基礎力学(1029)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 基礎力学(1029)
科目番号 0160 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 産業システム工学科機械システムデザインコース 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 工業力学(新編機械工学講座)/鈴木、遊佐、野沢/コロナ社
担当教員 黒沢 忠輝

到達目標

1.力やモーメントのつりあい式を組み立てることができる。
2.平板や立体の重心を求めることができる。
3.平板や立体の慣性モーメントを求めることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1力やモーメント、重心や慣性モーメントを実際の物体に応用できる力やモーメント、重心や慣性モーメントを理解できる力やモーメント、重心や慣性モーメントを理解できない
評価項目2
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 B-1 説明 閉じる
学習・教育到達目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
機械工学の分野において、力の作用の仕方、また、つりあいの状態を理解するのは、これから履修する様々な専門科目の基礎となる大変重要なことである。本講義では、この”力“の考え方と計算の基本を確実に習得し、今後履修する多様な専門科目へと発展できる基礎力および応用力を養成することを目的とする。
授業の進め方・方法:
1点に力が作用する場合と、形のある物体(剛体)に力が作用する場合の力学について学習する。これらの理解のため、講義形式での説明後に演習を行う。また単元ごとに応用的な演習問題を解き、より深く理解し、様々な問題に対応できるようにする。
注意点:
本講義で学習する力学は高学年にあがってからの専門科目すべての理解に関わってくるので、予習復習をしっかり行い十分に理解できるようにすること。また自学自習課題は提出してもらう。この提出の遅れは大幅な減点となるので留意すること。また毎回電卓を使用するので準備すること。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 力の表示、モーメント、1点に作用する力のつりあい 物体に作用する力を図示することができる。
力の合成と分解をすることができる。
力は、大きさ、向き、作用する点によって表されることを理解できる。
一点に作用する力の合成と分解を図で表現でき、合力と分力を計算できる。
一点に作用する力のつりあい条件を説明できる。
2週 剛体に作用する力、偶力、3力以上の力の合成 力のモーメントの意味を理解し、計算できる。
偶力の意味を理解し、偶力のモーメントを計算できる。
3週 剛体に作用する力のつりあい 剛体における力のつり合いに関する計算ができる。
着力点が異なる力のつりあい条件を説明できる。
4週 積分の復習、重心 重心の定義について理解し、重心に関する計算ができる。
重心の意味を理解し、平板および立体の重心位置を計算できる。
5週 慣性モーメント 一様な棒などの簡単な形状に対する慣性モーメントを求めることができる。
平板および立体の慣性モーメントを計算できる。
6週 慣性モーメントの諸定理 平板および立体の慣性モーメントを計算できる。
7週 演習 平板および立体の慣性モーメントを計算できる。
8週 到達度試験
4thQ
9週 答案返却とまとめ
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学物体に作用する力を図示することができる。3後1
力の合成と分解をすることができる。3後1,後2
剛体における力のつり合いに関する計算ができる。3後2
重心に関する計算ができる。3後5
一様な棒などの簡単な形状に対する慣性モーメントを求めることができる。3後2,後4,後5
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学力は、大きさ、向き、作用する点によって表されることを理解し、適用できる。4後1
一点に作用する力の合成と分解を図で表現でき、合力と分力を計算できる。4後1
一点に作用する力のつりあい条件を説明できる。4後1,後2
力のモーメントの意味を理解し、計算できる。4後2,後3
偶力の意味を理解し、偶力のモーメントを計算できる。4後2,後3
着力点が異なる力のつりあい条件を説明できる。4後2,後3
重心の意味を理解し、平板および立体の重心位置を計算できる。4後3,後4
平板および立体の慣性モーメントを計算できる。4後4,後5,後6

評価割合

到達度試験課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000