国語Ⅲ

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 国語Ⅲ
科目番号 003 科目区分 一般 / 必修
授業形態 授業 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 物質化学工学科(2021年度以降入学者) 対象学年 3
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 『論理国語』『文学国語』(大修館)/『論理国語 学習ノート』『文学国語 学習ノート』(大修館)・『標準漢字演習』(とうほう)
担当教員 竹内 和子,倉持 しのぶ

到達目標

1.論理的な文章を客観的に理解することができる。
2. 文学的な文章を多角的に鑑賞することができる。
3. 日本文化への理解を深めることができる。 
4. 現代日本語の知識を適切に活用して表現できる。 
5. 論理的かつ効果的に双方向的コミュニケーションをとることができる。 

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安(優)標準的な到達レベルの目安(良)未到達レベルの目安(不可)
評価項目1論理的な文章を客観的に理解することができる。論理的な文章を理解することができる。論理的な文章を理解することができない。
評価項目2文学的な文章を多角的に鑑賞することができる。文学的な文章を鑑賞することができる。文学的な文章を鑑賞することができない。
評価項目3日本文化への理解を十分に深めることができる。日本文化への理解を深めることができる。日本文化への理解を深めることができない。
評価項目4現代日本語の知識を適切に活用して表現できる。現代日本語の知識を活用して表現できる。現代日本語の知識を活用して表現できない。
評価項目5論理的かつ効果的に双方向的コミュニケーションをとることができる。双方向コミュニケーションをとることができる。双方向コミュニケーションをとることができない。

学科の到達目標項目との関係

  物質化学工学科の教育目標④ 説明 閉じる
  本科の教育目標③ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
評論文、小説、随想など多様な文章を読み学ぶなかで、言語感覚を養い、言語表現の幅を広げることができるよう、シラバスに記載された内容に沿って授業を進める。
授業の進め方・方法:
注意点:
普段から幅広い読書をすることは国語の能力を高めるために不可欠である。辞書を引く習慣を身につけて、授業に臨むに当たっては、漢字や語彙等に関する下調べをすること。通常の学習には、特に次の事項に留意すること。                      ①主題や要旨を叙述に即して的確に捉えること
②文章の構成や展開に注意して、書き手の考えの進め方を捉えること。
③文章や話の内容を要約したり、詳述したりできること。
④文章を読んでものの見方、考え方、感じ方を広くし、人間・社会・自然などについて考えを深めること。
⑤表現上の特色、文体の特徴に注意しながら、文章の読解、鑑賞を深めること。あわせて、漢字検定合格にむけて取り組むこと。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス ・学習の取り組み方や意義・評価法等がわかる。
・ノート作りが具体的にできる。
2週 人はなぜ贈与するのか(論理) ・評論を読み,その構成・展開・要旨などを,文章に即して的確に読み取ることができる。
3週 人はなぜ贈与するのか(論理) ・「贈与」という行為の意義を読み取ることができる。
4週 人はなぜ贈与するのか(論理) ・「贈与」という行為の意義を理解し、人間社会について考えを深めることができる。
5週 ネットワーク上のコミュニケーション(論理) ・評論を読み,その構成・展開・要旨などを,文章に即して的確に読み取ることができる。
6週 ネットワーク上のコミュニケーション(論理) ・ネットワーク上のコミュニケーションについて関心をもつことができる。
7週 ネットワーク上のコミュニケーション(論理)           次週中間試験を実施する ・ネットワーク上のコミュニケーションについて関心を深め、心がける点に気づくことができる。
8週 答案返却            冥土 (文学) 小説の概略を掴み、登場人物を把握することができる。
2ndQ
9週 冥土(文学)              表現描写の特徴とその効果を考えることができる。
10週 冥土(文学)              日常と違う世界について想像を広げることができる。
11週 多数決を疑う(論理) ・評論を読み,その構成・展開・要旨などを,文章に即して的確に読み取ることができる。
12週 多数決を疑う(論理) ・民主制の基本理念を理解することができる。
13週 多数決を疑う(論理) ・多数決の問題点を理解し、筆者の主張をまとめることができる。
14週 人を指す言葉(論理) ・日本語の人称代名詞に興味を持つことができる。
15週 人を指す言葉(論理) ・人間関係のあり方に関する筆者の考えを理解することができる。
16週 期末試験
後期
3rdQ
1週 日常に走る亀裂(論理) ・筆者について理解し、内容を把握することができる。
2週 日常に走る亀裂(論理) ・筆者の問題意識を理解することができる。
3週 日常に走る亀裂(論理) ・筆者の問題意識を理解し、自分の意見をまとめることができる。
4週 地球システムの中の人間(論理) ・教材文の内容に興味・関心をもつことができる。
5週 地球システムの中の人間(論理) ・地球システムのあり方について考えることができる。
6週 地球システムの中の人間(論理) ・生存競争的自然観について考えることができる。
7週 地球システムの中の人間(論理)          次週中間試験を実施する ・筆者の主張を理解し、自分の考えをまとめることができる。
8週 答案返却            生物多様性の恩恵(論理) ・生物の多様性について興味を持つことができる。
4thQ
9週 生物多様性の恩恵(論理) ・生物の多様性についての筆者の考えを読み取ることができる。
10週 生物多様性の恩恵(論理) ・生物の多様性の価値を理解し、筆者の主張をまとめることができる。
11週 陰影礼賛(文学) ・筆者について理解し、おおまかな内容を掴むことができる。
12週 陰影礼賛(文学) ・筆者の独特な美意識を理解することができる。
13週 陰影礼賛(文学) ・日本の伝統的な美意識についてまとめることができる。
14週 陰影礼賛(文学) ・日本の美意識の変化について考えることができる。
15週 期末試験
16週 答案返却・解説

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
文学的な文章(小説や随筆)に描かれた人物やものの見方を表現に即して読み取り、自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
類義語・対義語を思考や表現に活用できる。3
社会生活で使われている故事成語・慣用句の意味や内容を説明できる。3
専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
実用的な文章(手紙・メール)を、相手や目的に応じた体裁や語句を用いて作成できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3

評価割合

試験小テスト相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合702000010100
基礎的能力60200001090
専門的能力0000000
分野横断的能力100000010