英語コミュニケーションⅠ

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 英語コミュニケーションⅠ
科目番号 025 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 システム制御情報工学科(2021年度以降入学者) 対象学年 1
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 『BIG DIPPER English CommunicationⅠ』(数研出版) 補助教材として『BIG DIPPER ENGLISH GRAMMAR in 25 STAGES』(数研出版)および、参考書『BIG DIPPER ビッグ・ディッパー高校英語』を使用する。また適宜プリント(ハンドアウト)を配布する。
担当教員 本荘 忠大

到達目標

1. 中学校既習の文法事項や構文に加え、高等学校学習指導要領に示されている基礎レベルの文法事項や構文を理解し、正確に活用・運用することができる。
2. 中学校既習の 1200 語程度の語彙を定着させるとともに、新たに学習した語彙を理解し使うことができる。
3. 英語を用いて、ペアワークやグループワークなどの言語活動に積極的に取り組むことができる。
4. 異文化や地球的な諸問題に対する関心を高めるとともに理解を深めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1中学校既習の文法事項や構文に加え、高等学校学習指導要領に示されている基礎レベルの文法事項や構文を理解し、正確に活用・運用することができる。中学校既習の文法事項や構文に加え、高等学校学習指導要領に示されている基礎レベルの文法事項や構文を理解し、概ね活用・運用することができる。 中学校既習の文法事項や構文や高等学校学習指導要領に示されている基礎レベルの文法事項や構文を理解しておらず、活用・運用することもできない。
評価項目2中学校で既習の 1200 語程度の語彙が定着しており、さらに学習した新たな語彙を理解し正しく使うことができる。中学校で既習の 1200 語程度の語彙が概ね定着しており、さらに学習した新たな語彙をある程度理解し使うことができる。 中学校で既習の 1200 語程度の語彙が定着しておらず、新たな語彙を身につけることもできない。
評価項目3英語を用いて、ペアワークやグループワークなどの言語活動に積極的に参加することができる。英語を用いて、ペアワークやグループワークなどの言語活動に参加することができる。英語を用いて、ペアワークやグループワークなどの言語活動に参加することができない。
評価項目4異文化や地球的な諸問題に目を向けるとともに、その違いを理解・尊重・受容し、外国語によるコミュニケーションに活かすことができる。異文化や地球的な諸問題に目を向けるとともに、その違いを理解することができる。異文化や地球的な諸問題に関心をもったり、その違いを理解することができない

