電気情報基礎Ⅴ(2048)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 2017
授業科目 電気情報基礎Ⅴ(2048)
科目番号 0167 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科電気情報工学コース 対象学年 2
開設期 後期 週時間数 2
教科書/教材 伊佐弘 他著、基礎電気回路 森北出版/ 吉野他著 電気回路の基礎と演習、コロナ社
担当教員 工藤 隆男

到達目標

用語の意味を説明できる。複素数の計算をできる。複素数を用いた正弦波交流回路の計算をできる。このためには、本校図書館にある交流回路の関連図書や「電験対策の月刊誌」などを利用し、より多くの問題を自力で解いてみることを強く勧める。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目1 正弦波交流回路に関する用語の意味を説明できる正弦波交流回路に関する用語の意味を説明できる正弦波交流回路に関する用語の意味を概ね説明できる正弦波交流回路に関する用語の意味を説明できない
評価項目2 複素数を用いた正弦波交流回路の計算をできる複素数を用いた正弦波交流回路の計算をできる複素数を用いた正弦波交流回路の計算を概ねできる複素数を用いた正弦波交流回路の計算をできない
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

学習・教育到達目標 B-1 説明 閉じる
学習・教育到達目標 B-2 説明 閉じる

教育方法等

概要:
電気情報工学科の教育目標の1つに,専門基礎に関する知識を身に付けることが挙げられている.交流回路はこれ自身が身近な電気製品に応用されていることはもちろんのこと,3学年以降で学ぶ電子回路や電気回路システムなどの重要な科目を理解するために必須となる専門知識である.そこで,交流回路に関する知識・理論と計算技術を体得し、実際に活用できる能力を身に付けることを目標とする.
授業の進め方・方法:
授業の方針は、交流回路に関する専門用語の意味を理解でき、複素数を用いた交流回路の計算をできるようにするために、交流の定義からはじまり、交流回路の基礎知識である複素数表示や極座標表示などについて学んだ後、これらを用いた基本交流回路や共振回路の計算について学ぶ。但し、交流電力や相互誘導回路については3学年で学習するので除く。要点ごとに理解度を小テストで確認する。
注意点:
電気情報工学を理解するためには交流回路の確実な理解が必要である。そのためには、より多くの演習問題を解いたり予習復習をしたりするなどの各自の積極的な努力が重要である。単元ごとの理解度の評価については小テストで行う。理解不足の問題に関する事柄については、徹底的に復習することが重要である。まお、小テストの結果は最終成績に反映させる。

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
後期
3rdQ
1週 正弦波交流回路(直流と交流、正弦波、周波数、周期、角周波数)
正弦波電圧、電流(初期位相、位相差、最大値、瞬時値、実効値)
2週 同上

3週 単一回路素子(抵抗素子、インダクタンス素子、静電容量素子、電源) 、電圧と電流の関係
正弦波交流に対する複数の回路素子での電圧と電流の関係 

4週 同上
5週 周期変量の平均値と実効値
正弦波関数のフェーザ形式による表現、複素数
6週 同上
7週 演習
8週 指数関数形式と単位長フェーザ、フェーザ指数関数形式と単位長フェーザ、フェーザ表示された正弦波関数の微分と積分
4thQ
9週 複素インピーダンス、複素アドミタンス
10週 交流回路の記号的解法
11週 同上
12週 演習
13週 フェーザ図
14週 共振回路
15週 演習
16週 まとめ

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
専門的能力分野別の専門工学電気・電子系分野電気回路正弦波交流の特徴を説明し、周波数や位相などを計算できる。1

評価割合

到達度試験小テスト合計
総合評価割合8020100
基礎的能力000
専門的能力8020100
分野横断的能力000