有機化学Ⅰ

科目基礎情報

学校 旭川工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 有機化学Ⅰ
科目番号 062 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 物質化学工学科(2021年度以降入学者) 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 有機化学概説(マクマリー 著, 伊東・児玉 訳 東京化学同人)
担当教員 梅田 哲

到達目標

1. ルイス構造を書くことができ、価電子および原子価が理解できる。
2. アルカンに関して、IUPAC の命名法を使い、構造から名前を、また名前から構造を結びつけることができる。
3. アルカンに関して,その性質を説明でき,それらについて代表的な反応およびその分子内への導入法を示すことができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目2アルカンに関して、IUPAC の命名法を使い、構造から名前を、また名前から構造を結びつけることが正しくできる。アルカンに関して、IUPAC の命名法を使い、構造から名前を、また名前から構造を結びつけることができる。アルカンに関して、IUPAC の命名法を使い、構造から名前を、また名前から構造を結びつけることができない。
評価項目3アルカンに関して,その性質を説明でき,それらについて代表的な反応およびその分子内への導入法を正しく示すことができる。アルカンに関して,その性質を説明でき,それらについて代表的な反応およびその分子内への導入法を示すことができる。アルカンに関して,その性質を説明でき,それらについて代表的な反応およびその分子内への導入法を示すことができない。

学科の到達目標項目との関係

  物質化学工学科の教育目標② 説明 閉じる
  本科の教育目標① 説明 閉じる

教育方法等

概要:
有機化合物の基本である炭化水素について,それらの構造,名前,性質および反応を学ぶ。同時に分子構造が物理的性質や化学反応性と密接に関連していることを理解する。
授業の進め方・方法:
教科書やプリントを中心にした講義に加え、小テスト等の演習を随時行うことにより理解を深める。
授業開始前に小テストで前回授業の理解度を確認する。また、授業最後にその授業の理解度確認テストを実施する。
注意点:
・授業には分子模型を持って臨む。また必ず教科書を復習し,問題等にあたる。
・評価については,合計点数が60点以上で単位修得となる。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 アルカンとシクロアルカン
命名と物理的性質(1)
IUPAC の命名法に基づき、構造から名前を、また名前から構造の変換ができる
2週 アルカンとシクロアルカン
命名と物理的性質(2)
IUPAC の命名法に基づき、構造から名前を、また名前から構造の変換ができる
3週 アルカンとシクロアルカン
命名と物理的性質(3)
IUPAC の命名法に基づき、構造から名前を、また名前から構造の変換ができる
4週 アルカンとシクロアルカン
命名と物理的性質(4)
IUPAC の命名法に基づき、構造から名前を、また名前から構造の変換ができる
5週 アルカンとシクロアルカン
命名と物理的性質(5)
沸点や溶解度の分子構造との関わりを説明できる。
6週 アルカンとシクロアルカン
立体配座(1)
Newman投影式などの立体表記法似ついて理解できる。
7週 アルカンとシクロアルカン
立体配座(2)
ブタンの立体配座について説明できる。
8週 中間試験 学んだ知識の再確認ができる。
4thQ
9週 アルカンとシクロアルカン
立体配座(3)
シクロヘキサンの立体配座およびシクロアルカンのcis-trans異性について理解できる。
10週 アルカンとシクロアルカン
立体配座(4)
シクロヘキサンの立体配座およびシクロアルカンのcis-trans異性について理解できる。
11週 アルカンとシクロアルカン
立体配座(5)
シクロヘキサンの立体配座およびシクロアルカンのcis-trans異性について理解できる。
12週 アルカンとシクロアルカン
反応(1)
アルカンの基本的な反応について説明できる。
13週 アルカンとシクロアルカン
反応(2)
アルカンの基本的な反応について説明できる。
14週 アルカンとシクロアルカン
反応(3)
アルカンの基本的な反応について説明できる。
15週 アルカンとシクロアルカン
反応(4)
アルカンの基本的な反応について説明できる
16週 学年末試験 学んだ知識の確認ができる。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学化学・生物系分野有機化学有機物が炭素骨格を持つ化合物であることを説明できる。3後1,後2,後3,後4
代表的な官能基を有する化合物を含み、IUPACの命名法に基づき、構造から名前、名前から構造の変換ができる。3後1,後2,後3,後4
σ結合とπ結合について説明できる。4後1,後2,後3,後4
混成軌道を用い物質の形を説明できる。4後1,後2,後3,後4
誘起効果と共鳴効果を理解し、結合の分極を予測できる。3後5
σ結合とπ結合の違いを分子軌道を使い説明できる。4後1,後2,後3,後4
ルイス構造を書くことができ、それを利用して反応に結びつけることができる。4後1,後2,後3,後4
炭化水素の種類と、それらに関する性質および代表的な反応を説明できる。4後12,後13,後14,後15
構造異性体、シスートランス異性体、鏡像異性体などを説明できる。3後6,後7,後9,後10,後11
代表的な官能基に関して、その構造および性質を説明できる。3後12,後13,後14,後15

評価割合

試験小テストなど合計
総合評価割合60400100
基礎的能力3020050
専門的能力3020050