到達目標
1.基礎知識と基礎工学力を身につけるべく、用語を理解し、基礎的事項を習得できること。
2.理論と現象を対応づけて理解できること。
3.専門工学力を身につけるべく、理論を用いた物性や現象の説明ができること。
4.理論を利用・応用した例題や演習等の具体的な計算問題の解答ができること。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1:用語の理解、基礎的事項の習得 | 用語を理解し、基礎的事項を習得できる。 | 用語を理解し、基礎的事項をある程度習得できる。 | 用語を理解し、基礎的事項を習得できない。 |
評価項目2:理論と現象の理解 | 理論と現象を対応づけて理解できる。 | 理論と現象を対応づけてある程度理解できる。 | 理論と現象を対応づけて理解できない。 |
評価項目3:物性や現象の説明 | 理論を用いた物性や現象の説明ができる。 | 理論を用いた物性や現象の説明がある程度できる。 | 理論を用いた物性や現象の説明ができない。 |
評価項目4:例題や演習等の計算問題の解答 | 理論を利用・応用した例題や演習等の具体的な計算問題の解答ができる。 | 理論を利用・応用した例題や演習等の具体的な計算問題の解答がある程度できる。 | 理論を利用・応用した例題や演習等の具体的な計算問題の解答ができない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
本学科の教育目標の一つは専門工学につながる基礎工学の知識を修得することであり、電気電子材料は、電気電子機器や電子部品を設計・製造する場合に必要な基礎となる知識を提供する科目である。この科目の内容は、電気電子材料の基礎物性、導電・抵抗材料、誘電体材料、磁性材料から構成され、それらに関する基礎用語とそれぞれの材料の基本特性について理解ならびに説明できることを目標とする。
授業の進め方・方法:
◎最初に電気電子材料の基礎を学び、続いて各種電気電子材料(導電・抵抗、誘電体、磁性体)について、理論と現象を対応付けながら授業を進めていく方針である。また、電気電子材料は技術革新において重要な役割を果たしていることから、最先端科学技術との関連も考慮しながら授業を進めていく方針である。
◎到達度試験70%、課題30%の割合で評価する。総合評価は、100点満点として、60点以上を合格とする。答案及びレポートは採点後返却し、達成度を確認させる。
◎補充試験を実施した場合は、補充試験の点数のみで評価する。60点以上を合格とし、その場合の評価を60点とする。
注意点:
1.講義内容をより深く理解するための予習・復習をやること。
2.授業中に演習を行うため電卓を必ず持参すること。演習を多く取り入れ学習意欲を増進させる授業を展開する。
3.最先端科学技術と関連した内容にも触れ、学生の興味をかきたてる授業を展開する。
4.自学自習の成果は、課題及び到達度試験によって評価する。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
ガイダンス、原子の構造、イオン結合と共有結合 |
原子の構造について理論を理解し、説明できる。また関連した計算問題を解くことができる。イオン結合と共有結合について理解し、説明できる。
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2週 |
金属中の電気伝導、抵抗材料 |
金属中の電気伝導について、現象と理論を理解し、説明できる。また関連した計算問題を解くことができる。抵抗材料について温度特性を理解し、理論的な説明ができる。
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3週 |
誘電材料に直流電界を印加した場合の特性 |
誘電材料に直流電界を印加した場合の理論を理解し、説明できる。また関連した計算問題を解くことができる。
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4週 |
誘電材料に交流電界を印加した場合の特性、電子分極 |
誘電材料に交流電界を印加した場合の誘電分散特性(周波数特性)や複素誘電率の理論を理解し、説明できる。電子分極の理論を理解し、説明できる。また関連した計算問題を解くことができる。
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5週 |
磁性材料の巨視的性質と磁性の分類 |
磁性材料の巨視的性質に関する理論を理解し、説明できる。また関連した計算問題を解くことができる。磁性の分類に関して、反磁性、常磁性、強磁性、反強磁性、フェリ磁性について理解し、説明できる。
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6週 |
原子の磁気双極子モーメントとフントの法則 |
原子の磁気双極子モーメントに関する理論を理解し、説明できる。そしてフントの法則を適用し、有効磁気モーメントや全角運動量を計算できる。
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7週 |
磁区構造、磁化特性、磁化のメカニズム |
磁区構造(磁区、磁壁)を理解し、説明できる。また磁化特性や磁化のメカニズムを理解し、説明できる。
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8週 |
到達度試験 答案返却とまとめ
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
専門的能力 | 分野別の専門工学 | 電気・電子系分野 | 電磁気 | 電荷及びクーロンの法則を説明でき、点電荷に働く力等を計算できる。 | 4 | |
電界、電位、電気力線、電束を説明でき、これらを用いた計算ができる。 | 4 | |
ガウスの法則を説明でき、電界の計算に用いることができる。 | 4 | |
導体の性質を説明でき、導体表面の電荷密度や電界などを計算できる。 | 4 | |
誘電体と分極及び電束密度を説明できる。 | 4 | |
静電容量を説明でき、平行平板コンデンサ等の静電容量を計算できる。 | 4 | |
静電エネルギーを説明できる。 | 4 | |
磁性体と磁化及び磁束密度を説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 試験 | 課題 | 合計 |
総合評価割合 | 70 | 30 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 70 | 30 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |