応用物理ⅠA(1036)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和05年度 (2023年度)
授業科目 応用物理ⅠA(1036)
科目番号 3M24 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科機械・医工学コース 対象学年 3
開設期 春学期(1st-Q),夏学期(2nd-Q) 週時間数 1st-Q:2 2nd-Q:2
教科書/教材 日本機械学会,JSMEテキストシリーズ 機械工学のための力学,丸善出版 
担当教員 黒沢 忠輝

到達目標

1.質点の運動を理解できる。
2.運動量と力学的エネルギーを理解できる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
1.質点の運動を理解できる。質点の運動方程式を求めることができる。質点の運動を理解できる。質点の運動を理解できない。
2.運動量と力学的エネルギーを理解できる。運動量や力学的エネルギーの保存則を求めることができる。運動量や力学的エネルギーを理解できる。運動量や力学的エネルギーを理解できない。

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP2 ◎ 説明 閉じる
ディプロマポリシー DP3 〇 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【開講学期】春学期週2時間
本科目では、基礎的な力学と運動に内容を絞って、ベクトルと微積分を用いて習得する。これは機械系の学生が学ぶ、材料力学、機械力学や流体力学、熱力学の学習に必須の基礎科目であり,2年生での基礎力学を発展させて機械工学の各専門科目に応用できるようにする。
授業の進め方・方法:
力学における自然物理法則を正しく理解し、解析する能力が求められるため,講義/演習のサイクルで講義を進めていく。また数学的素養の向上と合わせて専門用語の英語表記など英語力向上のための課題や演習を導入する。
達成度は到達度試験で評価する。
到達度試験70%、課題等30%として評価を行い、総合評価は100点満点として、60点以上を合格とする。答案は採点後返却し、達成度を伝達する。
注意点:
電卓を準備すること。
微分積分学を駆使するため,必要に応じて微積の教科書を持ち込んでもよい。
演習・課題を自力で取り組むこと。課題は必ず提出すること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 速度と加速度 速度と加速度の概念を説明できる。
等加速度直線運動の公式を用いて、物体の座標、時間、速度に関する計算ができる。
2週 演習 速度と加速度の概念を説明できる。
等加速度直線運動の公式を用いて、物体の座標、時間、速度に関する計算ができる。
3週 座標系と運動方程式 平面内を移動する質点の運動を位置ベクトルの変化として扱うことができる。

4週 演習 平面内を移動する質点の運動を位置ベクトルの変化として扱うことができる。
5週 相対運動 直線および平面運動において、2物体の相対速度、合成速度を求めることができる。
6週 演習 直線および平面運動において、2物体の相対速度、合成速度を求めることができる。
7週 到達度試験
8週 答案返却とまとめ
2ndQ
9週 運動量と角運動量 運動量および運動量保存の法則を説明できる。
10週 演習 運動量および運動量保存の法則を説明できる。
11週 仕事とエネルギー 仕事の意味を理解し、計算できる。
エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。
位置エネルギーと運動エネルギーを計算できる。
動力の意味を理解し、計算できる。
万有引力による位置エネルギーに関する計算ができる。
12週 演習 仕事の意味を理解し、計算できる。
エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。
位置エネルギーと運動エネルギーを計算できる。
動力の意味を理解し、計算できる。
万有引力による位置エネルギーに関する計算ができる。
13週 仮想仕事・ダランベールの原理 てこ、滑車、斜面などを用いる場合の仕事を説明できる。
14週 演習 てこ、滑車、斜面などを用いる場合の仕事を説明できる。
15週 到達度試験
16週 ・答案返却とまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理力学速度と加速度の概念を説明できる。3前1,前3,前4,前6
直線および平面運動において、2物体の相対速度、合成速度を求めることができる。3前1,前2,前8
等加速度直線運動の公式を用いて、物体の座標、時間、速度に関する計算ができる。3前1,前2
平面内を移動する質点の運動を位置ベクトルの変化として扱うことができる。3前3,前4
物体の変位、速度、加速度を微分・積分を用いて相互に計算することができる。3前1,前4
平均の速度、平均の加速度を計算することができる。3前2,前4
自由落下、及び鉛直投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。3前4,前5
水平投射、及び斜方投射した物体の座標、速度、時間に関する計算ができる。3前4,前5
重力、抗力、張力、圧力について説明できる。3前5
仕事と仕事率に関する計算ができる。3前5
物体の運動エネルギーに関する計算ができる。3前1,前5
重力による位置エネルギーに関する計算ができる。3前5
弾性力による位置エネルギーに関する計算ができる。3前5
力学的エネルギー保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3前6
物体の質量と速度から運動量を求めることができる。3前4
運動量の差が力積に等しいことを利用して、様々な物理量の計算ができる。3前4
運動量保存則を様々な物理量の計算に利用できる。3前4
等速円運動をする物体の速度、角速度、加速度、向心力に関する計算ができる。3前4,前6
万有引力の法則から物体間にはたらく万有引力を求めることができる.3
万有引力による位置エネルギーに関する計算ができる。3前7
力のモーメントを求めることができる。3
角運動量を求めることができる。3
角運動量保存則について具体的な例を挙げて説明できる。3
専門的能力分野別の専門工学機械系分野力学速度の意味を理解し、等速直線運動における時間と変位の関係を説明できる。4前4,前6
加速度の意味を理解し、等加速度運動における時間と速度・変位の関係を説明できる。4前4,前6
周速度、角速度、回転速度の意味を理解し、計算できる。4前5,前6
向心加速度、向心力、遠心力の意味を理解し、計算できる。4前5,前6
仕事の意味を理解し、計算できる。4
てこ、滑車、斜面などを用いる場合の仕事を説明できる。4
エネルギーの意味と種類、エネルギー保存の法則を説明できる。4前4,前5
位置エネルギーと運動エネルギーを計算できる。4
動力の意味を理解し、計算できる。4
運動量および運動量保存の法則を説明できる。4前4,前6

評価割合

到達度試験課題合計
総合評価割合7030100
基礎的能力000
専門的能力7030100
分野横断的能力000