到達目標
常微分方程式のオイラー法,偏微分方程式の差分法及び有限要素法の原理を理解でき,その数値計算ができる.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | オイラー法,差分法及び有限要素法の原理を正確に理解し,その数値計算を行うことができる. | オイラー法,差分法及び有限要素法の数値計算を行うことができる. | オイラー法,差分法及び有限要素法の数値計算を行うことができない. |
学科の到達目標項目との関係
システム制御情報工学科の教育目標②
説明
閉じる
本科の教育目標①
説明
閉じる
教育方法等
概要:
数値解法に代表されるオイラー法,差分法及び有限要素法の基礎的な事項を学ぶ.
授業の進め方・方法:
座学とコンピュータを用いた数値計算のプログラミング(Python)を融合させた授業を行う.適宜,レポート課題等を課す.
注意点:
・これまでの学年で学んできた数学,物理,専門科目を基礎とする科目であるため,不明な部分は事前に復習を行い,授業を受けること.
・総時間数45時間(自学自習15時間)
・自学自習時間(15時間)は,日常の授業(30時間)に対する予習復習,レポート課題の解答作成時間のための学習時間を総合したものとする.
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる.その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であることが認められる.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
|
|
週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
Pythonの基礎 |
Pythonの基礎的な構文を理解する.
|
2週 |
数値積分 |
シンプソンの積分公式を理解し,その数値計算ができる.
|
3週 |
常微分方程式 (1)オイラー法 |
オイラー法を理解し,その数値計算ができる.
|
4週 |
(2)ルンゲ・クッタ法 |
ルンゲ・クッタ法を理解し,その数値計算ができる.
|
5週 |
(3)連立常微分方程式の解法 |
連立常微分方程式の数値積分法への適用ができる.
|
6週 |
工学における偏微分方程式の例 |
工学問題を定式化すると偏微分方程式で表現できる例を理解する.
|
7週 |
偏微分方程式の差分法 (1)偏微分方程式とその差分近似 |
差分近似の原理を理解し,これを偏微分方程式に適用できる.
|
8週 |
(2)放物型方程式の数値解法[1] |
陽解法を用いて,放物型偏微分方程式の数値解を計算できる.
|
2ndQ |
9週 |
(3)楕円型方程式の数値解法[1] |
ガウス・ザイデル法を用いて,楕円型偏微分方程式の数値解を計算できる.
|
10週 |
(4)楕円型方程式の数値解法[2] |
逐次過大緩和法を用いて,楕円型偏微分方程式の数値解を計算できる.
|
11週 |
(5)楕円型方程式の解析解 |
楕円型方程式の解析解と数値解を比較し,差分法の妥当性が理解できる.
|
12週 |
(6)放物型方程式の数値解法[2] |
陰解法を用いて,放物型偏微分方程式の数値解を計算できる.
|
13週 |
(7)双曲型方程式の数値解法 |
陽解法を用いて,双曲型偏微分方程式の数値解を計算できる.
|
14週 |
有限要素法 (1)有限要素法の基礎 |
有限要素法の概要を理解できる.
|
15週 |
(2)有限要素法の数値解法 |
有限要素法を用いて,トラス構造の強度が計算できる.
|
16週 |
|
|
モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 課題・レポートなど | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 100 |
基礎的能力 | 25 | 25 |
専門的能力 | 75 | 75 |
分野横断的能力 | 0 | 0 |