空間デザイン(0980)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 空間デザイン(0980)
科目番号 4E11 科目区分 専門 / 選択
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位A: 1
開設学科 産業システム工学科電気情報工学コース 対象学年 4
開設期 春学期(1st-Q) 週時間数 1st-Q:2
教科書/教材 資料を適宜配布する。
担当教員 藤原 広和,エンケ ホルワ,金 善旭

到達目標

本科目の履修を通じて以下の目標に到達することが重要である。
1. 流域治水の現状と課題について理解すること。【藤原教員】
2. 日本の木造建築に用いる木材と構法とその変遷を理解すること。【金教員】
3.基礎的な空間デザインにおいての建築歴史に関する知識を習得すること。【エンケホルワ教員】

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1基礎的な空間デザインにおいての建築歴史に関する知識の習得し、基本的な理解を獲得すること。さらに、自己表現の能力の育成や、批判的思考力を育成すること。 基礎的な空間デザインにおいての建築歴史に関する知識の習得し、基本的な理解の獲得すること。 歴史的建造物の中に、空間デザインについて理解ができていないこと。
評価項目2日本の木造建築に用いる木材や構法とその変遷について説明できる。日本の木造建築に用いる木材や構法とその変遷について理解できる。日本の木造建築に用いる木材や構法について理解できない。
評価項目3流域治水とは何か、また、自分自身がが興味を持った一つの流域治水事例について、その概要を説明できるとともに、自分が居住する地域の将来の治水対策についてのアイディアを説明できる。流域治水とは何か、また、自分自身がが興味を持った一つの流域治水事例について、その概要を説明できる。流域治水とは何か、また、自分自身がが興味を持った一つの流域治水事例について、その概要を説明できない。

学科の到達目標項目との関係

 ディプロマポリシー DP3◎ 説明 閉じる
ディプロマポリシー DP4 〇 説明 閉じる
地域志向 〇 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【開講学期】春学期週2時間
古来より人間には生活を営むための空間が必要とされてきた。空間には常に安全や安心、快適さなどが求められてきており、その中で人間は環境との関わり方を固定するのではなく、環境による束縛から解放される形で空間を作り出してきた。例えば、「洞窟」から始まった住まいは「竪穴住居」・「書院造り」・「町屋・農家」を経て「省エネ住宅」・「IoT住宅」まで至っており、三内丸山遺跡や吉野ケ里遺跡にある環濠集落の土塁から江戸時代に造られた木造橋の錦帯橋を経て世界最大級の長さを誇る青函トンネルまで、人を単位とする建築空間と社会を単位とする土木空間は進化し続けている。
本講義は、人間が環境に向き合う中でどのように建築空間・土木空間をつくってきて、またどのように継続していくかを、技術という観点から紐解いていく。
授業の進め方・方法:
本講義は、インフラストラクチャーと構造・様式の確立において大きな影響を持つ建設技術や工学技術を見ながら、その技術の確立に大きな影響を与える固有条件(気候・材料・災害など)などと、様式と技術の関係を紐解いていく。
試験2/3、レポート・課題など1/3の比率で評価を行い、総合評価は100点満点とし、60点以上を合格とする。補充試験は実施しない。
注意点:
・各テーマごとに理解を確認する為のレポート・課題の出題、試験等を実施し、これをもとに成績評価を行う。
・授業を通じて得られた理解は将来各テーマに関連する場所を訪れたときに是非役立てて欲しい。
・他分野の技術発展史をたどることで自ら専門とする分野におけるものづくりに役立てて欲しい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 ガイダンス、流域と治水(これまでの治水対策) 講義の流れを理解し、流域、治水について理解できること。
2週 これからの治水対策(変わる水害対策)
過去の治水対策とこれからの治水対策について理解ができること。
3週 流域治水プロジェクト これからの流域治水対策を理解を深め、興味をもつ地域の治水対策について調べ、説明できること。
4週 日本の木造建築 日本の木造建築について説明できる。
5週 災害と木造建築 災害によって木造建築がどのように変わってきたなのか説明できる。
6週 世界建築歴史について(技術と構造の発展) 技術と構造の革新が世界の建築様式と形態にどのように影響を与えたかを理解し、異なる時代と文化を通じて見られる建築技術の進化について説明できる。
7週 建築の要素から保存と活用まで 建築における基本要素と素材の使用法、形態と光の扱い方、効果的な構成手法、環境に対する配慮、そして建築物の保存と活用の重要性を理解し、説明できる。
8週 まとめ 全体のまとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週

評価割合

試験レポート・課題相互評価態度ポートフォリオその他合計
総合評価割合66340000100
基礎的能力2212000034
専門的能力2211000033
分野横断的能力2211000033