科学技術英語Ⅰ

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 科学技術英語Ⅰ
科目番号 0050 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 電気情報工学科(2021年度以降入学者) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 1
教科書/教材 Science Bridge(野﨑嘉信他編著、金星堂) 、適宜ハンドアウトを配布する。
担当教員 鈴木 智己

到達目標

"1. 最先端科学に関する英文を読み、背景知識を用いながら的確に内容を理解することができる。 
2. 大意を把握する読み方、特定情報を見出す読み方、細部を読み取る読み方を状況によって使い分けることができる。
3. 語彙学習では、その定義を英語で理解することができる。
4. ディベートの重要要素であるAssertion, Reason, Example, Assertionの構成で論理的な文章を英語で書くことができる。"

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1最先端科学に関する英文を読み、背景知識を用いながら的確に内容を理解することができる。 最先端科学に関する英文を読み、背景知識を用いながら内容を概ね理解することができる。 背景知識を用いながら最先端科学に関する英文を読み内容を理解することができない。
評価項目2大意を把握する読み方、特定情報を見出す読み方、細部を読み取る読み方を状況によって使い分けることができる。大意を把握する読み方、特定情報を見出す読み方を状況によって使い分けることができる。状況によってリーディング・スキルを使い分けることができない。
評価項目3語彙の定義を英語で理解することができる。語彙の定義を日本語が添えられれば英語で理解することができる。語彙の定義を英語で理解することができない。
評価項目4ディベートの重要要素であるAssertion, Reason, Example, Assertionの構成で論理的な文章を英語で書くことができる。ディベートの重要要素であるAssertion, Reason, Example, Assertionの構成でどうにか文章を英語で書くことができる。ディベートの重要要素であるAssertion, Reason, Example, Assertionの構成で論理的な文章を英語で書くことができない。

学科の到達目標項目との関係

教育方法等

概要:
アメリカのScience News誌の学生向けサイトScience News Exploresに掲載されている最先端科学に関する英文を用いて学ぶ。本文を読む上で、大意の把握をする読み方(skimming)と特定の情報を見つけ出す読み方(scanning)、さらに細部まで正確に読み取る精読(close reading)を使い分けることを目指す。語彙増強と読解能力の向上を中心に据えつつ、リスニング能力や意見を述べる能力の向上も目指す。
授業の進め方・方法:
事前に予習用のハンドアウトと語彙表を配布する。語彙表では学ぶべき語彙とそのdefinition(定義)が英語で添えられているので、各語彙の意味を英語で理解することに努めること。使用する教科書は大学生向けに作られたものであり、トピック固有のやや専門的な語彙も多く見られるが、教科書欄外にNotes(注)が付いているので理解の助けになろう。予習段階ではこうした語彙を確認の上、予め本文を読み、その概要を掴んだうえで授業に望むこと。最低限の予習を義務付けるため、「事前課題」をGoogle Classroomなどを利用して課す。また、3年生までの授業の進め方に比べて、おおよそ3倍程度の速さで読み進むので、学習方法の見直しをすること。ハンドアウトに沿って本文の読解の読解を終えた後、章末にある語彙練習、内容読解問題、Summary問題、Litening問題などに取り組む。ディベートの基礎をなす要素(Assertion, Reason, Example, Assertion)を取り入れた論理的なライティングに取り組む。
注意点:
"・円滑なコミュニケーションを行うためのスキルを身に付けるには、授業で扱う英文を理解するだけではなく、それに関連する幅広い知識(background knowledge)が役立つ。日頃から自分が興味を抱くことのできる英語でのニュース記事などに触れるよう努めるこ良い。
・開講期(2024年度前期)にTOEICのスコアが400 点以上であった場合、最終評価において10 点を上限に加点する。また既に400点による加点を受けている場合は、開講期に前回の加点時より50 点以上の得点の伸びがあった場合に限り、10 点を上限に加点する。
・総時間数45時間(自学自習30時間)
・自学自習時間(30時間)は、日常の授業(15時間)に対する予習復習、課題の解答作成時間、試験のための学習時間を総合したものとする。
・評価については、合計点数が60点以上で単位修得となる。その場合、各到達目標項目の到達レベルが標準以上であることが求められる。"

