ものづくり実習

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 ものづくり実習
科目番号 095 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 4
開設学科 システム制御情報工学科(2021年度以降入学者) 対象学年 2
開設期 通年 週時間数 4
教科書/教材 機械実習 1 、 2 (嵯峨、中西 監修 実教出版)
担当教員 佐竹 利文,技術職員

到達目標

1.各種工作方法の技能および技術を理解し、習得できる。
2.理論と実際とを総合的に学習できる。
3.最適な作業や生産方法などを企画、実行する能力を養える。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1各種工作方法の技能および技術を理解し、応用できる。各種工作方法の技能および技術を理解できる。各種工作方法の技能および技術を理解できない。
評価項目2理論と実際とを総合的に学習し、応用できる。理論と実際とを総合的に学習できる。理論と実際とを総合的に学習できない。
評価項目3最適な作業や生産方法などを企画、実行する能力を養え、応用できる。最適な作業や生産方法などを企画、実行する能力を養える。最適な作業や生産方法などを企画、実行する能力を養えない。

学科の到達目標項目との関係

  システム制御情報工学科の教育目標③ 説明 閉じる
本科の教育目標② 説明 閉じる

教育方法等

概要:
金属、非金属材料を対象とした生産加工に関する各種工作法、機器の操作および測定、検査等の技能的体験を通して、理論と実際とを総合的に学習し、最適な作業や生産方法などを企画、実行する能力を養う。
授業の進め方・方法:
1.クラスを5班に分け、ローテーションで8工程の実技を習得する。
2.各工程の冒頭には、概論および基礎について学ぶ。
3.実習の経過と結果を忠実に記録し、終了後に結果に関する考察と感想を加えた報告書を提出する。
4.危険な作業を伴うので安全に関する心得を常に守ること。必ず工作実習テキストを予習すること。
注意点:
1.安全意識を高く持ち、危険予知能力を身につけること。
2.各種技術の理論と実際の工程の関連を意識すること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス 実習の内容、安全に作業を進めるための留意点が理解できる。
2週 基礎加工 ケガキ・穴加工・ネジ・切断などの作業
3週 基礎加工 ケガキ・穴加工・ネジ・切断などの作業
4週 基礎加工 ケガキ・穴加工・ネジ・切断などの作業
5週 薄板板金 塑性加工の基礎
薄板の切断および曲げ
6週 薄板板金 薄板の切断および曲げ
7週 薄板板金 溶接の基礎
アーク溶接の基本練習
8週 薄板板金 アーク溶接の基本練習
2ndQ
9週 旋盤 切削加工の基礎
旋盤の基本操作練習、段付軸の加工
10週 旋盤 旋盤の基本操作練習、段付軸の加工
11週 旋盤 旋盤の基本操作練習、段付軸の加工
12週 旋盤 旋盤の基本操作練習、段付軸の加工
13週 メカトロニクス 論理回路の基礎
論理回路の演習
14週 メカトロニクス 論理回路の演習
15週 メカトロニクス 論理回路の演習
16週 文献調査日 各種工作に関わる内容の文献調査
後期
3rdQ
1週 鋳造 鋳造の基礎
模型の製作
2週 鋳造 砂型の製作と注湯
3週 フライス盤 フライス盤の説明、六面体の切削
4週 フライス盤 フライス盤の説明、六面体の切削
5週 フライス盤 フライス盤の説明、六面体の切削
6週 フライス盤 フライス盤の説明、六面体の切削
7週 NCフライス加工
NCプログラムの概要、輪郭描画プログラム作成。
8週 NCフライス加工
NCプログラムの概要、輪郭描画プログラム作成。
4thQ
9週 NCフライス加工
NCプログラムの概要、輪郭描画プログラム作成。
10週 NCフライス加工
NCプログラムの概要、輪郭描画プログラム作成。
11週 電子工作 電気回路の基礎
電子部品の基礎、電子回路の作成と測定
12週 電子工作
電子部品の基礎、電子回路の作成と測定
13週 電子工作 電子部品の基礎、電子回路の作成と測定
14週 電子工作 電子部品の基礎、電子回路の作成と測定
15週 文献調査日 各種工作に関わる内容の文献調査
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の工学実験・実習能力機械系分野【実験・実習能力】機械系【実験実習】実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。3前1,前2,前5,前9,前13,後1,後3,後7,後11
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。3前1,前2,前5,前9,前13,後1,後3,後7,後11
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。3前1,前2,前5,前9,前13,後1,後3,後7,後11
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。3前2,前3,前4,前9,後3,後4
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。3前2,前3,前4,前9
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。3前2,前3,前4
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。3前2,前3,前4,前5,前6,前7
やすりを用いて平面仕上げができる。3前2,前3,前4
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。3前2,前3,前4
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。4前7,前8
アーク溶接の基本作業ができる。4前7,前8
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。3前9,前10,前11,前12
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。3前9,前10,前11,前12
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。3後3,後4,後5,後6
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。3後3,後4,後5,後6
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。3前2,前3,前4
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。3前7,前8,後7,後8,後9,後10
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。3前7,前8,後7,後8,後9,後10
電気・電子系分野【実験・実習能力】電気・電子系【実験実習】キルヒホッフの法則を適用し、実験結果を考察できる。2後11,後12,後13,後14
重ねの理を適用し、実験結果を考察できる。2後11,後12,後13,後14

評価割合

試験発表相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合03000070100
基礎的能力000001010
専門的能力0200004060
分野横断的能力0100002030