概要:
【開講学期】春~夏学期 週2時間
現代社会は科学・技術によって大いに支えられており、最早それらと不可分である。福島原発事故や新型コロナウィルスをめぐる騒乱、最先端の科学・技術が使われた兵器が世界中で使われていることを思い起こせば、科学・技術と社会が不可分の関係にあることはたちまち理解できるだろう。この授業では、科学・技術に関する歴史的事例・現代的事例を取り上げて、現代の科学・技術の特徴をつかむとともに、科学・技術と社会との繋がりを見ていく。
成績評価は、春学期到達度試験40点、夏学期期末レポート40点、毎授業時に課す小レポート20点で評価し、60点以上で合格となる。
補充試験は実施しない。
授業の進め方・方法:
基本的には講義形式で授業を行なう。毎授業終了後に、小レポートを課す。これは成績評価対象なので、真剣に取り組むこと。小レポートであげられた質問や感想について、授業冒頭で返答を行なう。
また、授業にはグループワークを取り入れる場合がある。その際は、グループワークに積極的に参加すること。
注意点:
学習内容に関わる授業中の発言や、熱のこもった小レポートの回答を大いに歓迎する。何らかの形で積極的に授業に関わること。
授業中に時事問題について頻繁に言及するので、日頃からニュースを読んだり聞いたりしておくこと。
小レポートの回答内容を中心とする授業内での成果は、授業内で公開される場合がある他、教員の今後の研究・教育に役立てる場合がある点をご了承ください。
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
| 前期 |
| 1stQ |
| 1週 |
ガイダンス/レポート出題/科学・技術と社会の関連について |
この授業の方針を理解できる。 科学・技術が社会と深く関連し合っていることが理解できる。
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| 2週 |
古代の科学 |
近代科学成立以前の学問について学ぶことを通じて、現代の科学・技術の特徴を理解できる。
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| 3週 |
近代科学の誕生 |
近代科学成立の過程を学ぶことを通じて、現代の科学・技術の特徴を理解できる。また、今学んでいる諸科学の源流がどこにあるのかを理解できる。
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| 4週 |
近代的科学技術教育の誕生 |
科学や技術が、国家の管理する教育システムにどのように取り込まれていくのかを学ぶことを通じて、科学・技術と社会・国家との関係を理解できる。
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| 5週 |
産業革命と社会の変化 |
産業革命による産業構造の変化を学ぶことを通じて、技術変革が社会に与える影響について理解できる。
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| 6週 |
科学依存型技術 |
元々は大きな関わり合いのなかった科学と技術が相互に依存し合うようになる過程を学ぶことを通じて、現代の科学・技術のあり方について理解できる。
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| 7週 |
世界大戦と科学技術 |
第一次・第二次世界大戦で使われた科学・技術について学ぶことで、科学・技術と戦争との関係を理解できる。
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| 8週 |
到達度試験/レポート相談会 |
試験を通じて、本授業の内容をどれくらい理解できているかを確認する。また、期末レポートに関する質問を受け付ける。
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| 2ndQ |
| 9週 |
環境問題——『沈黙の春』 |
レイチェル・カーソンの『沈黙の春』を題材に、化学物質が生態系や地球環境、そして社会に及ぼす影響について理解できる。
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| 10週 |
公害問題——水俣病 |
水俣病の事例の検討を通じて、公害問題がどのような科学・技術的/社会的構造によって生まれてしまったのか、そして今後どのように対応していくべきかを理解できる。
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| 11週 |
科学技術の軍事転用——デュアルユース |
科学・技術と軍事技術の関係について学ぶことを通じて、科学者・技術者が軍事研究とどのように向き合っていくべきかを考えることができる。
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| 12週 |
原発問題——福島原発事故、放射性廃棄物 |
福島原発事故や六ヶ所再処理工場の事例を通じて、放射性物質を人間社会がどのように扱うべきかを考えることができる。
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| 13週 |
生命倫理——感染症、体外受精 |
感染症をめぐる社会的問題や、体外受精の問題の事例を通じて、社会人として持つべき生命倫理について考察できる。
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| 14週 |
情報化社会——AIとの向き合い方 |
昨今様々な場所で使われているAIの事例を通じて、今後さらに進んで行くであろう社会の情報化とどのように向き合うべきかについて考察できる。
