概要:
本校の教育目標のひとつに、計画的に実験を行い、データを測定・整理・解析・図示し、説明できることがある。そこで講義により習得した知識を基に、実際に実験を行って問題点や疑問点を把握し、さらにそれを解明すべく試行錯誤しながら実験を進めていくことが重要である。その中で、各自の理解を確かなものとするとともに、各班内での議論・協議、共同作業を通じて一致協力して目標を達成させる脳直を身に付けることを目標とする。
授業の進め方・方法:
前半は電気情報系の実験である。テーマは次のとおり、①電気指示計器に関する実験、②電圧降下法による抵抗の測定、③ホイートストンブリッジによる中抵抗の測定、④共振回路の実験、⑤電磁誘導の実験、⑥エミッタ設置増幅器の特性測定、⑦各種センサの諸特性、⑧OP・Amp(演算増幅器)の応用、⑨電源回路の実験
9班で各班4名程度に分かれて、ローテーションで各テーマについて、評価・解析を含んだ実験を行う。実験終了後に各自レポートを作成して提出する。
後半は機械系の実験である。テーマは次のとおり、①硬さ・衝撃試験、②引張・圧縮試験、③Pb-Sn合金の熱分析、④サーボモータ制御実験、⑤ボイラの性能試験
5班で各班7名程度に分かれて、ローテーションで各テーマについて、評価・解析を含んだ実験を行う。実験終了後に各自レポートを作成して提出する。
注意点:
各実験テーマの目的・方法を理解し、各自が積極的に考え、進んで実験を行うことともにグループ内で連携をとり、お互いに協力して実験を進めること。
レポートの検読期限・提出期限は厳守すること。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の工学実験・実習能力 | 機械系分野【実験・実習能力】 | 機械系【実験実習】 | 実験・実習の目標と心構えを理解し、実践できる。 | 4 | |
災害防止と安全確保のためにすべきことを理解し、実践できる。 | 4 | |
レポートの作成の仕方を理解し、実践できる。 | 4 | |
ノギスの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 4 | |
マイクロメータの各部の名称、構造、目盛りの読み方、使い方を理解し、計測できる。 | 4 | |
ダイヤルゲージ、ハイトゲージ、デプスゲージなどの使い方を理解し、計測できる。 | 4 | |
けがき工具を用いてけがき線をかくことができる。 | 4 | |
やすりを用いて平面仕上げができる。 | 4 | |
ねじ立て工具を用いてねじを切ることができる。 | 4 | |
アーク溶接の原理を理解し、アーク溶接機、アーク溶接器具、アーク溶接棒の扱い方を理解し、実践できる。 | 4 | |
アーク溶接の基本作業ができる。 | 4 | |
旋盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 4 | |
旋盤の基本操作を習得し、外丸削り、端面削り、段付削り、ねじ切り、テ―パ削り、穴あけ、中ぐりなどの作業ができる。 | 4 | |
フライス盤主要部の構造と機能を説明できる。 | 4 | |
フライス盤の基本操作を習得し、平面削りや側面削りなどの作業ができる。 | 4 | |
ボール盤の基本操作を習得し、穴あけなどの作業ができる。 | 4 | |
NC工作機械の特徴と種類、制御の原理、NCの方式、プログラミングの流れを説明できる。 | 4 | |
少なくとも一つのNC工作機械について、各部の名称と機能、作業の基本的な流れと操作を理解し、プログラミングと基本作業ができる。 | 4 | |
加工学実験、機械力学実験、材料学実験、材料力学実験、熱力学実験、流体力学実験、制御工学実験などを行い、実験の準備、実験装置の操作、実験結果の整理と考察ができる。 | 4 | |
実験の内容をレポートにまとめることができ、口頭でも説明できる。 | 4 | |