【留】日本語基礎ⅠA(0590)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 【留】日本語基礎ⅠA(0590)
科目番号 1E30 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 6
開設学科 産業システム工学科電気情報工学コース 対象学年 1
開設期 前期 週時間数 12
教科書/教材 『みんなの日本語初級Ⅰ 本冊』第2版,スリーエーネットワーク.『みんなの日本語初級Ⅰ 翻訳・文法解説』第2版,スリーエーネットワーク.『みんなの日本語初級Ⅰ 文型練習帳』第2版,スリーエーネットワーク.『みんなの日本語初級Ⅱ 本冊』第2版,スリーエーネットワーク.『みんなの日本語初級Ⅱ 翻訳・文法解説』第2版,スリーエーネットワーク.『みんなの日本語初級Ⅱ 文型練習帳』第2版,スリーエーネットワーク.『ストーリーで覚える漢字300』くろしお出版.『ストーリーで覚える漢字300 ワークブック』くろしお出版. / その他、教員が配布するハンドアウトを使用する。
担当教員 杉山 暦

到達目標

1.基本的な文法・漢字・語彙を習得する。
  (1) 初級文法項目(『みんなの日本語初級Ⅰ、Ⅱ』の1課~50課)を学習する。
  (2) 語彙1500語程度を習得する。
  (3) 漢字300字程度を習得する。
2.1をもとに、基本的な文章が読み書きできる。
3.1をもとに、日常生活に最低限必要な会話ができる。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基本的な文法・漢字・語彙を80%以上理解できる。基本的な文法・漢字・語彙を60%以上理解できる。基本的な文法・漢字・語彙の理解が60%に満たない。
評価項目2基本的な文法・漢字・語彙を用いた文章の読み書きが、自分の力でできる。基本的な文法・漢字・語彙を用いた文章の読み書きが、他者の助けや辞書があればできる。基本的な文法・漢字・語彙を用いた文章の読み書きが、他者の助けや辞書があってもできない。
評価項目3日常生活に最低限必要な会話が、問題なく自らの力でできる。日常生活に最低限必要な会話が、多少つまったり言いよどんだりするものの、できる。日常生活に最低限必要な会話が、できない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
基本的な文法・漢字・語彙を学習する。また、この内容をもとに実際の使い方を練習する。
授業の進め方・方法:
・文法について:『みんなの日本語Ⅰ』を終了後、『みんなの日本語Ⅱ』に進む。
  - 新たな課に入る前に語彙クイズを、課の学習が終了した後に文法クイズを行う。
  - 学習進度に応じて、会話、聴解、読解、作文の練習を行う。
・漢字について:『ストーリーで覚える漢字300』に従い進める。
  - 課の学習が終了した後に漢字クイズを行う。
注意点:
受講に当たっての注意点:
(1) シャープペンシルと消しゴム、赤ペン、マーカーを用意する。
(2) ノートを用意する。問題の答えなどを教科書に書き込まない。
(3) 適宜ハンドアウトを配布するので、A4ファイルを用意する。
学習に当たっての注意点:
(1) 準備学習として、授業前にシラバスを確認し、文法解説書の該当部分を読み理解し、新出語彙を覚えてくる。
(2) 課題の提出期限を厳守する。正当な理由がなく提出が一週間以上、遅れた場合、評価をその50%減とする。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 オリエンテーション
『みんなの日本語』1~12課(※タイでの事前日本語学習の復習)
・「日本で日本語を使って日本人に勉強を習う」ことについて、基本的なポイントをおさえる(授業態度、持ち物など)。
・教科書の見方、効果的な使用方法について確認する。
・事前日本語学習で行われた学習項目について、苦手な部分や理解があいまいな部分を解消する。
2週 『みんなの日本語』13~15課
『ストーリーで覚える漢字300』第1回
・ほしいもの、したいことが伝えられる。
・移動の目的が言える。
・簡単な指示、依頼、勧め、申し出ができる。
・今、何をしているか言える。
・許可を求めることができる。
・禁止されていることがわかる。
・家族や仕事など、身近な話題について話せる。
・既習の文法、漢字、語彙を使って、文を作ることができる。
3週 『みんなの日本語』16~18課
『ストーリーで覚える漢字300』第2回
・日常生活の行動を順を追って話せる。
・人や物、場所などについて簡単な描写説明ができる。
・規則や禁止事項が理解できる。
・しなければならないこと、する必要がないことが確認できる。
・できること、できないこと、趣味について簡単に話せる。
・行為や出来事の時間的な前後関係が言える。
・既習の文法、漢字、語彙を使って、文を作ることができる。
4週 『みんなの日本語』19~21課
『ストーリーで覚える漢字300』第3回
・経験の有無が言える。
・物事の状況の変化が言える。
・普通形が作れる。
・文の丁寧体、普通体の違いがわかる。
・親しい人と簡単な普通体の会話ができる。
・簡単な意見、感想、予想が言える。
・人の発言を他の人に伝えることができる。
・相手に確認したり、同意を求めたりすることができる。
・既習の文法、漢字、語彙を使って、文を作ることができる。
5週 『みんなの日本語』22~24課
『ストーリーで覚える漢字300』第4回
・連体修飾を使って、人や物のより詳しい描写、説明ができる。
・どんなときにどんな行動をするか、あるいはしたかが説明できる。
・簡単な機械の使い方や道順などが聞いてわかる。