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| 15週 |
レポートのピア・レビュー(1) |
互いを尊重し合いながらピア・レビューを行なうことができる。ピア・レビューを通じてレポートの質を高め、扱った内容を深く理解できるようになる。
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| 16週 |
レポートのピア・レビュー(2)/ふりかえり |
前回のピア・レビューを通じてレポートが改善されているかどうかを、ピア・レビュー形式で互いに評価し合う。その後、これまでの授業の内容を振り返る。
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| 分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
| 基礎的能力 | 自然科学 | ライフサイエンス/アースサイエンス | ライフサイエンス/アースサイエンス | 地球温暖化の問題点、原因と対策について説明できる。 | 3 | |
| 人文・社会科学 | 社会 | 地理歴史的分野 | 近代化を遂げた欧米諸国が、19世紀に至るまでに、日本を含む世界を一体化していく過程について、その概要を説明できる。 | 3 | |
| 帝国主義諸国の抗争を経て二つの世界大戦に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、平和の意義について考察できる。 | 3 | |
| 第二次世界大戦後の冷戦の展開からその終結に至る日本を含む世界の動向の概要を説明し、そこで生じた諸問題を歴史的に考察できる。 | 3 | |
| 公民的分野 | 人間の生涯における青年期の意義と自己形成の課題を理解し、これまでの哲学者や先人の考え方を手掛かりにして、自己の生き方および他者と共に生きていくことの重要性について考察できる。 | 3 | |
| 自己が主体的に参画していく社会について、基本的人権や民主主義などの基本原理を理解し、基礎的な政治・法・経済のしくみを説明できる。 | 3 | |
| 現代社会の考察 | 現代社会の特質や課題に関する適切な主題を設定させ、資料を活用して探究し、その成果を論述したり討論したりするなどの活動を通して、世界の人々が協調し共存できる持続可能な社会の実現について人文・社会科学の観点から展望できる。 | 3 | |
| 工学基礎 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史 | 技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。 | 3 | |
| 説明責任、製造物責任、リスクマネジメントなど、技術者の行動に関する基本的な責任事項を説明できる。 | 3 | |
| 社会における技術者の役割と責任を説明できる。 | 3 | |
| 現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。 | 3 | |
| 情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。 | 3 | |
| 高度情報通信ネットワーク社会の中核にある情報通信技術と倫理との関わりを説明できる。 | 3 | |
| 環境問題の現状についての基本的な事項について把握し、科学技術が地球環境や社会に及ぼす影響を説明できる。 | 3 | |
| 環境問題を考慮して、技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | |
| 国際社会における技術者としてふさわしい行動とは何かを説明できる。 | 3 | |
| 過疎化、少子化など地方が抱える問題について認識し、地域社会に貢献するために科学技術が果たせる役割について説明できる。 | 3 | |
| 技術者の社会的責任、社会規範や法令を守ること、企業内の法令順守(コンプライアンス)の重要性について説明できる。 | 3 | |
| 技術者を目指す者として、諸外国の文化・慣習などを尊重し、それぞれの国や地域に適用される関係法令を守ることの重要性を把握している。 | 3 | |
| 科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。 | 3 | |
| 科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。 | 3 | |
| 全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。 | 3 | |
| 技術者を目指す者として、平和の構築、異文化理解の推進、自然資源の維持、災害の防止などの課題に力を合わせて取り組んでいくことの重要性を認識している。 | 3 | |
| 分野横断的能力 | 態度・志向性(人間力) | 態度・志向性 | 態度・志向性 | 自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。 | 3 | |
| 社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。 | 3 | |
| 法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 3 | |
| 他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。 | 3 | |
| 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。 | 3 | |