学科の到達目標項目との関係

システム制御情報工学科の教育目標④ 説明 閉じる
本科の教育目標③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
英語を用いて授業を進めることを基本とする。テキストの音読や、ペア・ワーク、グループ・ワークなど(Task:タスクと呼ぶ)実際に英語を使う活動に取り組むことによって、「コミュニケーションの道具」として英語を使う能力を高めることを目標とする。
授業の進め方・方法:
教科書のパラフレーズ(平易な表現や他の表現で言い替えしたもの)や要約を聞いたり読んだりすること、またその内容についての質問に英語で答えるなどの活動を通して日本語を介さずに英語を英語で理解しようとする習慣を身につけることを目指す。ハンドアウト(プリント)を事前配布するので、予め予習して授業に望むこと。また、学習する文法項目の学習では、補足的に副教材として購入する『BIG DIPPER ENGLISH GRAMMAR in 25 STAGES』を使用する。さらに、Web上で事前に動画や資料を提示して事前学習を指示することがある。文法をより深く理解するためには文法書『BIG DIPPER ビッグ・ディッパー高校英語』を必要に応じて参照することを勧める。
注意点:
語学学習においては積極性と反復が不可欠な要素である。よって、積極的に授業に参加することや予習・復習を怠らないことが重要である。授業には英和辞書を持参することを必須とする。また英検3級の合格者に対しては、学年末の成績に10点を上限に加点する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 Orientation
Get to Know Each Other
Lesson 1: Have a Good Day with a Good Breakfast: Introduction
・授業の進め方、学習の仕方がわかる。
・英文法の学習の仕方を理解することができる。
・辞書の使い方の基礎を理解することができる。
・初対面の人と自己紹介ができる。
2週 Lesson 1: Have a Good Day with a Good Breakfast
Part 1, Part 2
・朝食とパフォーマンス,健康との関係に関する一般的な見解を理解することができる。
・過去形・現在形・未来形を理解し、自己表現に用いることができる。
3週 Lesson 1: Have a Good Day with a Good Breakfast
Part 2, Part 3
・よい朝食の条件について理解することができる。
・現在完了/現在進行形を理解し、自己表現に用いることができる。
4週 Lesson 1: Have a Good Day with a Good Breakfast
Part 3, 章末問題
・健康的で手軽に作れる朝食レシピの内容を理解することができる。
・命令文を理解し自己表現に用いることができる。
・バランスの良い朝食について話し合い、書き、発表することができる。
5週 Lesson 2: A Mascot with a Mission
Introduction, Part 1
・町おこしについて理解することができる。
・文型①〈SVC, SVO〉を理解し、自己表現に用いることができる。
6週 Lesson 2: A Mascot with a Mission
Part 2, Part 3
・くまもんの役割について理解することができる。
・不定詞を理解し、自己表現に用いることができる。
7週 Lesson 2: A Mascot with a Mission
Part 3, 章末問題
次週、中間試験を実施する
・くまもんの活動に関する新聞記事を理解することができる。
・動名詞を理解し、自己表現に用いることができる。
・日本のマスコット文化について話し合い、書き、発表することができる。
8週 中間試験
Lesson 3 : Two Kinds of Leadership
Introduction, Part 1
・2つのタイプのリーダーシップについて理解することができる。
・受動態を理解し、自己表現に用いることができる。
2ndQ
9週 Lesson 3 : Two Kinds of Leadership
Part 1, Part 2
・2種類のリーダーシップについて理解することができる。
・関係代名詞 who・which・thatを理解し、自己表現に用いることができる。
10週 Lesson 3 : Two Kinds of Leadership
Part 3, 章末問題
・リーダー適性チェックリストの内容を理解することができる。
・文型②〈SVOO,SVOC〉を理解し、自己表現に用いることができる。
・学級委員長になったらやりたいことについて話し合い、書き、発表することができる。
11週 関係代名詞の応用 ・関係代名詞を使ってものの定義をすることができる。
12週 Lesson 5 : AI Meets the Arts
Introduction, Part 1
・AI製品について理解することができる。
・名詞を修飾する分詞を理解し、自己表現に用いることができる。
13週 Lesson 5 : AI Meets the Arts
Part 1, Part 2
・AIによる芸術について理解することができる。
・形式主語It is ~ that ....を理解し、自己表現に用いることができる。
14週 Lesson 5 : AI Meets the Arts
Part 3, 章末問題
・AI芸術に対する評価に関するインタビューを理解することができる。
・形式主語It is ~(for A) to do ....を理解し、自己表現に用いることができる。
15週 Lesson 5 : AI Meets the Arts
章末問題
Lesson 6 What Is Happiness? : Introduction
・AIによる芸術について話し合い、書き、発表することができる。
16週 前期末試験
後期
3rdQ
1週 Lesson 6 : What Is Happiness?
Part 1, Part 2
・日本の高校生の幸福度について理解することができる。
・最上級/比較級/原級/過去完了を理解し、自己表現に用いることができる。
2週 Lesson 6 : What Is Happiness?
Part 2, Part 3
・世界の高校生の幸福度について理解することができる。
・関係副詞whereを理解し、自己表現に用いることができる。
3週 Lesson 6 : What Is Happiness?
Part 3, 章末問題
Lesson 7 The Maldives: A Dream Destination?
Introduction
・ドミニカ共和国の人々の幸福感についての意見を理解することができる。
・関係副詞whenを理解し、自己表現に用いることができる。
・幸せを感じる方法について話し合い、書き、発表することができる。
4週 Lesson 7 : The Maldives: A Dream Destination?
Part 1, Part 2
・人気の観光地モルディブの魅力について理解することができる。
・SVOC (V=知覚動詞,C=原形不定詞)を理解し、自己表現に用いることができる。
5週 Lesson 7 : The Maldives: A Dream Destination?
Part 2, Part 3
・人気の観光地モルディブの問題について理解することができる。
・SVOC (V=使役動詞,C=原形不定詞)を理解し、自己表現に用いることができる。
6週 Lesson 7 : The Maldives: A Dream Destination?
Part 3, Part 4
・京都に環境公害に関する新聞記事を理解することができる。
・SVO+to-不定詞を理解し、自己表現に用いることができる。
7週 Lesson 7 : The Maldives: A Dream Destination?
章末問題
Lesson 8 : Kazu Hiro: In Pursuit of a Dream
Introduction
次週、中間試験を実施する
・SVOC (V=知覚動詞,C=現在分詞)を理解し、自己表現に用いることができる。
・環境公害について話し合い、書き、発表することができる。
8週 中間試験
Lesson 8 : Kazu Hiro: In Pursuit of a Dream
Part 1, Part 2
・特殊メイクアップアーティストKazu Hiroの手紙について理解することができる。
・関係副詞howを理解し、自己表現に用いることができる。
4thQ
9週 Lesson 8 : Kazu Hiro: In Pursuit of a Dream
Part 2, Part 3
・特殊メイクアップアーティストKazu Hiroがどのようにして夢をかなえたかを理解することができる。
・関係代名詞whatを理解し、自己表現に用いることができる。
10週 Lesson 8 : Kazu Hiro: In Pursuit of a Dream
Part 3, Part 4
・Kazu Hiroのことばを紹介したプレゼンテーションを理解することができる。
・関係副詞whyを理解し、自己表現に用いることができる。
11週 Lesson 8 : Kazu Hiro: In Pursuit of a Dream
章末問題
Lesson 9 : From Recycle to Upcycle
Introduction
・強調構文を理解し、自己表現に用いることができる。
・英語の名言について話し合い、書き、発表することができる。
12週 Lesson 9: From Recycle to Upcycle
Part 1, Part 2
・モッタイナイ精神と日本のゴミ事情について理解することができる。
・つなぎ表現を理解し、自己表現に用いることができる。
13週 Lesson 9: From Recycle to Upcycle
Part 2, Part 3
・ゴミの再利用の新しい形であるアップサイクルについて理解することができる。
・分詞構文を理解し、自己表現に用いることができる。
14週 Lesson 9: From Recycle to Upcycle
Part 3, Part 4
・アップサイクルへの賛否両論について理解することができる。
・間接疑問文/現在完了進行形を理解することができる。
15週 Lesson 9: From Recycle to Upcycle
章末問題
仮定法
・ゴミを減らすための工夫について話し合い、書き、発表することができる。
・仮定と条件の違いについて理解することができる。
・過去の事柄についての仮定の表し方を理解することができる。
16週 学年末試験

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学英語英語運用の基礎となる知識聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。1
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。3
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。3
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。3
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。3
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。3
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。3
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。3
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。3
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。3
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。3
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。1
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。3
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。2
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。2
他者の意見を聞き合意形成することができる。2
合意形成のために会話を成立させることができる。2
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。2
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。2
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。2
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる2
複数の情報を整理・構造化できる。2
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。1

評価割合

試験小テスト・課題音読積極性合計
総合評価割合603055100
基礎的能力603055100
分野横断的能力00000