歴史A(0213)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 歴史A(0213)
科目番号 2M03 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科機械・医工学コース 対象学年 2
開設期 春学期(1st-Q),夏学期(2nd-Q) 週時間数 1st-Q:2 2nd-Q:2
教科書/教材 教科書:川手圭一他著『明解歴史総合』(帝国書院)
資料集:『明解歴史総合図説シンフォニア』(帝国書院)
授業関連ノート:『明解歴史総合ノート』(帝国書院)
担当教員 佐伯 彩

到達目標

・近現代の世界的な交流の歴史についての専門用語を習得する。(小テスト・到達度試験)
・近現代史について自ら問いを表現し、主体的に分析し、かつ、説明することができる。(授業課題)
・近現代史の資料を的確に読み取り、資料から読み取った情報について説明することができる。(授業課題・到達度試験)

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1近現代における世界的な交流に関する専門用語や知識を理解し、説明できる。近現代における世界的な交流に関する専門用語や知識を理解できる。近現代における世界的な交流に関する専門用語や知識を理解できない。
評価項目2近現代史について自ら問いを表現し、主体的に分析し、かつ、説明することができる。近現代史についての自ら問いを表現し、主体的に分析し、端的に表現することができる。近現代史について自ら問いを表現することも、主体的に分析し、説明することもできない。
評価項目3近現代史の資料を的確に読み取り、資料から読み取った情報について説明することができる。近現代史の資料を的確に読み取ることができる。近現代史の資料を的確に読み取ることができない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP1 ◎ 説明 閉じる
ディプロマポリシー DP6◎ 説明 閉じる
地域志向 〇 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【開講学期】春・夏学期週2時間
 本授業では近現代以降の日本と世界の歴史をさまざまな諸資料を用いて多角的に理解・考察する。歴史資料を読み、様々なデータを分析することにより問題の本質をより深く理解する力を養う。
 授業の前半では、「近代化」について、後半では「大衆化」をめぐって生じた現代にまで至る諸問題について深く理解する。
 また、これらの分析・考察をするうえでグループワークを行う。このグループワークをつうじて、諸々の社会的技能を育成する。
授業の進め方・方法:
・授業はアクティヴ・ラーニングの手法を基本として授業を実施する。
・教科書・資料集・『明解歴史総合ノート』・授業プリントを用いる。
・小テストについては、社会一般で使用されている歴史関連の用語を『明解歴史総合ノート』より出題する。
・必要な場合はオンラインでの動画配信も行う。
・総合評価は日々の小テスト(20%)と授業課題(20%)に取り組み、到達度試験(60%)で各々評価する。
・総合評価を100点満点とし、60点以上を合格とする。
注意点:
・受講生には積極的かつ能動的に授業に参加し、授業中に自身の社会への理解や関心を表現することを強く求める。
・国際社会の情勢や現在の我々の社会状況への関心を常に持っておくこと。
・19~20世紀の歴史は、「非人道性」や「人間社会の暗部」についても垣間見ざるを得ない。授業で用いる資料の選別については慎重に取り扱うが、心理的な負荷がかかるものも多いのであらかじめ留意しておくこと。
・近現代の国際社会の交流は、現代社会の根幹となる問題にも大きな影響を与えている。理系学問との関係を絶えず念頭に置きつつ、授業に意欲的に参加すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス・近代化と私たち①
19世紀前半の世界と日本
授業に臨む上での注意事項並びに授業の概要について理解する。
19世紀初めの日本を取り巻く国際情勢について理解する。
2週 近代化と私たち②
アメリカ独立革命とフランス革命
環大西洋革命とその影響について理解する。
3週 近代化と私たち③
産業革命と労働問題
産業革命が社会にもたらした影響について理解する。
4週 近代化と私たち④
国民国家の形成と国家の拡張
ヨーロッパで生じた国家統一とその影響について理解する。
5週 近代化と私たち⑤
「西洋の衝撃」とアジア諸国の反応
「西洋の衝撃」に対してアジア諸国がどのような反応を起こしたのかについて理解する。
6週 近代化と私たち⑥
日本の国内の近代化
日本国内の近代化において生じた問題点について理解する。
7週 近代化と私たち⑦
明治時代に生じた対外戦争と諸外国の関心
日本の領土拡張のための対外戦争の意義について理解する。
8週 中間試験・春学期の総括授業
(答案返却とまとめ)
答案返却とまとめを行う。
2ndQ
9週 大衆化と私たち①
第一次世界大戦
第一次世界大戦について理解する。
10週 大衆化と私たち②
ヴェルサイユ体制とアジア諸国の民族自決
ヴェルサイユ体制とアジア諸国の民族自決にみられる問題点について理解する。
11週 大衆化と私たち③
世界各国での「大衆」の出現
世界各国で生じた大衆社会とはどのように形成されたのかについて理解する。
12週 大衆化と私たち④
世界恐慌とファシズムの躍進
世界恐慌後に台頭したファシズム政党やファシズムの思想について理解する。
13週 大衆化と私たち⑤
第二次世界大戦
第二次世界大戦について理解する。
14週 大衆化と私たち⑥
戦後国際秩序の再構築
第二次世界大戦に構築された国際的な新秩序について理解する。
15週 大衆化と私たち⑦
日本の戦後改革
日本の戦後改革がどのようにおこなわれたのかについて理解する。
16週 到達度試験・前期の総括授業
(答案返却とまとめ)
答案返却とまとめを行う。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。3前1,前2,前3,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
様々な国の生活習慣や宗教的信条、価値観などの基本的な事項について説明できる。3前1,前2,前4,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。3前1,前2,前3,前5,前6,前7,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15
それぞれの国や地域の経済的・社会的な発展に対して科学技術が果たすべき役割や技術者の責任ある行動について説明できる。3前1,前5,前6,前9,前10,前11,前12,前13,前14,前15

評価割合

小テスト授業課題到達度試験など合計
総合評価割合202060100
基礎的能力202060100