卒業研究A(2445)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 卒業研究A(2445)
科目番号 5E38 科目区分 専門 / 必修
授業形態 その他 単位の種別と単位数 履修単位: 10
開設学科 産業システム工学科電気情報工学コース 対象学年 5
開設期 通年 週時間数 10
教科書/教材 各指導教員に一任する。
担当教員 野中 崇,鎌田 貴晴,釜谷 博行,中村 嘉孝,佐藤 健,細川 靖,角館 俊行,大里 辰希

到達目標

1.各研究テーマに関して、論理的に問題を把握し、解決する方法を考えることができること。
2.一連の研究内容や成果について卒業研究論文を作成することができること。
3.プレゼンテーションソフトを用いて発表することができること。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
論理的な問題の把握、解決方法研究テーマに関して、論理的に問題を把握し、解決する方法を説明でき、課題に応用できる研究テーマに関して、論理的に問題を把握し、解決する方法を説明できる研究テーマに関して、論理的に問題を把握し、解決する方法を説明できない
卒業研究論文の作成一連の研究内容や成果について、卒業研究論文を作成し、論理的な分析、考察ができる一連の研究内容や成果について卒業研究論文を作成することができる一連の研究内容や成果について卒業研究論文を作成することができない
プレゼンテーションプレゼンテーションソフトを用いて的確でわかりやすい発表することができるプレゼンテーションソフトを用いて発表することができるプレゼンテーションソフトを用いて発表することができない

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP1 〇 説明 閉じる
ディプロマポリシー DP2 〇 説明 閉じる
ディプロマポリシー DP3 〇 説明 閉じる
 ディプロマポリシー DP4◎ 説明 閉じる
 ディプロマポリシー DP5◎ 説明 閉じる
ディプロマポリシー DP6 〇 説明 閉じる
地域志向 〇 説明 閉じる

教育方法等

概要:
本コースの教育目標の一つは、様々な問題に関心を持ち、それらの課題に積極的に取り組む、進取の姿勢を身につけることである。卒業研究では、思考のできる実践力のある開発技術者の育成を目指し、発展的課題を解決する能力を育成することを目標とする。そして、論文作成能力やプレゼンテーション能力を育成する。学生の自主性によって研究を推進し、積極的に研究に取り組んで、問題発見・解決能力を養成する方針で、教員は学生の研究に対する援助的指導を行う。
授業の進め方・方法:
・各教員の研究室において、下記の研究テーマについて教員の指導を受けながら、学生主体で研究を推進する。そして、1年間の研究内容を卒業論文にしてまとめ、卒業研究発表会において研究成果を発表する。具体的な研究内容や方針は、各指導教員に一任する。
・平素の研究状況(計画性、自主性、積極性、工夫など)40%と卒業研究論文(構成、内容・分量、理解度など)30%とプレゼンテーション(予稿集、発表資料、発表技術、理解度など)30%の割合で評価する。平素の研究状況と卒業研究論文については担当教員が評価する。プレゼンテーションについては担当教員以外の教員が評価する。総合評価は、100点満点として、60点以上を合格とする。卒業研究論文や発表予稿原稿・プレゼンテーションにおいて適宜添削を行うことやミーティングで達成度を伝える。
注意点:
・単位取得できない場合は、卒業を認定できない。
・非常勤講師による授業等で時間割変更になることがあるので、随時予定を確認すること。
・授業時間数は300時間となっているが、科目の性質上、時間の上限に制約はない。
・卒業研究の発表をしない場合や卒業論文が受理されない場合は不合格とする。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 釜谷教員
 ・移動ロボットの知的制御に関する研究
 ・強化学習、遺伝的アルゴリズム、ニューラルネットワークなどのソフトコンピューティング技術の応用に関する研究 等
2週 野中教員
 ・ワイヤレス電力伝送に関する研究
 ・皮膚がん診断装置の開発に関する研究 等開発 等
3週 中村教員
 ・水素エネルギー生成の為の光触媒電極の開発
 ・バイオセンサーの為のグラフェンとダイヤモンドの開発 等
4週 細川教員
 ・潜水の仮想体験学習システムに関する研究
 ・一次産業における高度IT化システムに関する研究
5週 鎌田教員
 ・プラズマを用いた材料生成(ダイヤモンドライクカーボン膜)および表面改質に関する研究
 ・携帯端末を用いた情報共有システムに関する研究 等
6週 角館教員
 ・走査プローブ顕微鏡に関する研究
 ・有機薄膜・有機薄膜デバイスに関する研究 等
7週 大里教員
 ・無線電力伝送に関する研究
 ・高周波電源回路に関する研究 等
8週
2ndQ
9週
 
