到達目標
[関・矢口] 技術者倫理においては、多数の解決策があることを理解・認識し、自分および他人の解決策に対しての見解を持ち選択できるための知識の習得(50%)、および事例討議やレポート等で自分の意見を複数表現できること(50%)について達成度を評価する。
[佐々木・平川] それぞれのテーマについて自分の意見に基づいたレポートを作成し、それを基にプレゼンテーション、他の学生とお互いに批判・討論できること
[庭瀬] 技術士倫理綱領について,予防倫理と志向倫理の双方から正しい解釈ができる知識が得られ,自分なりの解釈を説明できることについて達成度を評価する。
ルーブリック
| 理想的な到達レベルの目安 | 標準的な到達レベルの目安 | 未到達レベルの目安 |
評価項目1
生命倫理についてのケーススタディ | 各ケーススタディについて自己の考えをまとめ、討論に参加できること | 各ケーススタディについて自己の考えをまとめることできること | 各ケーススタディについて自己の考えをまとめることができないこと |
評価項目2
公害や環境問題、技術者倫理のケーススタディーについて | 事例討議やレポート等で自分の意見を複数表現できる。 | 事例討議やレポート等で自分の意見を表現できる。 | 事例討議やレポート等で自分の意見を表現できない。 |
評価項目3
技術者倫理の基本的知識の理解、技能、態度の習得 | 技術者倫理の社会的背景や重要性、基本的事項(説明責任、内部告発、製造物責任、リスク管理や運用)や環境問題、知的財産等を理解し、地域社会や各国などの活動において、文化や慣習、法令を守りながら活動するための事例の分析を行える | 技術者倫理の社会的背景や重要性、基本的事項(説明責任、内部告発、製造物責任、リスク管理や運用)や環境問題、知的財産等を理解し、地域社会や各国などの活動において、文化や慣習、法令を守りながら活動するための事例の評価を行える | 技術者倫理の社会的背景や重要性、基本的事項(説明責任、内部告発、製造物責任、リスク管理や運用)や環境問題、知的財産等を理解し、地域社会や各国などの活動において、文化や慣習、法令を守りながら活動するための事例の説明を行えない |
学科の到達目標項目との関係
ディプロマポリシー DP1 〇
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ディプロマポリシー DP2 ◎
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地域志向 〇
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教育方法等
概要:
[関・平川] 技術者は、単に便利で品質のよいものを提供し、人々の生活の便益に貢献するだけでは、社会的な責任を果たしたことにはならない。倫理学の一部に位置する技術者倫理は、「技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解」の知識・能力を体得すること目指し、「地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養」についても触れる。この科目は、これまでの個々の講義でも触れている内容ではあるが、集中化してより効率的な学習教育を目指していく。さらに、異なる価値観を持ちながらも、議論により共通の課題の解決のための手法を身につける端緒としたい。
[佐々木] 生命科学の発展による遺伝子組み替え技術やクローン技術を応用した動植物による食物増産、生殖医療、難病治療など、人類は様々な分野で恩恵を受けている。この傾向は今後も拡大すると考えられるが、生命工学は生命の根本システムを操作するものであるため、新たな技術の展開と実用化には生命倫理、安全性など、国民的な幅広いコンセンサスが必要である。ここでは「生命とは何か?」を考え、いかに「生命の尊厳」を尊重しつつ研究者、技術者として生物を扱うことができるかについて考えたい。
[馬渡] 建築分野における事例をもとに、科学技術が社会や環境に重大な影響を与えることを十分に認識し、業務の履行を通して持続可能な社会の実現に貢献すること,技術者がその使命を全うするため、品位の向上に努め、技術の研鑚に励み、国際的な視野に立ってこの倫理綱領を遵守し、公正・誠実に行動することの重要性について理解を深める。
授業の進め方・方法:
[関・平川] 特定の価値観を教え込むことではなく、専門職として物事の選択や判断する個々の基準を形成してもらうように考えて講義する。また、国内外あるいは地域による考え方や文化の違いを紹介する。この科目は、初めて遭遇した事象について、複数の選択肢を考える能力やその中から判断理由を明確にして選び、それを説明する能力を身に付けるものである。このため、各授業は、講義とともにレポートや討議により理解度を把握しながら進める。
[佐々木] 生命倫理が絡むケーススタディーを通じて、生命倫理を考え、技術者として必要な倫理的側面を討議していく。授業はすべて教員と学生、学生同士の討議によって進めていく。
[馬渡] 様々な建築事例において技術者がどのようなモチベーションで臨んだか紹介するとともに建築分野におけるトラブル・瑕疵事例をもとに、その瑕疵が生じた原因・事例に関連する当事者がどのように対応したのかを追う。評価は授業レポートの成果で行う。
注意点:
[関・平川] 毎回、授業時間中にレポート作成を行い、次回にいくつかのレポートをもとに討議する。
[佐々木] 授業はすべて教員と学生、学生同士の討議によって進めていくので、事前に与えられたテーマについて、自分の考えをまとめてレポートを作成しておくこと。その内容を基にお互いに批判・討論することと、人の意見を尊重していくことが重要である。
[馬渡]。毎回、授業時間中にレポート作成を行い、次回にいくつかのレポートをもとに討議する。
授業の属性・履修上の区分
