シミュレーションプログラム

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和07年度 (2025年度)
授業科目 シミュレーションプログラム
科目番号 0114 科目区分 専門 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 : 1
開設学科 システム制御情報工学科(2021年度以降入学者) 対象学年 5
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 教科書は使用しない.補助教材としてプリントを配布する.
担当教員 阿部 晶

到達目標

常微分方程式のオイラー法,偏微分方程式の差分法及び有限要素法の原理を理解でき,その数値計算ができる.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1オイラー法,差分法及び有限要素法の原理を正確に理解し,その数値計算を行うことができる.オイラー法,差分法及び有限要素法の数値計算を行うことができる.オイラー法,差分法及び有限要素法の数値計算を行うことができない.

学科の到達目標項目との関係

  システム制御情報工学科の教育目標② 説明 閉じる
本科の教育目標① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
数値解法に代表されるオイラー法,差分法及び有限要素法の基礎的な事項を学ぶ.
授業の進め方・方法:
座学とコンピュータを用いた数値計算のプログラミング(Python)を融合させた授業を行う.適宜,レポート課題等を課す.
注意点:
・これまでの学年で学んできた数学,物理,専門科目を基礎とする科目であるため,不明な部分は事前に復習を行い,授業を受けること.
・総時間数45時間(自学自習15時間)
・自学自習時間(15時間)は,日常の授業(30時間)に対する予習復習,レポート課題の解答作成時間のための学習時間を総合したものとする.
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる.その場合,各到達目標項目の到達レベルが標準以上であることが認められる.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 Pythonの基礎 Pythonの基礎的な構文を理解する.
2週 数値積分 シンプソンの積分公式を理解し,その数値計算ができる.
3週 常微分方程式 (1)オイラー法 オイラー法を理解し,その数値計算ができる.
4週 (2)ルンゲ・クッタ法 ルンゲ・クッタ法を理解し,その数値計算ができる.
5週 (3)連立常微分方程式の解法 連立常微分方程式の数値積分法への適用ができる.
6週 工学における偏微分方程式の例 工学問題を定式化すると偏微分方程式で表現できる例を理解する.
7週 偏微分方程式の差分法 (1)偏微分方程式とその差分近似 差分近似の原理を理解し,これを偏微分方程式に適用できる.
8週 (2)放物型方程式の数値解法[1] 陽解法を用いて,放物型偏微分方程式の数値解を計算できる.
2ndQ
9週 (3)楕円型方程式の数値解法[1] ガウス・ザイデル法を用いて,楕円型偏微分方程式の数値解を計算できる.
10週 (4)楕円型方程式の数値解法[2] 逐次過大緩和法を用いて,楕円型偏微分方程式の数値解を計算できる.
11週 (5)楕円型方程式の解析解 楕円型方程式の解析解と数値解を比較し,差分法の妥当性が理解できる.
12週 (6)放物型方程式の数値解法[2] 陰解法を用いて,放物型偏微分方程式の数値解を計算できる.
13週 (7)双曲型方程式の数値解法 陽解法を用いて,双曲型偏微分方程式の数値解を計算できる.
14週 有限要素法 (1)有限要素法の基礎 有限要素法の概要を理解できる.
15週 (2)有限要素法の数値解法 有限要素法を用いて,トラス構造の強度が計算できる.
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

課題・レポートなど合計
総合評価割合100100
基礎的能力2525
専門的能力7575
分野横断的能力00