電気電子材料(2073)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和02年度 (2020年度)
授業科目 電気電子材料(2073)
科目番号 5E20 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 1
開設学科 産業システム工学科電気情報工学コース 対象学年 5
開設期 後期 週時間数 1
教科書/教材 電気・電子材料/日野太郎他/森北出版
担当教員 松橋 信明

到達目標

1.基礎知識と基礎工学力を身につけるべく、用語を理解し、基礎的事項を習得できること。
2.理論と現象を対応づけて理解できること。
3.専門工学力を身につけるべく、理論を用いた物性や現象の説明ができること。
4.理論を利用・応用した例題や演習等の具体的な計算問題の解答ができること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1:用語の理解、基礎的事項の習得用語を理解し、基礎的事項を習得できる。用語を理解し、基礎的事項をある程度習得できる。用語を理解し、基礎的事項を習得できない。
評価項目2:理論と現象の理解理論と現象を対応づけて理解できる。理論と現象を対応づけてある程度理解できる。理論と現象を対応づけて理解できない。
評価項目3:物性や現象の説明理論を用いた物性や現象の説明ができる。理論を用いた物性や現象の説明がある程度できる。理論を用いた物性や現象の説明ができない。
評価項目4:例題や演習等の計算問題の解答理論を利用・応用した例題や演習等の具体的な計算問題の解答ができる。理論を利用・応用した例題や演習等の具体的な計算問題の解答がある程度できる。理論を利用・応用した例題や演習等の具体的な計算問題の解答ができない。

学科の到達目標項目との関係

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教育方法等

概要:
【開講学期】秋学期週2時間
本学科の教育目標の一つは専門工学につながる基礎工学の知識を修得することであり、電気電子材料は、電気電子機器や電子部品を設計・製造する場合に必要な基礎となる知識を提供する科目である。この科目の内容は、電気電子材料の基礎物性、導電・抵抗材料、誘電体材料、磁性材料から構成され、それらに関する基礎用語とそれぞれの材料の基本特性について理解ならびに説明できることを目標とする。
授業の進め方・方法:
◎最初に電気電子材料の基礎を学び、続いて各種電気電子材料(導電・抵抗、誘電体、磁性体)について、理論と現象を対応付けながら授業を進めていく方針である。また、電気電子材料は技術革新において重要な役割を果たしていることから、最先端科学技術との関連も考慮しながら授業を進めていく方針である。
◎到達度試験70%、授業への取り組み(小テスト・レポート)30%の割合で評価する。総合評価は、100点満点として、60点以上を合格とする。答案及びレポートは採点後返却し、達成度を確認させる。
◎補充試験を実施した場合は、補充試験の点数のみで評価する。60点以上を合格とし、その場合の評価を60点とする。
注意点:
1.講義内容をより深く理解するための予習・復習をやること。
2.授業中に演習を行うため電卓を必ず持参すること。演習を多く取り入れ学習意欲を増進させる授業を展開する。
3.最先端科学技術と関連した内容にも触れ、学生の興味をかきたてる授業を展開する。
4.自学自習の成果は、課題及び到達度試験によって評価する。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 ガイダンス、原子の構造、イオン結合と共有結合
2週 金属中の電気伝導、抵抗材料
3週 誘電材料の巨視的性質
4週 誘電分散と複素誘電率、電子分極
5週 磁性材料の巨視的性質と各種磁性
6週 原子の磁気双極子モーメントとフントの法則
7週 磁区構造と磁化特性
8週 到達度試験、
答案返却とまとめ
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電磁気電荷及びクーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。4
電界、電位、電気力線、電束を説明でき、これらを用いた計算ができる。4
ガウスの法則を説明でき、電界の計算に用いることができる。4
導体の性質を説明でき、導体表面の電荷密度や電界などを計算できる。4
誘電体と分極及び電束密度を説明できる。4
静電容量を説明でき、平行平板コンデンサ等の静電容量を計算できる。4
静電エネルギーを説明できる。4
磁性体と磁化及び磁束密度を説明できる。4

評価割合

試験課題合計
総合評価割合7030100
基礎的能力000
専門的能力7030100
分野横断的能力000