授業計画
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週 |
授業内容 |
週ごとの到達目標 |
後期 |
3rdQ |
1週 |
シラバス説明など |
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2週 |
技術と社会の関係について |
科学技術の発展と社会との相互の関係性と影響をよく理解して説明ができる
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3週 |
働くことの意味と社会・技術の関係 |
技術者として働くことの意味と生涯設計を理解して説明ができる
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4週 |
社会や職場における個人と集団との関係 |
技術者として活動する中で、人間として自己の確立と職場などの集団における適切な行動や働きかけについて理解して説明ができる
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5週 |
技術の進歩発展と人間性との調和について |
科学技術して可能なことや技術者としての活動が社会や環境に与えるインパクトや負荷、倫理規定との乖離が時として生じることを理解して適切な行動を図ることための基礎を理解し説明できる
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6週 |
「技術者倫理」で何を身につけたか(討論) |
技術者倫理の授業を通して、多様な価値観や考え方があることを理解して、討論において自己の考えを適切に主張をすることができる
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7週 |
生命倫理について |
生殖医療などで、生命倫理と法の間に大きな解離があることが理解できる
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8週 |
遺伝子工学と倫理のケーススタディー1(求む ノーベル賞受賞者の精子 etc) |
自らの意見を発表し,他社の意見と融合させることにより,多様性を持った理解を導くことができる
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4thQ |
9週 |
同上 2 (凍結受精卵は誰のもの? 私は誰の子? etc) |
与えられたケーススタディについて、自己の考えをまとめ、討論できること
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10週 |
同上 3 (私の胎児は私が使う、私の臓器を売って何が悪い etc) |
与えられたケーススタディについて、自己の考えをまとめ、討論できること
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11週 |
生命操作はどこまで許されるか(討論) |
与えられたケーススタディについて、自己の考えをまとめ、討論できること
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12週 |
建設分野における技術者倫理 |
建設分野における技術者倫理について理解する。
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13週 |
トラブル・紛争事例① |
実際に起きたトラブル・紛争について状況・原因を理解し,当事者がどう対応し解決を図ったか理解する
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14週 |
トラブル・紛争事例① |
実際に起きたトラブル・紛争について状況・原因を理解し,当事者がどう対応し解決を図ったか理解する
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15週 |
プロジェクトとの向き合い方① |
プロジェクトにおいて技術者がどのような倫理で遂行したのか理解する
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16週 |
プロジェクトとの向き合い方② |
プロジェクトにおいて技術者がどのような倫理でで遂行したのか理解する
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モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標
分類 | 分野 | 学習内容 | 学習内容の到達目標 | 到達レベル | 授業週 |
基礎的能力 | 工学基礎 | 技術者倫理 | 技術者倫理 | 技術者倫理が必要とされる社会的背景や重要性を認識している。 | 4 | |
社会における技術者の役割と責任を説明できる。 | 4 | |
現代社会の具体的な諸問題を題材に、自ら専門とする工学分野に関連させ、技術者倫理観に基づいて、取るべきふさわしい行動を説明できる。 | 4 | |
評価割合
| 課題 | 討論への参加姿勢 | 相互評価 | 態度 | ポートフォリオ | その他 | 合計 |
総合評価割合 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
基礎的能力 | 80 | 20 | 0 | 0 | 0 | 0 | 100 |
専門的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
分野横断的能力 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |