到達目標
(1)基本的なアナログ変調及びディジタル変調方式の原理を理解し、特徴を把握すること、(2)信号の多重化の意義を理解し、アナログ信号及びディジタル信号の多重方式の特徴を把握すること、適宜演習課題をだすので、解いて理解を深めるようにされたい。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1 | 各種変調方式の周波数スペクトルを正しく計算できる。 | 各種変調方式の周波数スペクトルを一部計算できる。 | 各種変調方式の周波数スペクトルを全く計算できない。 |
評価項目2 | パルス変調の原理について正しく説明できる。 | パルス変調の原理について一部説明できる。 | パルス変調の原理について全く説明できない。 |
評価項目3 | 信号の多重化方式について正しく説明できる。 | 信号の多重化方式について一部説明できる。 | 信号の多重化方式について全く説明できない。 |
学科の到達目標項目との関係
教育方法等
概要:
【開講学期】秋学期週2時間、冬学期週2時間
【 授業の目標】
本コースの教育目標の一つは、電気情報工学分野の知識と技術を習得することである。本科目では、電話やコンピュータ間通信や放送を可能にする通信システムの構成とその基礎的事項についての講義を行う。目標は、(1)各種の基本的なアナログ変調及びディジタル変調方式、(2)信号の多重化の意義とその方式、に関する技術的知識の習得である。これにより信号の送受信システム及び通信システムについての理解を深める。
授業の進め方・方法:
【 授業概要・方針】
入力されたアナログ電気信号を効率よく遠隔地まで伝送するための一連の技術を一つ一つ関連づけて学ぶ。信号のアナログ変調・ディジタル変調・信号の多重化について学ぶ。
試験80%,レポート課題20%として評価を行う。総合評価は100点満点として,60点以上を合格とする。答案は採点後返却し,達成度を伝達する。なお、補充試験を実施する場合には、試験100点満点として、60点以上を合格とする。
注意点:
【 履修上の留意点 】
信号の変調方式や伝送技術に関する内容のため、用語は新しいものが多いが、一つ一つを考えると、応用数学(フーリエ変換)、電気回路、電子回路、ディジタル回路が基礎になっている。必要に応じてこれらについて復習されたい。特に、自ら進んで課題に取り組むことが重要である。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
通信システムの基本的構成 |
通信システムの歴史、基本構成を説明できる。
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2週 |
フーリエ級数展開と複素フーリエ変換 |
フーリエ級数展開と複素フーリエ変換の計算ができる。
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3週 |
フーリエ変換、逆フーリエ変換 |
フーリエ変換、逆フーリエ変換の計算ができる。
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4週 |
フーリエ変換の性質、フィルタ |
フーリエ変換の性質、フィルタを理解し説明できる。
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5週 |
振幅変調(AM) |
振幅変調(AM)を理解し説明できる。
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6週 |
AM変調のスペクトル、DSB方式 |
AM変調のスペクトルとDSB方式を理解し説明できる。
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7週 |
SSB方式、直交振幅変調(QAM)
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SSD方式、QAMを理解し説明できる。
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8週 |
中間試験 |
前半の内容について試験を実施する。
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4thQ |
9週 |
周波数変調(FM)と位相変調(PM) 狭帯域FM |
周波数変調(FM)と位相変調(PM)を理解し説明できる。狭帯域FMについて理解し説明できる。
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10週 |
広帯域FM |
広帯域FMを理解し説明できる。
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11週 |
パルス振幅変調と標本化定理 |
パルス振幅変調と標本化定理を理解し説明できる。
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12週 |
パルス符号変調 |
パルス符号変調を理解し説明できる。
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13週 |
信号の多重化方式(FDM,TDM,CDM) |
信号の多重化方式(FDM,TDM,CDM)を理解し説明できる。
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14週 |
デジタル変調方式 |
デジタル変調方式(ASK、FSK、PSK)を理解し説明できる。
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15週 |
総合演習 |
後半の内容について演習問題を解いて理解を深める。
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16週 |
到達度試験 (答案返却とまとめ) |
到達度試験とその解答を行い、理解を深める。
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
評価割合
| 到達度試験 | 演習・レポート | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 100 |
基礎的能力 | 0 | 0 | 0 |
専門的能力 | 80 | 20 | 100 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 |