英語コミュニケーションⅠ

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 英語コミュニケーションⅠ
科目番号 025 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 システム制御情報工学科(2021年度以降入学者) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 『Grove English Communication Ⅰ New Edition』(文英堂) 補助教材として『Genius 総合英語27 Lessons』(大修館)および同ワークブック、『Genius 総合英語』を使用する。また適宜プリント(ハンドアウト)を配布する。
担当教員 鈴木 智己

到達目標

1. 中学校既習の文法事項や構文に加え、高等学校学習指導要領に示されている基礎レベルの文法事項や構文を理解し、正確に活用・運用することができる。
2. 中学校既習の 1200 語程度の語彙を定着させるとともに、新たに学習した語彙を理解し使うことができる。
3. 英語を用いて、ペアワークやグループワークなどの言語活動に積極的に取り組むことができる。
4. 異文化や地球的な諸問題に対する関心を高めるとともに理解を深めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1中学校既習の文法事項や構文に加え、高等学校学習指導要領に示されている基礎レベルの文法事項や構文を理解し、正確に活用・運用することができる。中学校既習の文法事項や構文に加え、高等学校学習指導要領に示されている基礎レベルの文法事項や構文を理解し、概ね活用・運用することができる。 中学校既習の文法事項や構文や高等学校学習指導要領に示されている基礎レベルの文法事項や構文を理解しておらず、活用・運用することもできない。
評価項目2中学校で既習の 1200 語程度の語彙が定着しており、さらに学習した新たな語彙を理解し正しく使うことができる。中学校で既習の 1200 語程度の語彙が概ね定着しており、さらに学習した新たな語彙をある程度理解し使うことができる。 中学校で既習の 1200 語程度の語彙が定着しておらず、新たな語彙を身につけることもできない。
評価項目3英語を用いて、ペアワークやグループワークなどの言語活動に積極的に参加することができる。英語を用いて、ペアワークやグループワークなどの言語活動に参加することができる。英語を用いて、ペアワークやグループワークなどの言語活動に参加することができない。
評価項目4異文化や地球的な諸問題に目を向けるとともに、その違いを理解・尊重・受容し、外国語によるコミュニケーションに活かすことができる。異文化や地球的な諸問題に目を向けるとともに、その違いを理解することができる。異文化や地球的な諸問題に関心をもったり、その違いを理解することができない

