電磁気学Ⅲ(2067)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 平成31年度 (2019年度)
授業科目 電磁気学Ⅲ(2067)
科目番号 4E30 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科電気情報工学コース 対象学年 4
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 電磁気学(多田、柴田共著、コロナ社)、電磁気学例題演習Ⅰ、Ⅱ(山口昌一郎著、電気学会)
担当教員 中村 嘉孝

到達目標

磁性体内の磁界を計算、誘導起電力を計算出来る
自己相互インダクタンスを計算、磁界のエネルギーと働く力を計算出来る
変位電流による磁界を計算、電磁界のエネルギーの流れを計算出来、波動方程式を導出出来る

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
磁性体中の磁界さまざまな条件における磁性体内の磁界をほぼ完全に計算出来、誘導起電力を計算出来る基本的な磁性体内の磁界を計算出来、誘導起電力を計算出来る基本的な磁性体内の磁界を計算、誘導起電力を計算出来ない
インダクタンスさまざまな条件における自己相互インダクタンス、磁界のエネルギーと働く力をほぼ完全に計算出来る基本的な自己相互インダクタンス、磁界のエネルギーと働く力を計算出来る基本的な自己相互インダクタンス、磁界のエネルギーと働く力を計算出来ない
マクスウェルの方程式さまざまな条件における変位電流による磁界の計算、電磁界のエネルギーの流れの計算、波動方程式を導出、をほぼ完全に出来る変位電流による磁界の計算、電磁界のエネルギーの流れの計算、波動方程式の導出出来る変位電流による磁界の計算、電磁界のエネルギーの流れの計算、波動方程式の導出が出来ない

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP3 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【開講学期】冬学期週4時間
本学科の教育目標は電気磁気現象を物理的側面から理解し、さらに数学的に解釈できることを目標にしています。電磁気学の総仕上げとなる科目。電場や磁場の発散や回転(渦)と言う概念を理解し統一的に見通す事が出来る様になりましょう。また、電場が変化すると渦状の磁場が生じ、磁場が変化すると渦状の電場が生じると言うことを数式で表したものがマクスウェル方程式であることを理解しましょう。また、今まで学んできた、例えばビオ・サバールの法則であれば、ある場所の電流が、他の場所にどの様な磁場を作るか、つまり、“離れた位置(非局所的)”での2つの量の関係を表しています。本科目では、空間各点での電場や磁場の変化率と、その位置での電荷や電流の量との関係を求めます。つまり、非局所的なビオ・サバールの法則に変わる、新しい“局所的”な電場、磁場の基本法則を理解しましょう。【開講学期】冬学期週4時間
授業の進め方・方法:
前半は、なぜ物質は磁石になるのか?磁性体中の磁界は?電磁誘導とは?インダクタンスとは?など.後半は、変位電流とは?マクスウェルの方程式って何を意味する?電磁波って何?など。なぜ?から学んでいく様に進めます。定期試験80%、課題・小テスト等20%として評価を行う。答案は採点後返却し、達成度を伝達する。総合評価は100点満点として、60点以上を合格とする。補充試験の場合は、試験の点数のみで合格となる。
注意点:
本学科の教育目標は電気磁気現象を物理的側面から理解し、さらに数学的に解釈できることを目標にしています。電磁気学の総仕上げとなる科目。電場や磁場の発散や回転(渦)と言う概念を理解し統一的に見通す事が出来る様になりましょう。また、電場が変化すると渦状の磁場が生じ、磁場が変化すると渦状の電場が生じると言うことを数式で表したものがマクスウェル方程式であることを理解しましょう。また、今まで学んできた、例えばビオ・サバールの法則であれば、ある場所の電流が、他の場所にどの様な磁場を作るか、つまり、“離れた位置(非局所的)”での2つの量の関係を表しています。本科目では、空間各点での電場や磁場の変化率と、その位置での電荷や電流の量との関係を求めます。つまり、非局所的なビオ・サバールの法則に変わる、新しい“局所的”な電場、磁場の基本法則を理解しましょう。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、磁性体を含む静磁界(物質の磁化、磁性体中の磁界)
磁性体を含む静磁界(物質の磁化、磁性体中の磁界)について説明でき、計算に用いることができる。
2週 電磁誘導(ファラデーの法則)、インダクタンス(自己及び相互インダクタンス)
電磁誘導(ファラデーの法則)、インダクタンス(自己及び相互インダクタンス)について説明でき、計算に用いることができる。
3週 磁界のエネルギーと力、電荷の保存則
磁界のエネルギーと力、電荷の保存則について説明でき、計算に用いることができる。
4週 マクスウェルの方程式Ⅰ(変位電流、アンペア・マクスウェルの法則)
マクスウェルの方程式Ⅰ(変位電流、アンペア・マクスウェルの法則)について説明でき、計算に用いることができる。
5週 マクスウェルの方程式Ⅱ(微分系のマクスウェル方程式)
マクスウェルの方程式Ⅱ(微分系のマクスウェル方程式)について説明でき、計算に用いることができる。
6週 電磁波(波動方程式)電磁界のエネルギー、ポインティングベクトル 電磁波(波動方程式)をマクスウェルの方て式から導き出し、計算に用いることができる。
7週 電磁界のエネルギー、ポインティングベクトル
電磁界のエネルギー、ポインティングベクトルについて説明でき、計算に用いることができる。
8週 到達度試験
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理波動波の振幅、波長、周期、振動数、速さについて説明できる。3
横波と縦波の違いについて説明できる。3
波の反射の法則、屈折の法則、および回折について説明できる。3
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電磁気磁性体と磁化及び磁束密度を説明できる。4
電流が作る磁界をビオ・サバールの法則を用いて計算できる。4
電流が作る磁界をアンペールの法則を用いて計算できる。4
磁界中の電流に作用する力を説明できる。4
ローレンツ力を説明できる。4
磁気エネルギーを説明できる。4
電磁誘導を説明でき、誘導起電力を計算できる。4
自己誘導と相互誘導を説明できる。4
自己インダクタンス及び相互インダクタンスを求めることができる。4

評価割合

試験レポート合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100