機械設計製図Ⅰ(1100)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 機械設計製図Ⅰ(1100)
科目番号 1M37 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実習 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科機械・医工学コース 対象学年 1
開設期 秋学期(3rd-Q),冬学期(4th-Q) 週時間数 3rd-Q:2 4th-Q:2
教科書/教材 機械製図,富岡 淳ほか,実教出版
担当教員 沢村 利洋,北川 広大

到達目標

(1) 基本的な図面の様式,主投影図の選択,断面図示法を理解できること.
(2) 各種の断面図示を利用して品物の内部形状を図示できること.
(3) 寸法記入・寸法公差・はめあい記号・幾何公差・表面性状を正しく記入できること.

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基本的な図面の様式,主投影図の選択,断面図示法を正しく理解している. 基本的な図面の様式,主投影図の選択,断面図示法を概ね理解している. 基本的な図面の様式,主投影図の選択,断面図示法を理解できない.
評価項目2各種の断面図示を利用して品物の内部形状を正しく図示できる.各種の断面図示を利用して品物の内部形状を概ね正しく図示できる.各種の断面図示を利用して品物の内部形状を図示できない.
評価項目3 寸法記入・寸法公差・はめあい記号・幾何公差・表面性状を正しく記入できる. 寸法記入・寸法公差・はめあい記号・幾何公差・表面性状を概ね正しく記入できる. 寸法記入・寸法公差・はめあい記号・幾何公差・表面性状を正しく記入できない.

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP2 ◎ 説明 閉じる
ディプロマポリシー DP3 〇 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【開講学期】夏学期週2時間、冬学期週2時間
機械システムは,多数の機械部品が精度良く組み立てられたものである.機械システムを製作するための第一段階は,製作図を描くこと(製図)である.製作図はJISで定められたルールに基づいて描かなければならない.本講義は機械工学を専攻する学生にとって,きわめて重要な科目である.
本講義は学習教育目標である『デザイン能力とものづくり能力の育成』を目指している.具体的な授業の目標は,機械製図規格,関連規格を正しく理解し,簡単な機械要素の製作図を正しく描くことができるように,製図能力と読図能力を育成することである.
授業の進め方・方法:
製図規格の説明や機械要素の説明を講義形式で行い,その後理解度のチェックのために演習問題,および,製図課題の作図を行う.
課題の取り組み60%,到達度試験40%,総合成績で60点以上を合格とする.
なお、本科目は進級審議対象科目であり、提出物は全て出さなければ合格とならないことに留意のこと。
注意点:
 (1)休まないこと.(2)製図規格を正しく理解すること.(3)美しい図面を丁寧に作成すること.(4)演習・課題は全て期限内に必ず提出すること.(5)わからない点,疑問に思うことは積極的に質問すること.

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス 
製作図のあらまし(講義)
JIS規格で定められた尺度や図面の様式等について理解している。
2週 製作図のあらまし(小テスト、課題) JIS規格で定められた尺度や図面の様式等について理解し使うことができる。
3週 図形の表し方(講義) 主投影図の選び方や配置、各種断面図示等について理解している。
4週 図形の表し方(講義) 実践的な図示法に関する関連知識を理解している。
5週 図形の表し方(小テスト、課題) 主投影図の選び方や配置、各種断面図示等、実践的な図示法に関する関連知識について理解し使うことができる。
6週 寸法記入法(講義) 基本的な寸法記入法について理解している。
7週 寸法記入法(講義) 基本的な形状における寸法記入法について理解している。
8週 寸法記入法(講義) 実践的な寸法記入に関する関連知識を理解している。
4thQ
9週 寸法記入法(小テスト、課題) 寸法記入に関する基本的および実践的な知識を理解し使うことができる。
10週 公差・表面性状(講義) サイズ公差の記入法やはめあいの種類およびその図示法について理解している。
11週 公差・表面性状(講義) 幾何公差や普通公差の種類およびその図示法について理解している。
12週 公差・表面性状(講義) 表面性状の図示法について理解している。
13週 公差・表面性状(小テスト、課題) 公差の種類や表面性の考え方およびそれらの図示法について理解し使うことができる。
14週 製作図のかき方・スケッチ(講義、課題) 製作図・スケッチのかき方について理解し使うことができる。
15週 寸法記入手順演習
まとめ
物体の機能を考慮した寸法記入の手順を理解している。
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学機械系分野設計製図図面の役割、線の種類と用途、物体の投影図のかき方、図面の作成に使用する用具を理解し、利用できる。4
図形の表し方、寸法・公差・表面性状の指示、部品のスケッチの仕方を理解し、製作図を作成できる。4
機械要素の製図の規格を理解し、図面を作成できる。2

評価割合

小テスト課題合計
総合評価割合4060100
基礎的能力40040
専門的能力06060
分野横断的能力000