータの利用における様々な脅威に対して実践すべき対策を説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 提出物・課題 | 合計 |
総合評価割合 | 50 | 50 | 100 |
基礎的能力 | 20 | 10 | 30 |
専門的能力 | 30 | 40 | 70 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |