総合英語B(5002)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和06年度 (2024年度)
授業科目 総合英語B(5002)
科目番号 0030 科目区分 一般 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 学修単位: 2
開設学科 産業システム工学専攻電気情報システム工学コース 対象学年 専2
開設期 前期 週時間数 2
教科書/教材 『Power Presentation (New Edition)』 三修社
担当教員 中村 雅徳

到達目標

高専本科で身につけた基礎的な読解力と総合英語Aで学んだコミュニケーション能力をもとにして、アウトプットであるアカデミック・プレゼンテーションの作法取得を目的とする。

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
評価項目15-10分程度のアカデミックプレゼンテーションを聴衆とアイコンタクトを取りながら実践できる5-10分程度のアカデミックプレゼンテーションをスクリプトをほとんど見ないで実践できる5-10分程度のアカデミックプレゼンテーションをスクリプトなしで実践できない
評価項目2プレゼンテーションを拝聴後、質問やコメントが流暢にできるプレゼンテーションを拝聴後、質問ができるプレゼンテーションを拝聴後、質問ができない
評価項目3

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP5 ◎ 説明 閉じる
地域志向 〇 説明 閉じる

教育方法等

概要:
近い将来、進学先や就職先での英語アカデミック・プレゼンテーションを実施する機会に備え、スライド作成、発表練習、自己点検の仕方を学び、質疑応答や司会進行など学会や研究会での様々な役割を見据えたアカデミック・コミュニケーションのスキルアップを目指す。
授業の進め方・方法:
前半(1-8週)では、ショートプレゼン内容の計画(卒研や現在進行形の研究)から発表スライドの作成(コンテンツのアウトライン化、模式図の作成や数量データの図式化)に取り組む。結果を表現するにあたり、論理的かつ説得力のあるスライド作りを心がけ、実践的な表現方法を学ぶ。教科書教材もとに各自のスライドのブラッシュアップを行い、6-7週でショートプレゼンを実施する。学生間での相互評価とコメント作成し、後半の改善へと繋げる。
後半(9-16週)では、前半のショートプレゼンをもとにスライドの改訂やよりインパクトのあるプレゼンを目指すべく表現方法の改善に取り組み、フルプレゼンの準備をする。また、発表者としての立ち振舞を確認し、フルプレゼンのセッションではチェアもこなすことで一人三役(発表者、司会者、聴衆)をロールプレイング学習で本番さながらの体験することがゴールとなる。
注意点:
学生の積極的な参加を前提とする。課題や小テストにも真摯に取り組み、参加学生の研究内容の理解や発表に興味を示し、自身の参考にする貪欲さにも期待したい。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 Introduction
Power Presentation: Pre-Unit "What is a Presentation?"
授業計画説明、ライティング・スピーキングチェック
2週 Power Presentation: Unit 1 Presentation Structure ショートプレゼン内容の計画、タイトル(+要旨)の作成
3週 Power Presentation: Unit 2 Informative-style Presentation 模式図の作成や数量データの図式化(1)
4週 Power Presentation: Unit 3 Persuasive-style Presentation 模式図の作成や数量データの図式化(2)と結果のまとめ
5週 Power Presentation: Unit 4 Making Effective Slides ショートプレゼンスライド作成(1)
6週 Power Presentation: Unit 5 Visualizing Textual Information
Unit 6 Visualizing Quantitative Data
ショートプレゼンスライド作成(2
7週 Exam. ショートプレゼン(~5分)と質疑応答(1)
学生間での相互評価とコメント作成
8週 Exam. ショートプレゼン(~5分)と質疑応答(2)
学生間での相互評価とコメント作成
2ndQ
9週 Introduction, Review for 1stQ
Power Presentation: Unit 7 Pronunciation Focus
ショートプレゼン(1stQ)の相互評価から改善点の洗い出し
10週 Power Presentation: Unit 8 Telling Delivery 英文校閲、自己点検
11週 Power Presentation: Unit 9 Non-verbal Communication 英文校閲、自己点検
12週 Power Presentation: Unit 10 Q&A Session Strategies Oral & Physical Aspects, セッションチェアの役割について
13週 Power Presentation: Unit 11 Rehearsal and Practice ショートプレゼンからフルプレゼンへアップデート(1)
14週 Power Presentation: Unit 12 Final Presentation ショートプレゼンからフルプレゼンへアップデート(2)
15週 Exam. フルプレゼン(~10分)と質疑応答(1)
学生間での相互評価とコメント作成
16週 Exam. フルプレゼン(~10分)と質疑応答(2)
学生間での相互評価とコメント作成

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力人文社会科学英語英語聞き手に伝わるよう、句・文における基本的なリズムやイントネーション、音のつながりに配慮して、音読あるいは発話できる。4
明瞭で聞き手に伝わるような発話ができるよう、英語の発音・アクセントの規則を習得して適切に運用できる。4
中学で既習の語彙の定着を図り、高等学校学習指導要領に準じた新出語彙、及び専門教育に必要となる英語専門用語を習得して適切な運用ができる。4
中学で既習の文法や文構造に加え、高等学校学習指導要領に準じた文法や文構造を習得して適切に運用できる。4
英語運用能力の基礎固め日常生活や身近な話題に関して、毎分100語程度の速度ではっきりとした発音で話された内容から必要な情報を聞きとることができる。4
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を基本的な表現を用いて英語で話すことができる。4
説明や物語などの文章を毎分100語程度の速度で聞き手に伝わるように音読ができる。4
平易な英語で書かれた文章を読み、その概要を把握し必要な情報を読み取ることができる。4
日常生活や身近な話題に関して、自分の意見や感想を整理し、100語程度のまとまりのある文章を英語で書くことができる。4
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、実際の場面で積極的にコミュニケーションを図ることができる。4
実際の場面や目的に応じて、基本的なコミュニケーション方略(ジェスチャー、アイコンタクト)を適切に用いることができる。4
英語運用能力向上のための学習自分の専門分野などの予備知識のある内容や関心のある事柄に関する報告や対話などを毎分120語程度の速度で聞いて、概要を把握し、情報を聞き取ることができる。4
英語でのディスカッション(必要に応じてディベート)を想定して、教室内でのやり取りや教室外での日常的な質問や応答などができる。4
英語でディスカッション(必要に応じてディベート)を行うため、学生自ら準備活動や情報収集を行い、主体的な態度で行動できる。4
母国以外の言語や文化を理解しようとする姿勢をもち、教室内外で英語で円滑なコミュニケーションをとることができる。4
関心のあるトピックについて、200語程度の文章をパラグラフライティングなど論理的文章の構成に留意して書くことができる。4
関心のあるトピックや自分の専門分野のプレゼン等にもつながる平易な英語での口頭発表や、内容に関する簡単な質問や応答などのやりとりができる。4
関心のあるトピックや自分の専門分野に関する論文やマニュアルなどの概要を把握し、必要な情報を読み取ることができる。4
英文資料を、自分の専門分野に関する論文の英文アブストラクトや口頭発表用の資料等の作成にもつながるよう、英文テクニカルライティングにおける基礎的な語彙や表現を使って書くことができる。4
工学基礎グローバリゼーション・異文化多文化理解グローバリゼーション・異文化多文化理解それぞれの国の文化や歴史に敬意を払い、その違いを受け入れる寛容さが必要であることを認識している。4
異文化の事象を自分たちの文化と関連付けて解釈できる。4

評価割合

ExaminationPresentationHomework and short testMutual evaluationAttitudeOthers合計
総合評価割合04020201010100
基礎的能力04020201010100
専門的能力0000000
分野横断的能力0000000