化学ⅠA(0263)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 化学ⅠA(0263)
科目番号 1E14 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科電気情報工学コース 対象学年 1
開設期 春学期(1st-Q) 週時間数 1st-Q:4
教科書/教材 化学基礎、化学、ニューグローバル化学基礎+化学(全て東京書籍)
担当教員 佐藤 誠剛,菊地 康昭

到達目標

混合物を純物質に分離する方法を理解する。原子の電子配置、価電子と周期律の関係を理解する。原子量、分子量、式量、物質量の関係を理解する。溶液の濃度、モル濃度の計算が出来ること。化学反応式を使って、反応に関する物質の量について計算できること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1混合物を純物質に分離する方法を理解している。また、原子の電子配置、価電子と周期律の関係を理解している。混合物を純物質に分離する方法をしっている。また、原子の電子配置、価電子と周期律の関係を知っている。混合物を純物質に分離する方法を知らない。また、原子の電子配置、価電子と周期律の関係を知らない。
評価項目2量、物質量の関係を理解している。原子量、分子量、式量、物質量の関係を知っている。原子量、分子量、式量、物質量の関係を知らない。
評価項目3溶液の濃度、モル濃度の計算が出来、なおかつ、化学反応式を使って、反応に関する物質の量について計算出来る。溶液の濃度、モル濃度の計算が出来るが、化学反応式を使って、反応に関する物質の量について計算出来ない。溶液の濃度、モル濃度の計算が出来ない。化学反応式を使って、反応に関する物質の量について計算出来ない。

学科の到達目標項目との関係

 ディプロマポリシー DP2◎ 説明 閉じる

教育方法等

概要:
化学は物質を対象とする学問である。物質の構成要素や性質、結合状態などについて、体系化された知識を習得すると共に、物質の状態や変化を支配している原理や法則について学ぶことを目標とする。
授業の進め方・方法:
物質の構成要素である原子、分子、イオンを学習する。 さらに、元素の周期表、化学結合などの基本的事項を学習する。原子量、物質量の概念を明確にし、化学反応式の作り方、反応式に基づいた反応の量的関係の計算ができるようにする。またモル濃度の計算方法を学ぶ。授業ではできるだけ練習問題を多くして化学の基礎的事項の習得を確実にする。特に物質量の取り扱い、および濃度計算などについて確実なものにすることを方針とする。
【評価方法】到達度テスト80%、小テストおよび課題提出20%として評価を行い、総合評価を100点満点として60点以上を合格とする。答案は採点後返却し、達成度を伝達する。
注意点:
原子の構造、特に電子配置の規則性が、元素の周期律、原子の化学的・物理的性質に関係していることを理解する。 化学反応式の書き方、係数の決め方を練習する。化学は専門学科にとらわれず、自然科学の中で重要な位置付けになっている。練習問題を通して内容の把握を確実なものにする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ①化学物質と人間生活のかかわり
②物質の分類と構成成分、純物質と混合物、化合物と単体
①化学物質と人間生活の関係が分かり、化学物質の有効性と環境へのリスクを理解できる
②物質の分類と構成成分が理解でき、純物質と混合物、化合物と単体に区別できる
2週 ③原子の構造と元素の周期表
④原子の構造と電子配置、元素の周期表と元素の性質
③原子の構造と元素の周期表が理解できる
④原子の構造と電子配置、元素の周期表と元素の性質が分かる
3週 ⑤化学結合と物質の分類
⑥イオン結合、共有結合、金属結合
⑤化学結合と物質の分類ができる
⑥イオン結合、共有結合、金属結合が理解できる
4週 ⑦原子量、分子量、式量
⑧原子の相対質量、原子量、分子量、式量
⑦原子量、分子量、式量が分かる
⑧原子の相対質量、原子量、分子量、式量が分かる
5週 ⑨アボガドロ数と物質量
⑩モル(mol)と物質量
⑨アボガドロ数と物質量が分かる
⑩モル(mol)と物質量が分かる
6週 ⑪溶液の濃度、モル濃度
⑫濃度の表し方、モル濃度
⑪溶液の濃度、モル濃度を理解できる
⑫濃度の表し方、モル濃度を理解できる
7週 ⑬化学反応式と量的関係
⑭化学反応式の書き方、化学反応式の表す量的関係
⑬化学反応式と量的関係を理解できる
⑭化学反応式の書き方、化学反応式の表す量的関係を理解できる
8週 ⑮到達度試験
(答案返却と解説)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学化学化学化学と現代の社会課題との関連性について説明できる。3前1
物質が原子からできていることについて説明できる。3前1
単体と化合物について説明できる。3前1
同素体について説明できる。3前1
純物質と混合物の区別について説明できる。3前1
混合物の分離法について理解し、適切な分離法を選択できる。3前1
物質を構成する分子・原子が常に熱運動していることについて説明できる。3前1
水の状態変化について説明できる。3前1
物質の三態とその状態変化について説明できる。3前1
原子の構造(原子核・電子)や原子番号、質量数について説明できる。3前2
同位体・放射性同位体について説明できる。3前2
原子の電子配置について電子殻を用いて書き表すことができる。3前2
価電子の働きについて説明できる。3前2
イオン化エネルギーと電子親和力について説明できる。3前2
代表的なイオンを化学式で表すことができる。3前2
原子番号と価電子の数との関係について考えることができる。3前2
元素の性質について価電子と周期律から考えることができる。3前2
イオンの化学式とイオンの名称について説明できる。3前3
イオン結合について説明できる。3前3
イオン結晶の性質について説明できる。3前3
共有結合について説明できる。3前3
極性と水素結合について説明できる。3前3
構造式や電子式により分子を書き表すことができる。3
自由電子と金属結合について説明できる。3前3
金属の性質について説明できる。3前3
原子の相対質量と原子量について説明できる。3前4
物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。3前4
分子量・式量について説明できる。3前4,前5
気体の体積と物質量の関係について説明できる。3前4,前5
化学反応式について反応物、生成物、係数を理解し、組み立てることができる。3前6,前7
化学反応式を用いて化学量論的な計算ができる。3前6,前7
電離について説明でき、電解質と非電解質の区別ができる。3前6
質量パーセント濃度について説明でき、質量パーセント濃度の計算ができる。3前6
モル濃度について説明でき、モル濃度の計算ができる。3前6

評価割合

試験小テスト・課題合計
総合評価割合8020100
基礎的能力8020100