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週
後期
3rdQ
1週
2週
3週
4週
5週
6週
7週
8週
4thQ
9週
10週
11週
12週
13週
14週
15週
16週

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文・社会科学国語国語専門の分野に関する用語を思考や表現に活用できる。3
報告・論文の目的に応じて、印刷物、インターネットから適切な情報を収集できる。3
報告・論文を、整理した情報を基にして、主張が効果的に伝わるように論理の構成や展開を工夫し、作成することができる。3
作成した報告・論文の内容および自分の思いや考えを、的確に口頭発表することができる。3
課題に応じ、根拠に基づいて議論できる。3
工学基礎技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史技術者倫理(知的財産、法令順守、持続可能性を含む)および技術史情報技術の進展が社会に及ぼす影響、個人情報保護法、著作権などの法律について説明できる。3
知的財産の社会的意義や重要性の観点から、知的財産に関する基本的な事項を説明できる。3
知的財産の獲得などで必要な新規アイデアを生み出す技法などについて説明できる。3
全ての人々が将来にわたって安心して暮らせる持続可能な開発を実現するために、自らの専門分野から配慮すべきことが何かを説明できる。3
科学技術が社会に与えてきた影響をもとに、技術者の役割や責任を説明できる。3
科学者や技術者が、様々な困難を克服しながら技術の発展に寄与した姿を通し、技術者の使命・重要性について説明できる。3
分野横断的能力汎用的技能汎用的技能汎用的技能日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。3
他者とコミュニケーションをとるために日本語や特定の外国語で正しい文章を記述できる。3
他者が話す日本語や特定の外国語の内容を把握できる。3
日本語や特定の外国語で、会話の目標を理解して会話を成立させることができる。3
円滑なコミュニケーションのために図表を用意できる。3
円滑なコミュニケーションのための態度をとることができる(相づち、繰り返し、ボディーランゲージなど)。3
他者の意見を聞き合意形成することができる。3
合意形成のために会話を成立させることができる。3
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。3
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。3
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。3
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。3
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。3
目的や対象者に応じて適切なツールや手法を用いて正しく情報発信(プレゼンテーション)できる。3
あるべき姿と現状との差異(課題)を認識するための情報収集ができる3
複数の情報を整理・構造化できる。3
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。3
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。3
適切な範囲やレベルで解決策を提案できる。3
事実をもとに論理や考察を展開できる。3
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。3
態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性周囲の状況と自身の立場に照らし、必要な行動をとることができる。3
自らの考えで責任を持ってものごとに取り組むことができる。3
目標の実現に向けて計画ができる。3
目標の実現に向けて自らを律して行動できる。3
日常の生活における時間管理、健康管理、金銭管理などができる。3
社会の一員として、自らの行動、発言、役割を認識して行動できる。3
総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力総合的な学習経験と創造的思考力工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。3
公衆の健康、安全、文化、社会、環境への影響などの多様な観点から課題解決のために配慮すべきことを認識している。3
要求に適合したシステム、構成要素、工程等の設計に取り組むことができる。3
課題や要求に対する設計解を提示するための一連のプロセス(課題認識・構想・設計・製作・評価など)を実践できる。3
提案する設計解が要求を満たすものであるか評価しなければならないことを把握している。3
経済的、環境的、社会的、倫理的、健康と安全、製造可能性、持続可能性等に配慮して解決策を提案できる。3

評価割合

平素の研究状況(活動報告書・研究ノートなど)卒業研究論文プレゼンテーション・予稿合計
総合評価割合403030100
基礎的能力105520
専門的能力20202060
分野横断的能力105520