概要:
第1学年の工作実習の目的は、「ものづくりの技」つまり、機械製品を製作するための入門加工技術の習得である。機械関係の加工技術の基礎には、木型・溶接・旋盤などがあるが、これらの実習の習得と併せて、各教科の知識・学習要領・実験などを真剣に受講することによって、有機的な工学知識が深まる。
授業の進め方・方法:
10名程度の4班に分かれて、前半は2週、後半は3週で1つのテーマを実習し、通年(春・夏・冬学期)で8テーマ(前半A~D,後半E~H)の実習を行う。テーマ毎にレポートおよび課題製品を提出して完了する。授業計画は1班の授業内容を示す。(前半巡回例)1班:A➪B➪C➪D、2班:B➪C➪D➪A、3班、C➪D➪A➪B、4班:D➪A➪B➪C
注意点:
工作実習の単位が取得できないと2年進級が認められません。欠席することなく真剣な態度で実習を受講し加工技術の向上に努力すること。なお,レポートは必ず期限内に提出すること。病気などの理由で欠席した場合には、必ず申し出て補講を受けてレポートを提出すること。
実習担当者の説明と注意をしっかりと聴いて、安全作業に徹すること。
提出レポート(60%)、製作品の評価(40%)により評価する。総合評価は100点満点として、60点以上を合格とする。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
前期 |
1stQ |
1週 |
ガイダンス(安全作業の心得) |
安全作業の必要性、安全作業のポイントを理解できる。
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2週 |
A: 木型(Vブロックの木型の製作) |
木型製作の方法を理解できる。Vブロックを製作できる。
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3週 |
A: 木型(Vブロックの木型の製作) |
木型製作の方法を理解できる。Vブロックを製作できる。
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4週 |
B: 鋳造(Vブロック・滑り軸受およびローププーリーの型込め作業) |
砂型の作製作業を理解できる。また砂型を作製できる。
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5週 |
B: 鋳造(Vブロック・滑り軸受およびローププーリーの型込め作業) |
砂型の作製作業を理解できる。また砂型を作製できる。
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6週 |
C: 機械Ⅰ(旋盤)(段付丸棒の旋削加工・旋盤の安全作業と基本作業) |
旋盤の操作方法を理解できる。また安全作業のポイントを理解できる。段付丸棒を旋盤で加工できる。
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7週 |
C: 機械Ⅰ(旋盤)(段付丸棒の旋削加工・旋盤の安全作業と基本作業) |
旋盤の操作方法を理解できる。また安全作業のポイントを理解できる。段付丸棒を旋盤で加工できる。
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8週 |
D: 仕上げ(文鎮の製作) |
仕上げ作業方法を理解できる。文鎮を製作できる。
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2ndQ |
9週 |
D: 仕上げ(文鎮の製作) |
仕上げ作業方法を理解できる。文鎮を製作できる。
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10週 |
E: 溶接(ガス溶断・アーク溶接による肉盛・スポット溶接) |
溶接作業(ガス溶断、アーク溶接による肉盛、スポット溶接)を理解し、作業できる。
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11週 |
E: 溶接(ガス溶断・アーク溶接による肉盛・スポット溶接) |
溶接作業(ガス溶断、アーク溶接による肉盛、スポット溶接)を理解し、作業できる。
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12週 |
E: 溶接(ガス溶断・アーク溶接による肉盛・スポット溶接) |
溶接作業(ガス溶断、アーク溶接による肉盛、スポット溶接)を理解し、作業できる。
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13週 |
F: 機械Ⅰ(旋盤)(横フライス用アーバーカラーの製作) |
アーバーカラーの加工方法を理解し、製作できる。
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14週 |
F: 機械Ⅰ(旋盤)(横フライス用アーバーカラーの製作) |
アーバーカラーの加工方法を理解し、製作できる。
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15週 |
F: 機械Ⅰ(旋盤)(横フライス用アーバーカラーの製作) |
アーバーカラーの加工方法を理解し、製作できる。
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16週 |
工場見学 |
近隣の工場を見学し、最先端のものづくり、学校で学んだ内容がどのように役立っているかを理解できる。
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後期 |
3rdQ |
1週 |
G: 機械Ⅱ(立フライス盤)(六面体加工・はめ合わせ加工) |
立フライス盤作業を理解し、六面体加工、はめ合わせ加工部品を製作できる。
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2週 |
G: 機械Ⅱ(立フライス盤)(六面体加工・はめ合わせ加工) |
立フライス盤作業を理解し、六面体加工、はめ合わせ加工部品を製作できる。
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3週 |
G: 機械Ⅱ(立フライス盤)(六面体加工・はめ合わせ加工) |
立フライス盤作業を理解し、六面体加工、はめ合わせ加工部品を製作できる。
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4週 |
H: NC機械(NCフライス盤)(NCフライス盤の基本プログラムの作成) |
NCフライス盤に使用するプログラムを理解し、実際に作成できる。
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5週 |
H: NC機械(NCフライス盤)(NCフライス盤の基本プログラムの作成) |
NCフライス盤に使用するプログラムを理解し、実際に作成できる。
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6週 |
H: NC機械(NCフライス盤)(NCフライス盤の基本プログラムの作成) |
NCフライス盤に使用するプログラムを理解し、実際に作成できる。
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7週 |
機械整備 |
機械整備作業方法を理解できる。
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8週 |
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4thQ |
9週 |
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10週 |
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11週 |
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12週 |
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13週 |
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14週 |
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15週 |
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16週 |
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分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 工作 | 鋳物の作り方、鋳型の要件、構造および種類を説明できる。 | 4 | |
鋳型の要件、構造および種類を説明できる。 | 4 | |
溶接法を分類できる。 | 4 | |
切削加工の原理、切削工具、工作機械の運動を説明できる。 | 4 | |
フライスの種類と各部の名称、フライス盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | |
ドリルの種類と各部の名称、ボール盤の種類と構造を説明できる。 | 4 | |
切削速度、送り量、切込みなどの切削条件を選定できる。 | 4 | |
分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 4 | |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 4 | |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 4 | |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 4 | |
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 4 | |
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。 | 4 | |
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。 | 4 | |
やすりを用いて平面仕上げができる。 | 4 | |
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。 | 4 | |
ガス溶接で用いるガス、装置、ガス溶接棒の扱いかたがわかる。 | 4 | |
ガス溶接の基本作業ができる。 | 4 | |
ガス切断の基本作業ができる。 | 4 | |
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。 | 4 | |
アーク溶接の基本作業ができる。 | 4 | |
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 4 | |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。 | 3 | |
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 4 | |
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。 | 4 | |
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。 | 4 | |
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。 | 4 | |
少なくとも一つのNC工作機械について、プログラミングができる。 | 4 | |
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。 | 4 | |
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。 | 4 | |