応用物理ⅠA(3036)

科目基礎情報

学校 八戸工業高等専門学校 開講年度 令和04年度 (2022年度)
授業科目 応用物理ⅠA(3036)
科目番号 3C26 科目区分 専門 / 必修
授業形態 講義 単位の種別と単位数 履修単位: 1
開設学科 産業システム工学科マテリアル・バイオ工学コース 対象学年 3
開設期 春学期(1st-Q),夏学期(2nd-Q) 週時間数 1st-Q:2 2nd-Q:2
教科書/教材 新・基礎 力学 (ライブラリ新・基礎物理学)/永田 一清/サイエンス社、新・基礎 波動・光・熱学 (ライブラリ新・基礎物理学)/永田 一清・松原郁哉/サイエンス社
担当教員 水野 俊太郎

到達目標

(1) 微分積分を用いて、速度や加速度の表現ができ、計算で求められること
(2) 様々な運動を運動方程式で記述し、物理現象を定性的に理解できること
(3) 熱力学の法則を微積分を用いて理解できること

ルーブリック

理想的な到達レベルの目安標準的な到達レベルの目安未到達レベルの目安
微分形の運動方程式2次元以上の運動について,ベクトルを含む微分形の微分積分の数学的な意味を理解して物理学上の変位・運動方程式を立てることができ,次元ごとの運動の様子を定量的,定性的に理解できる1次元の運動について,ベクトルを含む微分形の運動方程式を立てることができ,その運動の様子を定量的,定性的に理解できるあらかじめ準備された運動方程式を,手続き的な解法でしか解くことができない
エネルギー積分と保存則2次元以上の運動について,運動方程式をエネルギー積分し、保存力のみが作用している場合のエネルギー保存則を導出できる1次元以上の運動について,運動方程式をエネルギー積分し、保存力のみが作用している場合のエネルギー保存則を導出できるあらかじめ準備された運動方程式に対して、エネルギー積分を正確にできない
熱とエネルギー理想気体の状態変化において、与えられた状態量の微小変化の関係を積分することで変化前後の状態量を求めることができる理想気体の状態変化における熱力学の第一法則が理解できる理想気体の状態変化における熱力学の第一法則が理解できない

学科の到達目標項目との関係

ディプロマポリシー DP2 ◎ 説明 閉じる
ディプロマポリシー DP3 〇 説明 閉じる
地域志向 〇 説明 閉じる

教育方法等

概要:
「応用物理IA、IB」は、2年生までの物理学の知識を確かなものとし、さらに発展させるとともに自然現象を数学的に表現し計算できることが学習の目標である。これまで一次元と二次元で取り扱ってきた物理学を、三次元に拡大するほか、熱力学も微積分を用いて取り扱えるようにする。
授業の進め方・方法:
力と運動をベクトル関数で表現し、運動方程式は微分方程式を用いて表現する。さらに、エネルギー、運動量、熱力学について学習する。問題の演習は授業時間内だけでなく宿題としても行う。 また到達度を確認するための小テストを適宜行う予定である。
注意点:
2年生までの物理学の知識が確かなものであることが前提条件である。また、三角関数をはじめとした基礎数学、微分積分学、線形代数学の知識を道具として活用するため、これらの数学的手法が使いこなせることも必要である。演習問題は積極的に取り組み、復習に努めること。

授業の属性・履修上の区分

アクティブラーニング
ICT 利用
遠隔授業対応
実務経験のある教員による授業

授業計画

授業内容 週ごとの到達目標
前期
1stQ
1週 座標系とベクトル 座標系とベクトルを理解できる。
2週 微分積分を用いた速度・加速度の記述 微分積分を用いた速度・加速度を理解できる。
3週 微分積分を用いた運動方程式の記述、落体の記述 微分積分を用いた運動方程式を理解できる。
4週 放物運動と空気抵抗 放物運動と空気抵抗を理解できる。
5週 束縛運動、単振動 束縛運動の基礎を理解できる。
6週 ベクトルのスカラー積と仕事・仕事率、 仕事・仕事率を理解できる。
7週 エネルギー保存則 エネルギー保存則を理解できる。
8週 到達度試験
(答案返却とまとめ)
2ndQ
9週 ベクトル積と力のモーメント ベクトル積と力のモーメントを理解できる。
10週 角運動量と角運動量保存則 角運動量と角運動量保存則を理解できる。
11週 質量中心と質点系の運動方程式 質量中心と質点系の運動方程式を理解できる。
12週 2体問題 2体問題を理解できる。
13週 熱、温度、内部エネルギー 熱、温度、内部エネルギーを理解できる。
14週 熱力学の第一法則 熱力学の第一法則を理解できる。
15週 気体の分子運動論と状態変化 気体の分子運動論と状態変化を理解出来る。
16週 到達度試験
(答案返却とまとめ)

モデルコアカリキュラムの学習内容と到達目標

分類分野学習内容学習内容の到達目標到達レベル授業週
基礎的能力自然科学物理実験物理実験測定機器などの取り扱い方を理解し、基本的な操作を行うことができる。3
安全を確保して、実験を行うことができる。3
実験報告書を決められた形式で作成できる。3
化学実験化学実験実験の基礎知識(安全防具の使用法、薬品、火気の取り扱い、整理整頓)を持っている。3
事故への対処の方法(薬品の付着、引火、火傷、切り傷)を理解し、対応ができる。3
測定と測定値の取り扱いができる。3
有効数字の概念・測定器具の精度が説明できる。3
レポート作成の手順を理解し、レポートを作成できる。3
ガラス器具の取り扱いができる。3
基本的な実験器具に関して、目的に応じて選択し正しく使うことができる。3
試薬の調製ができる。3
代表的な気体発生の実験ができる。3
代表的な無機化学反応により沈殿を作り、ろ過ができる。3
工学基礎工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)工学実験技術(各種測定方法、データ処理、考察方法)物理、化学、情報、工学における基礎的な原理や現象を明らかにするための実験手法、実験手順について説明できる。3
実験装置や測定器の操作、及び実験器具・試薬・材料の正しい取扱を身に付け、安全に実験できる。3
実験テーマの目的に沿って実験・測定結果の妥当性など実験データについて論理的な考察ができる。3
実験ノートや実験レポートの記載方法に沿ってレポート作成を実践できる。3
実験データを適切なグラフや図、表など用いて表現できる。3
実験の考察などに必要な文献、参考資料などを収集できる。3
実験・実習を安全性や禁止事項など配慮して実践できる。3
個人・複数名での実験・実習であっても役割を意識して主体的に取り組むことができる。3
共同実験における基本的ルールを把握し、実践できる。3
レポートを期限内に提出できるように計画を立て、それを実践できる。3
専門的能力分野別の工学実験・実習能力化学・生物系分野【実験・実習能力】有機化学実験加熱還流による反応ができる。4
蒸留による精製ができる。4
吸引ろ過ができる。4
再結晶による精製ができる。4
分液漏斗による抽出ができる。4
薄層クロマトグラフィによる反応の追跡ができる。4
融点または沸点から生成物の確認と純度の検討ができる。4
収率の計算ができる。4
分野横断的能力態度・志向性(人間力)態度・志向性態度・志向性リーダーがとるべき行動や役割をあげることができる。4

評価割合

到達度試験小テスト・レポート等合計
総合評価割合7030100
基礎的能力000
専門的能力7030100
分野横断的能力000