技術者概論

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 技術者概論
科目番号 099 科目区分 / 必修
授業形態 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 システム制御情報工学科(2021年度以降入学者) 対象学年 4
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書は使用しない.適宜プリント等,Web資料等を用いる.
担当教員 堀川 紀孝

到達目標

1. エンジニアの様々な仕事や,エンジニアが備える能力と高専における学びとの関係について理解し,わかりやすくまとめることができる.
2. 様々な業種・職種とエンジニアの役割について理解し,わかりやすく説明することができる.
3. 技術者が備えるべき倫理観について理解し,事例を参考に適切な行動を選択できる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1エンジニアの様々な仕事や,エンジニアが備える能力と高専における学びとの関係について理解し,わかりやすくまとめることができる.エンジニアの様々な仕事や,エンジニアが備える能力と高専における学びとの関係について理解できる.エンジニアの様々な仕事や,エンジニアが備える能力と高専における学びとの関係について理解できない.
評価項目2様々な業種・職種とエンジニアの役割について理解し,わかりやすく説明することができる.様々な業種・職種とエンジニアの役割について理解できる.様々な業種・職種とエンジニアの役割について理解できない.
評価項目3技術者が備えるべき倫理観について理解し,事例を参考に適切な行動を選択できる.技術者が備えるべき倫理観について理解し,事例における行動の選択理由を理解できる.技術者が備えるべき倫理観について理解できない.

学科の到達目標項目との関係

システム制御情報工学科の教育目標⑥ 説明 閉じる
本科の教育目標⑤ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
エンジニアとしての仕事の種類や役割を知り,どのような分野で活躍できるかを理解する.また,そうした業界,職種のエンジニアとして必要とされる能力を知ると共に,現在の高専での学びの関連を理解する.さらに,エンジニアに要求される倫理観を学ぶ.
授業の進め方・方法:
実際のエンジニアから話を聞き,実務について理解した事柄について記録しまとめる.また,グループワークでエンジニアの活躍する業界や必要とされる仕事内容について調査と発表を行う.エンジニアに求められる倫理観については,事例を元に行動の選択の是非を考える.これらの内容を通して自らのキャリアを考える.
注意点:
聞いて理解した内容,調査した事柄,事例を元に考えた内容については,記録してまとめる.単に知識を習得することが目的ではないため,常に自分自身の行動や選択と結びつけて考えることが大切である.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス
自己分析
これまでの学習状況を通して自身の関心・得意不得意について分析できる.
2週 エンジニアの仕事とキャリア① エンジニアの業種・職種に付いて学ぶ.
必要な能力および高専での学習内容との関わりを理解する.
3週 エンジニアの仕事とキャリア② エンジニアの業種・職種に付いて学ぶ.
必要な能力および高専での学習内容との関わりを理解する.
4週 エンジニアの仕事とキャリア③ エンジニアの業種・職種に付いて学ぶ.
必要な能力および高専での学習内容との関わりを理解する.
5週 エンジニアの仕事とキャリア④ エンジニアの業種・職種に付いて学ぶ.
必要な能力および高専での学習内容との関わりを理解する.
6週 エンジニアの仕事とキャリア⑤ エンジニアの業種・職種に付いて学ぶ.
必要な能力および高専での学習内容との関わりを理解する.
7週 エンジニアの仕事とキャリア⑥ エンジニアの業種・職種に付いて学ぶ.
必要な能力および高専および進学による学びとの関わりを理解する.
8週 エンジニアの仕事とキャリア⑦ エンジニアの業種・職種に付いて学ぶ.
必要な能力および高専および進学による学びとの関わりを理解する.
2ndQ
9週 業界・職種研究 グループに分かれてエンジニアの業種と職種,企業について調べる.
10週 業界・職種研究 グループに分かれてエンジニアの業種と職種,企業について調べる.発表用の資料を作成する.
11週 業界・職種研究~発表 各グループが調べた内容を発表する
発表を聞き,様々な業界について認識を広げる
12週 業界・職種研究~発表 各グループが調べた内容を発表する
発表を聞き,様々な業界について認識を広げる
13週 技術者倫理① 技術者が備えるべき倫理観について理解し,事例を参考に適切な行動を選択できる.
14週 技術者倫理② 技術者が備えるべき倫理観について理解し,事例を参考に適切な行動を選択できる.
15週 技術者倫理③ 技術者が備えるべき倫理観について理解し,事例を参考に適切な行動を選択できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎技術者倫理技術者倫理説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。3前13
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。3前13
技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。3前13
社会における技術者の役割と責任を説明できる。3前13
情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3前14
高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。3前14
環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。2前15
環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。2前15
国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。3前14
過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。3前14
技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。3前15
技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。3前15
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。2前13
技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。2前13
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。3前13,前14,前15
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。3前13
分野横断的能力基盤的資質・能力自己理解自己理解周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。2
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。2
目標の実現に向けて計画ができる。2
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。1
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。2
チームで協調・共同することの意義・効果を認識している。3
チームで協調・共同するために自身の感情をコントロールし、他者の意見を尊重するためのコミュニケーションをとることができる。3
当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。3
チームのメンバーとしての役割を把握した行動ができる。3
リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。2
適切な方向性に沿った協調行動を促すことができる。2
リーダーシップを発揮する(させる)ためには情報収集やチーム内での相談が必要であることを知っている2
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
自身の将来のありたい姿(キャリアデザイン)を明確化できる。3
その時々で自らの現状を認識し、将来のありたい姿に向かっていくために現状で必要な学習や活動を考えることができる。3
キャリアの実現に向かって卒業後も継続的に学習する必要性を認識している。3
これからのキャリアの中で、様々な困難があることを認識し、困難に直面したときの対処のありかた(一人で悩まない、優先すべきことを多面的に判断できるなど)を認識している。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業や大学等でどのように活用・応用されるかを説明できる。3
企業等における技術者・研究者等の実務を認識している。3
企業人としての責任ある仕事を進めるための基本的な行動を上げることができる。3
企業における福利厚生面や社員の価値観など多様な要素から自己の進路としての企業を判断することの重要性を認識している。3
企業には社会的責任があることを認識している。3
企業が国内外で他社(他者)とどのような関係性の中で活動しているか説明できる。3
調査、インターンシップ、共同教育等を通して地域社会・産業界の抱える課題を説明できる。3
企業活動には品質、コスト、効率、納期などの視点が重要であることを認識している。3
社会人も継続的に成長していくことが求められていることを認識している。3
技術者として、幅広い人間性と問題解決力、社会貢献などが必要とされることを認識している。3
技術者が知恵や感性、チャレンジ精神などを駆使して実践な活動を行った事例を挙げることができる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
高専で学んだ専門分野・一般科目の知識が、企業等でどのように活用・応用されているかを認識できる。3
企業人として活躍するために自身に必要な能力を考えることができる。3
コミュニケーション能力や主体性等の「社会人として備えるべき能力」の必要性を認識している。3

評価割合

課題発表小テストポートフォリオ合計
総合評価割合60201010100
基礎的能力2005530
専門的能力2005025
分野横断的能力20200545