概要:
電気情報システム工学コースの教育目標の1つに、制御、電気電子機器、材料およびデバイス、情報・通信などの理論とその応用について深く理解し、問題解説に応用できることがあげられている。このためには、問題点を把握し、試行錯誤しながら実験を進めていくことが重要であり、その過程が想像力の源となり、実践的な技術者としての能力を習得することができる。そこで、本コース実験では、機械工学、物質工学、建設環境工学の分野の基礎となる実験テーマを、少人数で実験することにより、各個人の理解をより確かなものにし、更に、各グループ内でコミュニケーションを多くとり議論・協議し一致協力して目標を達成する能力を身に着けることを目標とする。
授業の進め方・方法:
【開講学期】 後期 週6時間
機械工学、電気情報工学、物質工学、建設環境工学の各分野の主要なテーマにおいて、設計、作成、評価、解析などを含んだ実験を行う。実験方法は本科の卒業学年毎に4~5人をグループに分けし、実験課題ごとに担当教員の指示に従って実験を行い、実験内容をより深く考え、グループの判断で自発的に実験を進める。なお、詳細なスケジュールは別途通知する。
各テーマ、レポート等による理解度100%、総合評価は100点満点とし、60点以上を合格とする。レポートは採点後返却し、到達度を確認させる。
注意点:
各実験テーマの視点を把握し、各人が積極的に考え実験を行うと同時に、グループ内でよく議論し、困難な問題に対してはお互いに助け合いながら協力して実験を進めるよう心がけること。また、自分の考えを自分の言葉でレポートに書き、実験結果とその意義が性格に伝わるレポート作成すること。
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 自然科学 | 化学 | 化学 | 物質が原子からできていることを説明できる。 | 3 | |
単体と化合物がどのようなものか具体例を挙げて説明できる。 | 3 | |
純物質と混合物の区別が説明できる。 | 4 | |
混合物の分離法について理解でき、分離操作を行う場合、適切な分離法を選択できる。 | 4 | |
アボガドロ定数を理解し、物質量(mol)を用い物質の量を表すことができる。 | 2 | |
分子量・式量がどのような意味をもつか説明できる。 | 2 | |
質量パーセント濃度の説明ができ、質量パーセント濃度の計算ができる。 | 4 | |
モル濃度の説明ができ、モル濃度の計算ができる。 | 4 | |
化学実験 | 化学実験 | 実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。 | 1 | |
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。 | 1 | |
測定と測定値の取り扱いができる。 | 4 | |
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。 | 4 | |
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。 | 4 | |
ガラス器具の取り扱いができる。 | 3 | |
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。 | 3 | |
試薬の調製ができる。 | 3 | |
工学基礎 | 工学実験技術 | 工学実験技術 | 物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。 | 4 | |
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。 | 4 | |
実験データの分析、誤差解析、有効桁数の評価、整理の仕方、考察の論理性に配慮して実践できる。 | 4 | |
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。 | 4 | |
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。 | 4 | |
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。 | 4 | |
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。 | 4 | |
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。 | 3 | |
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。 | 4 | |
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。 | 4 | |
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。 | 4 | |
分野横断的能力 | 汎用的技能 | コミュニケーションスキル | コミュニケーションスキル | 日本語と特定の外国語の文章を読み、その内容を把握できる。 | 2 | |
書籍、インターネット、アンケート等により必要な情報を適切に収集することができる。 | 4 | |
収集した情報の取捨選択・整理・分類などにより、活用すべき情報を選択できる。 | 4 | |
収集した情報源や引用元などの信頼性・正確性に配慮する必要があることを知っている。 | 4 | |
情報発信にあたっては、発信する内容及びその影響範囲について自己責任が発生することを知っている。 | 4 | |
情報発信にあたっては、個人情報および著作権への配慮が必要であることを知っている。 | 4 | |
複数の情報を整理・構造化できる。 | 3 | |
課題の解決は直感や常識にとらわれず、論理的な手順で考えなければならないことを知っている。 | 2 | |
どのような過程で結論を導いたか思考の過程を他者に説明できる。 | 3 | |
事実をもとに論理や考察を展開できる。 | 4 | |
結論への過程の論理性を言葉、文章、図表などを用いて表現できる。 | 4 | |
基盤的資質・能力 | 自己理解 | 自己理解 | 当事者意識をもってチームでの作業・研究を進めることができる。 | 3 | |
法令やルールを遵守した行動をとれる。 | 3 | |
創造性・デザイン能力 | 創造性 | 創造性 | 工学的な課題を論理的・合理的な方法で明確化できる。 | 4 | |