学科の到達目標項目との関係

システム制御情報工学科の教育目標④ 説明 閉じる
本科の教育目標③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
英語を用いて授業を進めることを基本とする。テキストの音読や、ペア・ワーク、グループ・ワークなど(Task:タスクと呼ぶ)実際に英語を使う活動に取り組むことによって、「コミュニケーションの道具」として英語を使う能力を高めることを目標とする。
授業の進め方・方法:
教科書のパラフレーズ(平易な表現や他の表現で言い替えしたもの)や要約を聞いたり読んだりすること、またその内容についての質問に英語で答えるなどの活動を通して日本語を介さずに英語を英語で理解しようとする習慣を身につけることを目指す。ハンドアウト(プリント)を事前配布するので、予め予習して授業に望むこと。また、学習する文法項目の学習では、補足的に副教材として購入する『Genius 総合英語27 Lessons』を使用する。さらに、Web上で事前に動画や資料を提示して事前学習を指示することがある。文法をより深く理解するためには文法書『Genius 総合英語』を必要に応じて参照することを勧める。
注意点:
語学学習においては積極性と反復が不可欠な要素である。よって、積極的に授業に参加することや予習・復習を怠らないことが重要である。授業には英和辞書を持参することを必須とする。また英検3級の合格者に対しては、学年末の成績に10点を上限に加点する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 Orientation
Get to Know Each Other
Lesson 1: Omotenashi: The Spirit of Japan: Introduction
・授業の進め方、学習の仕方がわかる。
・英文法の学習の仕方を理解することができる。
・辞書の使い方の基礎を理解することができる。
・初対面の人と自己紹介ができる。
2週 Lesson 1: Omotenashi: The Spirit of Japan
Part 1
・ 外国からの旅行者が関心を持つ日本の事柄を理解することができる。
・主語と述部を理解し、自己表現に用いることができる。
3週 Lesson 1: Omotenashi: The Spirit of Japan
Part 2
・ 「おもてなし」の精神について理解することができる。
・主語と述部/「S+V」「S+V+C」「S+V+O」/現在・過去・未来を表す動詞を理解し、自己表現に用いることができる。
4週 Lesson 1: Omotenashi: The Spirit of Japan
Part 3 & 章末問題
・各国の「おもてなし」について理解し、考えることができる
・現在・過去・未来を表す動詞を理解し自己表現に用いることができる。
・もてなしについて意見を交換することができる。
5週 Lesson 2: Why is that so?
Introduction & Part 1
・なぜ時計が右回りなのか、なぜ女性の服のボタンは左側についているかを理解することができる。
・冠詞+(形容詞)+名詞/to 不定詞(名詞的用法)を理解し、自己表現に用いることができる。
6週 Lesson 2: Why is that so?
Part 2
・なぜ女性の服のボタンは左側についているか、なぜ人は握手をするようになったのかを理解することができる。
・to 不定詞(名詞的用法)/動名詞を理解し、自己表現に用いることができる。
7週 Lesson 2 : Why is that so?
Part 3 & 章末問題
次週、中間試験を実施する
・なぜ人は握手をするようになったのかを理解することができる。
・動名詞を理解し、自己表現に用いることができる。
・身の回りの疑問について意見を交換することができる。
8週 Lesson 3 : The Bento Goes International
Introduction & Part 1
・日本の弁当について理解することができる。
・進行形を理解し、自己表現に用いることができる。
2ndQ
9週 Lesson 3 : The Bento Goes International
Part 2
・日本の弁当、アメリカの昼食の違いについて理解することができる。
・進行形/現在完了進行形,「S+V+O+O」の形を理解し、自己表現に用いることができる。
10週 Lesson 3 : The Bento Goes International
Part 3,章末問題,TASK活動①
・アメリカで流行しているキャラ弁について理解することができる。
・「S+V+O+O」「S+V+O+C」を理解し、自己表現に用いることができる。
・作ってみたい弁当について意見を交換することができる。
11週 Lesson 4 Owen and Mzee: An amazing friendship
Part 1,Part 2
・カバが岩礁に取り残された状況を理解することができる。
・カバが村人により保護された経緯、カバとカメの関係を理解することができる。
・現在完了/「S+V+O(=that 節)」を理解し、自己表現に用いることができる。
12週 Lesson 4 : Owen and Mzee: An amazing friendship
Part 3,章末問題,TASK活動②
・カバとカメの関係を理解することができる。
・過去完了形を理解し、自己表現に用いることができる。
・飼ってみたい動物について意見を交換ができる。
13週 Lesson 4 Owen and Mzee: An amazing friendship
Part 2
・カバが村人により保護された経緯、カバとカメの関係を理解することができる。
・現在完了/「S+V+O(=that 節)」を理解し、自己表現に用いることができる。
14週 Lesson 4 : Owen and Mzee: An amazing friendship
Part 3,章末問題,TASK活動③
・カバとカメの関係を理解することができる。
・過去完了形を理解し、自己表現に用いることができる。
・飼ってみたい動物について意見を交換ができる。
15週 Lesson 5 :The Impossible Is Possible
Introduction & Part 1
・高野秀行氏がどのような人物であるかを理解することができる。
・分詞の形容詞的用法/to 不定詞(形容詞的用法)を理解し、自己表現に用いることができる
・分詞構文を理解し、自己表現に用いることができる。
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 Lesson 5 :The Impossible Is Possible
Part 2
・高野氏が怪獣を見つけるために何をしたかを理解することができる。
・to 不定詞(形容詞的用法)/受動態/助動詞を含む受動態を理解し、自己表現に用いることができる。
・将来つきたい職業について意見を述べることができる。
2週 Lesson 5 : The Impossible Is Possible
Part 3, 章末問題,TASK活動④
・高野氏の若者に対するメッセージを理解することができる。
・受け身を理解し、自己表現に用いることができる。
・について意見を述べることができる。
3週 Lesson 6 : Eric Carle: How he creates his art
Introduction & Part 1
・エリック・カールの絵本と小さい生き物の関わりについて理解することができる。
・関係代名詞/to 不定詞:副詞的用法/関係副詞を理解し、自己表現に用いることができる。
4週 Lesson 6 : Eric Carle: How he creates his art
Part 2
・エリック・カールと本や音楽の関わりについて理解することができる。
・to 不定詞:副詞的用法 を理解し、自己表現に用いることができる。
5週 関係代名詞の応用 ・関係代名詞を使ってものの定義をすることができる。
6週 Lesson 6 : Eric Carle: How he creates his art
Part 3 & 章末問題,TASK活動⑤
・エリック・カールのアイデアがどこから生まれるかを理解することができる。
7週 Lesson 7 : The Netherlands – Living with water
Introduction & Part 1 次週、中間試験を実施する
・関係代名詞what を理解し、自己表現に用いることができる。
・好きな本について意見を述べることができる。
8週 Lesson 7 : The Netherlands – Living with water
Part 2
・オランダの人々が低地での生活の苦労をどのように克服してきたかについて理解することができる
・It is + ~ (for ~ ) + to 不定詞/ 「S+V+O+ to不定詞」を理解し、自己表現に用いることができる。
4thQ
9週 Lesson 7 : The Netherlands – Living with water
Part 3
・オランダの地形の特徴、オランダと自転車の関係について理解することができる
・「S+V+O+ to不定詞」を理解し、自己表現に用いることができる。
10週 Lesson 7 : The Netherlands – Living with water
Part 4
・オランダの人々の生活について理解することができる
・S+V+O+O(=that 節)を理解し、自己表現に用いることができる。
11週 Lesson 7 :章末問題,TASK活動⑥   ・行ってみたい国について意見を述べることができる。
12週 Lesson 9: 10 Billion
Introduction & Part 1
・世界人口の推移を理解することができる。
・現在完了進行形を理解し、自己表現に用いることができる。
13週 Lesson 9: 10 Billion
Part 2 & Part 3
・世界人口の推移が及ぼす様々な影響について理解することができる。
・関係副詞/助動詞を含む受動態を理解し、自己表現に用いることができる。
14週 Lesson 9: 10 Billion
Part 4
・人口増加に伴う諸問題を解決する選択肢について理解することができる。
・仮定と条件の違いについて理解することができる。
・現在の事柄についての仮定の表し方を理解することができる。
15週 仮定法過去完了
まとめ
・過去の事柄についての仮定の表し方を理解することができる。
16週 学年末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。3
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。3
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。3
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。3
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。3
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。1
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。3
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。2
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2
他者の意見を聞き合意形成することができる。2
合意形成のために会話を成立させることができる。2
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。2
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる2
複数の情報を整理・構造化できる。2
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。1

評価割合

試験小テスト・課題・提出物等積極性合計
総合評価割合60355100
基礎的能力60355100
分野横断的能力0000