創成実験(2200)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和03年度 (2021年度)
授業科目 創成実験(2200)
科目番号 4E39 科目区分 専門 / 必修
授業形態 実験 単位の種別と単位数 履修単位: 2
開設学科 産業システム工学科電気情報工学コース 対象学年 4
開設期 通年 週時間数 2
教科書/教材 各指導教員に一任する。
担当教員 野中 崇,鎌田 貴晴,釜谷 博行,工藤 憲昌,松橋 信明,中村 嘉孝,佐藤 健,細川 靖,角館 俊行,大里 辰希

到達目標

ものづくりを通して
・多分野・多階層の作業を整理、構築し、目標を設定する
・目標に到達する過程を計画・設計する
・計画・設計したスケジュールを管理し、実行できる
能力を体得することを目標とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
作業の整理・構築と目標設定自ら創作したシステム・装置・研究結果等が機能するとともに、その内容を適切に説明できる。自ら創作したシステム・装置・研究結果等が機能するとともに、その内容を部分的に説明できる。従来技術の模倣に留まるとともに、自らの取り組みの意図を説明できない。
計画・設計期間内に目標に到達する過程を具体的で詳細な計画・設計することができる期間内に目標に到達する過程をおおまかに計画・設計することができる期間内に目標に到達する過程を計画・設計することができない
スケジュール管理計画・設計したスケジュールを管理し、実行できる。または、スケジュールを随時変更し、実行できる計画・設計したスケジュールを管理し、概ね予定通り実行できる。計画・設計したスケジュールを管理することができず、実行できない

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP2 〇 説明 閉じる
ディプロマポリシー DP3 〇 説明 閉じる
 ディプロマポリシー DP4◎ 説明 閉じる
ディプロマポリシー DP5 〇 説明 閉じる
地域志向 〇 説明 閉じる

教育方法等

概要:
【開講学期】春学期週2時間・夏学期週2時間・秋学期週2時間・冬学期週2時間
本コースの目標にエネルギー、エレクトロニクス、情報通信の専門知識を問題解決に利用できるという項目がある。これを受けて、本科目では、ものづくりの過程、すなわち、目標を形として作り上げるための、「企画・現状調査、企画発表、準備、作製、評価、最終報告」の一連の過程を実際に体験することにより、企画・反省の能力、報告・発表における表現能力、ものづくりに関する技術力を体得することを目標とする。
授業の進め方・方法:
目的を期間内に具体化する能力の体得を主目的とする。このため、スケジュール管理能力や自分に不足している実験・測定技術、情報処理技術に習熟することを目指す。卒業研究と同様に主たる指導教員を決め、すべての過程はその教員と相談して進めるのを基本とする。成績は平常点30%、発表点30%、最終報告書40%にて評価を行い、総合評価100点満点のうち60点以上を合格とする。
注意点:
報告書の様式、発表会の次第については別途指示する。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 テーマ選定
2週 企画、現状調査①
3週 企画、現状調査②
4週 企画、現状調査③
5週 企画、現状調査④
6週 企画、現状調査⑤
7週 企画、現状調査⑥
8週 企画発表
2ndQ
9週 設計、製作①
10週 設計、製作②
11週 設計、製作③
12週 設計、製作④
13週 設計、製作⑤
14週 設計、製作⑥
15週 設計、製作⑦
16週 中間発表
後期
3rdQ
1週 創成物評価①
2週 創成物評価②
3週 創成物評価③
4週 創成物評価④
5週 創成物評価⑤
6週 創成物評価⑥
7週 創成物評価⑦
8週 創成物評価⑧
4thQ
9週 創成物評価⑨
10週 創成物評価⑩
11週 最終発表準備①
12週 最終発表準備②
13週 最終発表
14週 報告書作成
15週 報告書提出
16週 E5卒業研究発表会の聴講

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語論理的な文章(論説や評論)の構成や展開を的確にとらえ、要約できる。3
論理的な文章(論説や評論)に表された考えに対して、その論拠の妥当性の判断を踏まえて自分の意見を述べることができる。3
常用漢字の音訓を正しく使える。主な常用漢字が書ける。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
収集した情報を分析し、目的に応じて整理できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
相手の立場や考えを尊重しつつ、議論を通して集団としての思いや考えをまとめることができる。3
新たな発想や他者の視点の理解に努め、自分の思いや考えを整理するための手法を実践できる。3
工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3
技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
グループワーク、ワークショップ等の特定の合意形成の方法を実践できる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
法令やルールを遵守した行動をとれる。3
他者のおかれている状況に配慮した行動がとれる。3
技術が社会や自然に及ぼす影響や効果を認識し、技術者が社会に負っている責任を挙げることができる。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

平常(計画性、自主性、積極性、提出状況など)発表(発表資料、発表技術、理解度など)最終報告書合計
総合評価割合303040100
基礎的能力10101030
専門的能力0102030
分野横断的能力20101040