地理Ⅰ(0211)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 地理Ⅰ(0211)
科目番号 1E03 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科電気情報工学コース 対象学年 1
開設期 夏学期(2nd-Q),秋学期(3rd-Q) 週時間数 2nd-Q:2 3rd-Q:2
教科書/教材 地理探究/東京書籍、新高等地図/東京書籍、GCSE Geography AQA Student Book
担当教員 河村 信治,佐伯 彩

到達目標

自然環境と人間の生活についての地理的見方、考え方が理解できる。
環境、国際社会など地理的な課題について自分自身との関わりを自覚し、広い視点を持ち、論理的に考えることができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
自然的環境への高い関心と防災意識を持つことができる。プレートテクトニクス、大気の大循環のメカニズムが理解できる地震や気象災害、温暖化の被害等について理解できない。
気候変動に関する英文教科書が読解できるケッペンによる各気候区の概念が理解できる自然環境と人間活動の関係が理解できない
持続可能な社会に向けて積極的に活動することができる地球環境問題と環境保全の考え方が理解できる持続可能性、多様性の意味を理解できていない
世界の資源・エネルギーおよび産業について構造的な課題を理解できる世界の資源・エネルギーおよび産業について、授業でとりあげた内容を理解できる世界の資源・エネルギーおよび産業について、授業でとりあげた内容を理解できない

学科の到達目標項目との関係

 ディプロマポリシー DP1◎ 説明 閉じる
ディプロマポリシー DP5 〇 説明 閉じる
地域志向 〇 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【開講学期】春~夏学期 週2時間
世界の自然的環境と人間社会との関係、地域内あるいは地域間のさまざまな現象の構造や関係を理解する。
それは自分自身と、地域、国際社会、地球環境とのつながりを考えることでもある。
網羅的な知識より、諸事象の構造や関係性の理解を重視し、また現代の環境問題や国際化・情報化社会に主体的に向き合っていくための原則や基本的考え方を養うことを目標とする。
授業の進め方・方法:
地理Ⅰ(夏・秋学期)では主に「自然環境(地形・気候)」、「地球環境問題と持続可能な社会」、「資源、エネルギー」、「産業」についての基礎的な講義を進める。世界の自然環境と産業・経済活動の地理的な捉えかた、考え方について学ぶ。いくつかのテーマについて英語のテキストブック(GCSE Geography)を使用して授業を行う。
注意点:
授業中は板書ノートをしっかりとること。また、学習内容の復習とともに、学習のプロセスとそこから気づいたことを各自よくふりかえり整理しておくことが必要。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
2ndQ
9週 地理的見方・考え方
地形と地形形成営力(1)
グローバルな社会や環境の見方を理解する。
10週 地形と地形形成営力(2) 外的営力と内的営力、プレートテクトニクスについての基礎的理解。
11週 気候環境 気候の概念および気候因子のメカニズムの基礎について理解する。
12週 気候区分(1) ケッペンの気候区分の考え方について理解する。
13週 気候区分(2) ケッペンの気候区分と気候因子との関係を理解する。
14週 地球環境問題(1) 地球温暖化のメカニズムや、地球環境問題を生む社会的構図について説明できる。
15週 地球環境問題(2) 科学技術と現代文明が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。
16週 環境問題の解決をめざして Sustainable Development の概念と、それに関する国際的な取組みや議論の過程を理解する。
後期
3rdQ
1週 資源とエネルギー 世界的な資源の分布とエネルギー問題の概要を理解する。
2週 産業(1) 狩猟・採集、農耕、工業、情報、Society 5.0へと、産業と社会の発達過程について理解する。
3週 産業(2) 農業の発達~現代の食糧生産・供給産業の問題を理解するとともに、食育、消費者教育の観点から身近な課題に取り組めるようになる。
4週 産業(3) 世界の工業立地とその変容について理解する。
5週 持続可能な社会へ(1) 環境、経済、社会を包括する持続可能性とは何か、考えることができる。SDG'sについて理解を深める。
6週 持続可能な社会へ(2) 持続可能な社会を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。
7週 到達度試験
8週 ふりかえりとまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学ライフサイエンス・アースサイエンスライフサイエンス・アースサイエンス大気の大循環を理解し、大気中の風の流れなどの気象現象を説明できる。2
地震の発生と断層運動を理解して、地震活動をプレートの運動と関連付けて説明できる。2
地球温暖化の問題点と対策について説明できる。2
人文社会科学社会社会世界各地の人口、資源、産業の分布や動向、並びにそれらをめぐる地域相互の結びつき等について理解し、現代社会を地理的観点から説明できる。2
人間と自然環境との相互作用を前提としつつ、民族、宗教、生活文化の多様性を理解し、異なる文化・社会が共存することの重要性について考察できる。2
現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定し、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から多面的・多角的に考察、構想し、表現できる。3

評価割合

試験(春・夏の2回)合計
総合評価割合100100
基礎的能力100100
専門的能力00
分野横断的能力00