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ★オリエンテーション
☆Unit 1: Artificial Light on the Sea"
・学習の仕方、授業の進み方がわかる。
・海洋における人工光の影響に関する文章を読み、海洋生物の行動に変化が生じていることを理解することができる。  

2週 ☆Unit 1: Artificial Light on the Sea" ・[文法事項]倒置構文、間接疑問文、受動態を理解して使うことができる。
3週 ☆Unit 1: Artificial Light on the Sea" ・[その他の事項]データの提示の仕方、transition wordsを理解して使うことができる。 
4週 ☆Unit 1 Artificial Light on the Sea
☆Unit 2 Why teens can't help tuning out mom's voice.
・Unit 1の章末問題に取り組み、本文で学習した概要や学習した語彙・文法事項・重要表現を用いることができる。
・青少年の脳研究に関する文章を読み、思春期に子どもは母親より以外の人の声により反応をするようになることを理解することができる。
5週 ☆Unit 2 Why teens can't help tuning out mom's voice. ・[文法事項]whatの用法、接続詞asの用法を理解して使うことができる。
・[その他の事項]比較表現を理解して使うことができる。
6週 ☆Unit 2 Why teens can't help tuning out mom's voice. ・Unit 2の章末問題に取り組み、本文で学習した概要や学習した語彙・文法事項・重要表現を用いることができる。
7週 ☆Unit 3 Smart Clothing
次週、中間試験を実施する。
・革新的な素材を使った機能性を備えた未来の衣服について書かれた文章を読み、その可能性について理解できる。
・[文法事項]複合形容詞の用法、省略(接続詞+過去分詞)の用法を理解して使うことができる。
・[その他の事項]未来の可能性を表す表現、例示や説明
8週 中間試験答案返却、解答解説
☆Unit 3 Smart Clothing"
・[文法事項]複合形容詞の用法、省略(接続詞+過去分詞)の用法を理解して使うことができる。
2ndQ
9週 ☆Unit 3 Smart Clothing" ・[その他の事項]未来の可能性を表す表現、例示や説明を表す表現を理解して使うことができる。
・Unit 3の章末問題に取り組み、本文で学習した概要や学習した語彙・文法事項・重要表現を用いることができる。
10週 ☆意見を述べる文章:
☆ディベート 
・Opinions(意見)とFacts(事実)を区別して使うことができる。
・意見を述べる際、反駁する際に用いる表現を理解し、使うことができる。
・ディベートの特徴を理解することができる。
11週 ☆ディベート ・ディベートで意見を述べる際の文章構成(Assertion, Reason, Example, Assertion)を理解して自分の考えに説得力を持たせて論じることができる。
12週 ☆Written Mini Debate ・4人ひと組でチームを作り、Pros(賛成)とCons(反対)のどちらかの立場で自分たちの意見を構築することができる。
・簡略化したmini debateを writing-basedで実際に行ことができる。
13週 Unit 4 Earth's Underground Water ・地球の地下水に関わる問題についての文章を読み、需要増加や含水層の減少、そして汚染といった問題やその解決策について理解することができる。
14週 Unit 4 Earth's Underground Water ・[文法事項]倍数表現を理解して使うことができる。
・[その他の事項]比較と割合、数量
15週 Unit 4 Earth's Underground Water ・Unit 4の章末問題に取り組み、本文で学習した概要や学習した語彙・文法事項・重要表現を用いることができる。
16週 期末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験小テスト課題等発言合計
総合評価割合6010255100
基礎的能力551015585
専門的能力00000
分野横断的能力5010015