人文社会科学要論(5106)

科目基礎情報

学校	八戸工業高等専門学校	開講年度	2017
授業科目	人文社会科学要論(5106)
科目番号	0038	科目区分	一般 / 選択
授業形態	講義	単位の種別と単位数	履修単位: 2
開設学科	産業システム工学専攻電気情報システム工学コース	対象学年	専2
開設期	前期	週時間数	4
教科書/教材	教員が用意する英文テキスト
担当教員	佐藤 純

到達目標

①イギリスを基軸とする多角的貿易システムの形成・崩壊過程について理解する
②イギリスを基軸とする多角的貿易システムの構造と特質について理解する
③国際貿易が金融的利害関係によって規定されていく過程を知る
④グローバリゼーションが国家間の富の偏在を生み出す構造を理解する

ルーブリック

	理想的な到達レベルの目安	標準的な到達レベルの目安	未到達レベルの目安
評価項目1	イギリスを基軸とする多角的貿易システムの形成・崩壊過程について、理解し説明できる。	イギリスを基軸とする多角的貿易システムの形成・崩壊過程について、理解できる。	イギリスを基軸とする多角的貿易システムの形成・崩壊過程について、理解できない。
評価項目2	イギリスを基軸とする多角的貿易システムの構造と特質について、理解し説明できる。	イギリスを基軸とする多角的貿易システムの構造と特質について、理解できる。	イギリスを基軸とする多角的貿易システムの構造と特質について、理解できない。
評価項目3	国際貿易が金融的利害関係によって規定されていく過程について、理解し説明できる。	国際貿易が金融的利害関係によって規定されていく過程について、理解できる。	国際貿易が金融的利害関係によって規定されていく過程について、理解できない。
評価項目4	グローバリゼーションが国家間の富の偏在を生み出す構造について、理解し説明できる。	グローバリゼーションが国家間の富の偏在を生み出す構造について、理解できる。	グローバリゼーションが国家間の富の偏在を生み出す構造について、理解できない。

教育方法等

概要:

「グローバリゼーション」という言葉は 1990 年代頃から頻繁に使用されるようになりましたが、その起源は大航海時代にまでさかのぼることができます。また、グローバリゼーションはスペイン、ポルトガル、イギリス、アメリカなどの欧米諸国によって主導されてきました。この授業では、特に 19 世紀末葉から 20 世紀初頭にかけてイギリスによって主導されたグローバリゼーションについて理解することが目標となります。

授業の進め方・方法:

①英語資料の読解を中心とする授業を行います
②経済学の基本的知識及び経済英語の基本的知識の習得も重視します

注意点:

英語で書かれた資料を読解していきますが、英語能力の向上が目的ではありません。パラグラフ間の論理的関係、そして資料全体の構成・論旨を把握することが重要です。

授業計画

		週	授業内容	週ごとの到達目標
前期
	1stQ
		1週	パックス・ブリタニカの下でのグローバリゼーション	パックス・ブリタニカの下でのグローバリゼーションについて、理解できる。
		2週	経済用語知識の確認(貿易収支、経常収支、国際収支、マクロ経済政策)	経済用語知識の確認できる。
		3週	多角的貿易論	多角的貿易論について、理解できる。
		4週	各国・地域間の貿易収支概観	各国・地域間の貿易収支について理解できる。
		5週	世界市場における各国の役割によるグループ化	世界市場における各国の役割によるグループ化 について、理解できる。
		6週	貿易収支の世界システム	貿易収支の世界システムについて、理解できる。
		7週	イギリスを基軸とする多角的貿易システムの発展史	イギリスを基軸とする多角的貿易システムの発展史について、理解できる。
		8週	イギリスの資本輸出	イギリスの資本輸出について、理解できる。
	2ndQ
		9週	多角的貿易システムの機能	多角的貿易システムの機能について、理解できる。
		10週	「金利生活者国家」イギリス	「金利生活者国家」イギリスについて、理解できる。
		11週	多角的貿易システムの解体	多角的貿易システムの解体について、理解できる。
		12週	1930 年代における世界経済のブロック化	1930 年代における世界経済のブロック化について、理解できる。
		13週	アメリカによる多角的貿易の再建	アメリカによる多角的貿易の再建について、理解できる。
		14週	イギリスを基軸とするグローバル経済の構造と特質	イギリスを基軸とするグローバル経済の構造と特質について、理解できる。
		15週	期末試験
		16週	期末試験の答案返却とまとめ

評価割合

	試験	授業中の発言量やその質	合計
総合評価割合	80	20	100
基礎的能力	80	20	100