到達目標
機械材料学ⅠAに引き続き、機械材料としての主に金属材料を基礎から学び,性質・特性を理解し,設計条件を満足する材料の選択ができるようになること.
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 機械材料としての金属材料の基礎的性質・特性を理解できる | 機械材料としての金属材料の基礎的性質・特性をある程度理解できる。 | 機械材料としての金属材料の基礎的性質・特性を理解できない。 |
評価項目2 | 設計条件を満足する最適材料の選択ができる。 | 設計条件を満足する候補材料の選択ができる。 | 材料の選択ができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
機械システムに使用する材料は,システムの寸法や形状だけでなく,機械システムの性能にも多大な影響を与える.適切な材料の選択が,高精度・高性能な機械システムを製作するためには必要不可欠である.従って,本講義は,機械工学を専攻する学生にとって重要な科目で必修得科目である.本講義は学習教育目標の『得意とする専門分野の知識と技術の修得』を目指している.具体的には,金属材料の一般的な性質,冶金的特性,機械的特性,熱処理,鉄鋼材料,非鉄材料について学び,材料の適切な選択ができることを目標とする.
授業の進め方・方法:
機械材料学ⅠAに引き続き、金属材料の一般的な性質を学ぶとともに,具体的な(例えば鉄ー炭素系)安定平衡状態図や各種熱処理が材料特性に及ぼす影響等について学ぶ.講義は週1回、全部で7回実施する.学期末に到達度試験を1回実施する.
注意点:
本科目は必修科目である.その旨十分に留意しながら授業に臨むこと.化学や物理学の基礎知識は材料を理解する上で必須であることから,関連科目と連動しながら学習すること.
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
4thQ |
9週 |
金属材料の製造法 |
鉄鉱石から鋼が作られるまでの工程を説明できる。
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10週 |
鉄鋼の分類およびFe-C系平衡状態図(1) |
Fe-C系平衡状態図の各種記号の意味を説明できる。
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11週 |
鉄鋼の分類およびFe-C系平衡状態図(2) |
Fe-C系平衡状態図が表す意味を深く理解できる。
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12週 |
鋼の熱処理(1) |
連続冷却変態図と平衡状態図の関連性を理解できる。
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13週 |
鋼の熱処理(2) |
熱処理の有意性と焼き鈍し及び焼きならの目的と具体的操作等について説明出来る。
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14週 |
鋼の熱処理(3) |
焼入れ・焼戻しおよび表面硬化処理の目的と具体的操作方法等について説明出来る。
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15週 |
構造用鋼 |
機械材料として用いられる主たる鋼について、その材料特性等(組織的特徴と機械特性等)について具体的に説明できる。
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16週 |
到達度試験
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60点以上
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 機械系分野 | 材料 | 機械材料に求められる性質を説明できる。 | 4 | 前9 |
金属材料、非金属材料、複合材料、機能性材料の性質と用途を説明できる。 | 4 | 前9,前10 |
引張試験の方法を理解し、応力-ひずみ線図を説明できる。 | 4 | 前13 |
硬さの表し方および硬さ試験の原理を説明できる。 | 4 | 前14 |
脆性および靱性の意味を理解し、衝撃試験による粘り強さの試験方法を説明できる。 | 4 | 前15,前16,後4 |
疲労の意味を理解し、疲労試験とS-N曲線を説明できる。 | 4 | 後1,後2,後3 |
機械的性質と温度の関係およびクリープ現象を説明できる。 | 4 | 後6 |
金属と合金の結晶構造を説明できる。 | 4 | 前10 |
金属と合金の状態変化および凝固過程を説明できる。 | 4 | 前11 |
合金の状態図の見方を説明できる。 | 4 | 前11,前12 |
塑性変形の起り方を説明できる。 | 4 | 前10 |
加工硬化と再結晶がどのような現象であるか説明できる。 | 4 | 後5 |
評価割合
| 試験 | 発表 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 100 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |