機械工作法Ⅱ(1086)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 機械工作法Ⅱ(1086)
科目番号 5M21 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科機械システムデザインコース 対象学年 5
開設期 集中 週時間数
教科書/教材 教員作成プリント,新機械工作/戸倉 和監修/実教出版
担当教員 清水 友治,田口 恭輔

到達目標

(1)機械加工の専門用語を理解し説明できる。
(2)機械加工に関する計算ができる。
(3)加工中に生じる様々な現象について理論的に理解し,説明できる。
(4)目的に応じて適切な加工方法を選択できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1加工に関する専門用語を説明でき、加工に関する計算を行うことができる。加工に関する専門用語を簡単に説明でき、加工に関する簡単な計算を行うことができる。加工に関する専門用語を説明できず、加工に関する計算を行うことができない。
評価項目2目的に応じて適切な加工方法を選択できる。目的に応じて適切な加工方法をおおむね選択できる。目的に応じて適切な加工方法を選択できない。
評価項目3加工中に生じる様々な現象について理論的に理解し,説明できる。加工中に生じる様々な現象について理論的に理解し,簡単に説明できる。加工中に生じる様々な現象について理論的に理解し,説明できない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP3 ◎ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【開講学期】夏学期:非常勤講師による集中講義,秋学期週2時間
 ものづくりの基本である各種機械加工法について学ぶ。一般に,どのような形状のものを,どの程度の精度でつくるかによって,それに合った経済的加工法が選択される。本授業では各種機械加工法についての理解を深め,つくろうとするものに対して適切な加工法の選択ができるようにすることを目標とする。
授業の進め方・方法:
 夏学期に非常勤講師による座学を基本とした集中講義,秋学期に担当教員による講義を週2時間行う.
授業内容の理解度(到達度)を確認として,夏学期の集中講義で実施する小テスト(50点),秋学期の到達度試験(30点)・レポート(20点)の合計を100点とし,60点以上を合格とする。
注意点:
夏学期集中講義
第1回目は加工性と鋳造溶接について講義する。機械工作法の教科書を予習しておくこと。
第2回目は塑性加工について講義する。機械工作法の教科書を予習しておくこと。
秋学期講義
切削加工から特殊加工までを講義で取り扱うため,機械工作法Ⅰおよび工作実習で行った内容の復習をしておくこと.
要:関数電卓・Office365使用環境

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
2ndQ
9週 ・ 材料の加工性について
・ 鋳造の概論・ 特殊鋳造法
・ 溶接の概論・ 特殊溶接法
左記のキーワードについて説明できる。
10週 ・ 塑性加工について・ 鍛造. 圧延
・ 押出し,引抜き・ プレス加工
・ 小テスト
左記のキーワードについて説明できる。
11週
12週
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週 切削/研削理論 切削/研削加工における加工メカニズムを理解できる
2週 被削材と被削性 被削材の特徴,被削性について理解できる
3週 特殊加工(放電加工/レーザ加工) 放電加工およびレーザ加工の加工原理を理解できる
4週 特殊加工(3Dプリンタ/射出成形) 3Dプリンタ/射出成形の加工原理を理解できる
5週 特殊加工(超音波加工) 超音波加工の原理を理解できる
6週 数値制御加工①(基本動作) 数値制御による基本動作を理解できる
7週 数値制御加工②(プログラム作成演習) 工作機械の動作制御用プログラムが組める
8週 到達度試験、答案返却及び解説
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野工作鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。4
精密鋳造法、ダイカスト法およびその他の鋳造法における鋳物の作り方を説明できる。4
鋳物の欠陥について説明できる。4
溶接法を分類できる。4
ガス溶接の接合方法とその特徴、ガスとガス溶接装置、ガス溶接棒とフラックスを説明できる。4
アーク溶接の接合方法とその特徴、アーク溶接の種類、アーク溶接棒を説明できる。4
サブマージアーク溶接、イナートガスアーク溶接、炭酸ガスアーク溶接で用いられる装置と溶接のしくみを説明できる。4
塑性加工の各加工法の特徴を説明できる。4
降伏、加工硬化、降伏条件式、相当応力、及び体積一定則の塑性力学の基本概念が説明できる。4
平行平板の平面ひずみ圧縮を初等解析法により解くことができる。4
軸対称の圧縮を初等解析法により解くことができる。4
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。4
切削工具材料の条件と種類を説明できる。4
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。4
切削のしくみと切りくずの形態、切削による熱の発生、構成刃先を説明できる。4
研削加工の原理、円筒研削と平面研削の研削方式を説明できる。4
砥石の三要素、構成、選定、修正のしかたを説明できる。4
ホーニング、超仕上げ、ラッピングなどの研削加工を説明できる。4

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合80200100
基礎的能力0000
専門的能力80200100
分野横断的能力0000