・物の授受について話す。
・恩恵を与えたり受けたりしたことを表現できる。
・既習の文法、漢字、語彙を使って、文を作ることができる。
6週 中間試験と答案返却とフィードバック 初級前半修了程度(N5レベル)の日本語知識が身についている。
7週 『みんなの日本語』25~27課
『ストーリーで覚える漢字300』第5回
・あることを仮定して、その条件のもとでの判断、決定などが言える。
・相手の状況についての説明を求めたり、自分の状況やその理由を説明したりすることができる。
・理由や事情を説明して、丁寧な依頼をしたり、助言や指示を求めたりすることができる。
・できること、できないことが言える。
・見える、聞こえるなどの状態が言える。
・既習の文法、漢字、語彙を使って、文を作ることができる。
8週 『みんなの日本語』28~30課
『ストーリーで覚える漢字300』第6回
・同時に行われる継続的な動作が言える。
・日常の慣習的な行為が言える。
・複数の理由を並べて述べることができる。
・行為を完了する、あるいは完了したことが述べられる。
・不都合な事態について残念、遺憾に思う気持ちが表現できる。
・事物の状態について述べることができる。
・準備など、将来のために前もってしておくことが述べられる。
・既習の文法、漢字、語彙を使って、文を作ることができる。
2ndQ
9週 『みんなの日本語』31~33課
『ストーリーで覚える漢字300』第7回
・自分の意思や計画していることが述べられる。
・予定が説明できる。
・忠告や助言ができる。
・推量したことを確実さの程度によって表せる。
・指示、命令を理解することができる。
・伝言したり、人の発言を伝えたりすることができる。
・既習の文法、漢字、語彙を使って、文を作ることができる。
10週 『みんなの日本語』34~36課
『ストーリーで覚える漢字300』第8回
・動作や作業を行うときの基準や規範を示すことができる。
・二つの動作の前後関係を言い表せる。
・ある動作をどのような状態で行うかを説明することができる。
・ある事柄が実現するために必要な仮定条件を述べることができる。
・ある条件下での判断を述べたり、助言や指示を求めたりすることができる。
・到達目標や努力目標を述べることができる。
・人の能力及び物事の状況の変化を述べることができる。
・既習の文法、漢字、語彙を使って、文を作ることができる。
11週 『みんなの日本語』37~39課
『ストーリーで覚える漢字300』第9回
・人から受けた行為や迷惑に感じた体験を受身表現を使って、話者の視点から話せる。
・物事の状況や事実を受身表現を使って説明できる。
・ある行為について感想、評価、好き嫌い、上手下手などが述べられる。
・するべきことをし忘れたということが言える。
・情報を知っているかどうか確かめられる。
・伝えたいことを強調して伝えられる。
・ある事柄が原因で、その結果としてある感情や事態が生じたことを説明できる。
・丁寧に理由を述べたり、弁解したり、事情を説明したりすることができる。
・既習の文法、漢字、語彙を使って、文を作ることができる。
12週 『みんなの日本語』40~42課
『ストーリーで覚える漢字300』第10回
・疑問文を文の一部に組み込んで、疑問に思っていることについての感想、判断またはそれに基づく行動が表明できる。
・やってみようと思うことが言える。
・上下や信組の関係をわきまえた授受表現を使うことができる。
・丁寧な依頼ができる。
・行為の目的や目的を達成するためにすることを表明できる。
・物の用途、評価が述べられる。
・何かをするのに必要な時間、経費が言える。
・既習の文法、漢字、語彙を使って、文を作ることができる。
13週 『みんなの日本語』43~45課
『ストーリーで覚える漢字300』第11回
・物事の外観から、その変化の見通しや状態、性質を推察して表現できる。
・目的の行為を終えて、元の場所に戻ることが伝えられる。
・動作や程度が度を越し、好ましくない状態になったことが言える。
・物を使用する際の難易度を示すことによって、その物の評価が表せる。
・自分の選択、決定を伝えることができる。
・ある事態を想定し、その対処の仕方を述べることができる。
・期待外れの結果に対する話し手の意外感や不満の気持ちを表すことができる。
・既習の文法、漢字、語彙を使って、文を作ることができる。
14週 『みんなの日本語』46~48課
『ストーリーで覚える漢字300』第12回
・動作の段階を述べることによって、事物の状況を説明することができる。
・動作が終了してからあまり時間が経っていないという気持ちを表すことができる。
・話し手が確信していることが述べられる。
・ほかから得た情報をそのまま伝えることができる。
・自分の五官でとらえたその場の状況から判断されることが述べられる。
・他者(下位の者)への行為の強制や許可・要因を表すことができる。
・丁寧に許可を求めることができる。
・既習の文法、漢字、語彙を使って、文を作ることができる。
15週 『みんなの日本語』49~50課
『ストーリーで覚える漢字300』第13回
・「上下」「親疎」の人間関係に基づく尊敬語の表現を理解し、適切に使うことができる。
・「上下」「親疎」の人間関係に基づく敬語全体の体系を理解し、謙譲語を適切に使うことができる。
・既習の文法、漢字、語彙を使って、文を作ることができる。
16週 期末試験と答案返却とフィードバック 初級修了程度(N4レベル)の日本語知識が身についている。

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

中間試験期末試験クイズ課題合計
総合評価割合30302020100
基礎的能力30302020100